前回は、不景気ドットコムを読むことをおススメした。
これを毎日読めば、従業員だけではなくて、経営者だって危機感が生まれる。
このサイトを毎日読む様になったホールオーナーは、パチンコ業界の有り難さを毎日痛感すると話す。
前回も書いたが、トヨタのリコール問題は、トヨタの危機意識が希薄だったのも一因だろう。
好調な企業は危機意識が希薄になるのが宿命かも知れない。
ダイエーもそうだった。
ホール業界で絶好調なマルハン。
私の視点では、危機管理が希薄になっている小さな芽がある。
それは13日のエントリーの画像。
この画像についてはマルハン考その1を読んで頂きたい。
トヨタ自動車と言う超優良企業でも、危機管理が希薄になるのだから、ホール企業だって危機管理が希薄になる可能性は十分あることを認識しなければならない。
さて、店長は管理を任されたホール運営全ての重責を負う。
防火管理責任者になれば、火災が発生して死者が出れば、場合によっては、過失致死の責任が発生する。
それと同一に考えてはならないが、売上管理や粗利管理や人材管理にも責任がある。
しかし見落としがちなのが、ホール運営の効率化の仕事だ。
繁盛店では効率化を図らなくても構わないと思いがちだ。
実際、繁盛店のほとんどは、そんな効率までは考えないだろう。
それはある意味当然?なのかも知れない。
日本の産業は、オイルショックや円高を経験しながら、コストダウンなどで効率を上げてきた。
弱小ホールなどは、呑気な事はいってられない。
現在生き延びている弱小店舗は、10年後は存在しない可能性だってある。
今の不景気が続き、将来消費税が10%を超えたら、庶民がパチンコに金をかけなくなるだろう。
特に弱小店舗は、まだ余力があるうちに、改革に着手をしなければ手遅れになる。
10年前、会社改革・ホール改革に着手したホール企業があった。
まず、ホール運営を根本から見直した。
その過程で閉店作業の効率を上げる改革があった。しかし、これが頓挫する。
閉店作業は、長年やっていると、効率よりも慣れに重点をおいてしまう傾向がある。
従業員は閉店作業の効率が悪くても、今までのやり方を押し通し、コンサルが指導した効率的な作業をやらなかった。
コンサルの前では、指導通りの作業をするが、コンサルがいなくなれば、元通りの作業方法に変えていた。
一事が万事。
当然ほかの業務も旧態依然とした作業を継続する。
結果このホール企業は身売り。従業員の8割は解雇された。
閉店作業と言う簡単な改革ですら協力をしなかった従業員にも問題があるが、それを指導できない店長やオーナーにも問題があると思った。
会社が身売りすることは、誰も得をしていない。これこそ悲劇ではないだろうか。
私が店長時代、清掃作業で空玉箱の清掃方法を変えた時があった。
この時、私も同様の抵抗にあった経験がある。
その時は私が清掃を実際にやってみせ、その効率を証明したのだが、効率を上げる喜びを感じるには、自主的に動く事が重要。
従業員が自主的に動いて効率が上がれば、仕事にもやりがいが出てくるはずだ。
このブログを読んでいる従業員の皆さんは、やったことがない業務でも、一度はトライをして頂きたいと思う。
同じ方法を継続していいのは、伝統工芸の世界。
ホール運営には、常に前進した思考が大切だ。
新しいものにチャレンジしなくては、新しい感動は生まれない。
弱小ホールの多くは、新しいものにチャレンジして、自分のホールの生きる道を探っている。
私はそれで再生したホールを沢山見てきた。
トヨタは会社に多額の余剰資金があったので、リコール問題があっても大丈夫だった。
皆さんの会社はどうですか?
従業員の皆さんに言いたい。
自分で効率を上げる方法を考え、新しいものへチャレンジすることは、自分を成長させるだけではなく、自分の会社の継続に重要なことだ。
このシリーズが、皆さんの意識改革の一助になれば幸だ。
(このシリーズは不定期で続く)
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コメント[ コメント記入欄を表示 ]
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>>結果このホール企業は身売り。従業員の8割は解雇された。
自業自得ですよね
支持に協力しない従業員はバカですよ
それで自分の会社が倒産したり身売りしたらどうするのサ!
そんなバカな従業員にしたのは店長や幹部の責任
だから自業自得です
皆さん!そうならないようにしましょう!
ピンバック: Unknown
>ホール業界で絶好調なマルハン。
>私の視点では、危機管理が希薄になっている小さな芽がある。
それを知りたいけれど、それをパチンコ日報で公表した場合、マルハンを助ける事になると話す業界人もいるのも確か。
先日の看板の指摘がいい例だ。
ピンバック: Unknown
コンサルが絶対間違えてないという前提で
やらせ方が下手なのでは
スタッフの反発かうようでは
ピンバック: Unknown
スタッフレベルの反抗なら未だいいですよ。
オーナーが改革に乗り気で、優秀なコンサルに依頼しても、本部長クラスが抵抗勢力になるケースが多いのです。
理由は、本部長クラスの立場が悪くなるから。
これはホール業に限らないですよ。
ピンバック: Unknown
幹部向け意識改革の記事がうちには必要
ピンバック: ひらしゃいん