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ぱちんこ情熱リーグ決勝戦 オーロラ編

2番バッターは大阪・高槻市の「オーロラ」。



総台数248台、スタッフ20人の郊外店舗。去年8月に店内をリニューアルした。



「スタッフが楽しまなければお客様に喜んでいただけない」をモットーとする同ホール。



オープニングはホールのスタッフの休憩室の再現コントで始まった。

「今日のイベントはイマイチやったな」



「やっぱり毎年恒例の豆まき大会の方がおもろい」



「俺がやった伝説のイベントのアントニオ猪木の闘魂注入の方がもっと面白い」



とイベントの模様を軽く再現した後、神崎店長が登場する。



「オーロラスタッフは日々全力で楽しんでいます。周りから見れば、自己満足や自分たちだけが楽しんでいるように思えるかもしれません。

私たちがそこまでして楽しむ本当の理由は、スタッフ1人1人の心からの笑顔が、お客様のサービスに直接つながると信じているからです」



神崎店長は入社13年。このオーロラ店で社員となったが、過去には辛い思いもしてきた。それはアルバイトが続かないことだった。アルバイトスタッフからは「お前のせいだ」となじられ1人涙したこともあった。



「自分を信じ、行き詰った時は周りに相談し、とにかく自分らしくがむしゃらに前だけ見て歩き続けてきた結果、今はボクにとって何より大事で大好きなスタッフに囲まれ活かされていると思います」



次にスピーチに立ったのは意外な人だった。スタッフのお父さん的存在で、「おっちゃん」と慕われている警備員さんだった。

スピーチのことを店長から相談された時最初は断ろうと思ったが、スタッフの情熱リーグに対する熱い思いが伝わり、スピーチを受けることにした。



「以前もホールで警備員をしていました。他店と大きく違うのはお客様の心遣いです。『お疲れ様』『ご苦労様』『毎日大変やのう』とねぎらいの言葉をかけてくれます。夏の暑い日は『日陰に入って水分取りいや。熱中症になるで』。今日みたいな日には『背中にカイロ貼って、耳当てでもして風邪ひかんようにしてや』とまるで家族のように心配してくれます。

このように本当に温かいお客様方と、いつも賑やかで少しチャラけたところもあるけど、実は固い絆で結ばれたスタッフに囲まれ、明日からの安全と安心を提供できるよう、警備業務に力を注ぎたいと思います」



3人目は勤続年のアルバイトスタッフ。

最初は嫌々ながらの参加だったので、熱意もなく、スタッフ1人1人の温度差を感じていた。それが一転したのは、決勝戦進出も決まった1月14日の深夜のミーティングのときだった。



「台本に不満や不安を持つ者もいた中で、想いの強かったスタッフが店長と本気でぶつかりました。その出来事があって台本が白紙になることになりました。それからは気持ちを素直にいえるようになりました。社員もバイトも関係ない。1人1人の想いと楽しさが一杯詰め込んだ台本が出来上がり、ボクらの絆は今まで以上に深まりました。

ボクは決心しました。それはこの店で社員になることです。これまでアルバイトとしてやってきたから分かる目線で人と接し、これからもより多くの皆様の笑顔を作っていきます」



最後のスピーチは社員スタッフさん。



系列店の本店でのアルバイト勤務を経て正社員になる。人付き合いは苦手ではなかったが、ある社員との意思の疎通ができなかったことがきっかけで、他人との調和が取れなくなっていた。自分らしさを出すことができなくなり、半年間悩んだ挙句、退社を申し出る。その時に系列店のオーロラへ来ないか、と誘いを受ける。散々悩んだが、何か変われるチャンスがあるかも知れないと思い、もう一回チャレンジすることにした。



「オーロラで働いてみると今まで体験したことのない新たな場面を目の当たりにしました。スタッフ1人1人がとても楽しそうに仕事しているな、というのが最初の印象でした。

懇親会も週に2~3回開かれ、たわいのない話から仕事の愚痴、相談まで人と人同士がふれ合いを持ちながら、話し合う。それがオーロラでした。そして、何よりその大切さを教えてくれたのは、私が最高に尊敬する店長でした。

人同士が関わりあえない仕事なんてうまくいくわけがない。自分たちが楽しまなければ、お客様を喜ばすことは絶対にできない。オーロラは仕事をする意味や楽しさを教えてくれました。環境や相手によって自分は変わることができました」



自分たちが楽しんでいることを表現する空回り気味のコントと会場にすすり泣き画聞こえるスピーチのギャップに妙があった。



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