まずパチンコ。チューリップ台や普通機全盛期のころは不正機を作る必要もない娯楽の時代だった。やはりその後の一攫千金台『セブン機』が出現してからというもの、連チャン=セブン機という図式が出来上がってしまった。
そして一番大きな出来事は前述した1993年の『ダービー物語事件』。これは逮捕者まで出してしまうという社会的にも大きな影響を与えた事件だった。CR機普及の為の見せしめという説もあるが・・・
意図的な連チャンプログラムを組んでしまった事が拙かったのだが、ユーザーの支持は絶大だった。確かに当時の規約違反ではあったがCR機に限っては確率変動という言葉で連チャンが合法というのも納得できない話だった。
その後は、非CR機の連チャン=社会的不適合機として業界は自主撤去せざるを得なくなってしまう。そしてこれらによって廃業に追い込まれたホールは数知れない。
不正機扱いとして多種多様なものがあったのがパチスロ。1960年代、アメリカ統治下の沖縄で『オリンピアマシン』が誕生した。まだボーナスゲームもなく射幸心の欠片もなかった機械。
1970年代に入るとボーナスゲームを登載した0号機と呼ばれる機械が登場した。この頃は連チャンに対する規制もなく、機械の不具合で攻略されることもあり正直何でもアリの時代だったように思う。ツケは後に来るのだが・・・
そして1985年に新風営法に基づいた1号機が登場し、現在と同等のボーナスゲームを搭載した。そして不正改造対策により1.5号機へと変わっていく。
1988年には現在のような50枚貯留できるクレジット機能が搭載された2号機が登場し、ゲーム性も許可の範囲内で格段に進化した。
1990年代にはいると2号機のギャンブル性を抑えた3号機が登場し、ここから『裏モノ』と呼ばれる不正機が数多く出回るようになる。ゲーム性を画一化させようと規制したが為に枠をはみ出してしまったのだ。
当然行き過ぎたものには規制という枠組みが必要なのだが、中途半端な規制では1度連チャンという味を味わった業界には厳しい。ゲーム性をノーマル化しようという感覚は、昨今の5号機登場に通ずるものがあることは、多くの業界人が懸念している。
そして1992年、それら『裏モノ』を排除する為かどうか知らないが規制が少し緩和された4号機が登場する。そしてその規定の更に盲点を突くような機械が続々と発売された。
その後、4.1号機・4.5号機・4.7号機と姿を変えていったのだが 射幸性はとどまる所を知らないぐらいに拡がった。遊技機毎の個性も素晴らしく、パチスロファンが最も狂喜乱舞した時代。『裏モノ』など必要ないぐらい楽しめた時代は終焉を迎えた。
パチンコそしてパチスロ不正機の歴史は、射幸性に対する『規制強化』と『規制緩和』の繰り返しで、結局一番踊らされているのは一般ユーザーであることを関係者は忘れてはならない。
■ホール側の不正
これは金銭に対する不正もあるが、俗に言う『ハウスモノ』と呼ばれる遊技機に関するものと『遠隔操作』と呼ばれる機器的なものに代表される不正行為がある。
まず『ハウスモノ』はBモノとも呼ばれ、別の部品を不正に取り付けたり、基盤・ロムなどを正規品と別物にして射幸心を更に高めたり、店側が集客や収益を増やす為に行なう犯罪行為である。
これらはやはり店単独で開発する所などなく(と思う)、『カバン屋』と呼ばれる裏業者が関係し、誘惑に負けたホールが手を出してしまうのが現状である。ほぼ毎年数軒が摘発されているのは悲しい限り。
今後、パチスロは5号機という射幸心の欠片もない時代になると、これが復活するのではと感じている業界人は多い。寂しい事だが・・・
次は一般ユーザーとホール側のギャップが一番大きい『遠隔操作』。これは昨今のブログや掲示板などで取り上げられては結論が出ないまま、うやむやになる題材でもあり荒れる要素でもある。
ホール側としては営業取り消しになるなどプラス部分は殆どない為、リスクを背負ってまでやる必要はないのだけど、これも時折、摘発されるのでゼロとは言い切れない。
遊技客からすると何万円も嵌った時や、大当たりの出方が不自然だと感じたらすぐに『遠隔操作』だと多くの人が思う傾向にある。故に殆どのホールがやっているのだと。
実際には公表確率の何倍も嵌る事があるし、大当たりが偏る事だって当然ある。特に大嵌まりはホールにとって集客増に繋がらない『遠隔操作』なのでやっても旨味はないだろう。
これらについてはこの業界、長い間本気で取り組んでいたとは言えない。ようやく2007年春に前述した遊技産業健全化推進機構が活動を開始し、効果のあるなしは別として何とかしようという体制は評価できる。遅すぎるのは否めないが・・・
このような取り組みはとにかく始める事が重要で、不備な点があれば修正をしていって成熟させていけばよいのだ。そして更に重要なのは何があっても継続し続ける事だ。これも踊らされているのは一般ユーザーである。

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前日の寄稿と関連する部分がありますね。
パチンコに興味はあるが、
参加できないでいる人達と幾度か話しました。
「でも、パチンコ屋って何か確率操作してるんですよね…?」
彼らの殆どが業界に疑念を持っていることを知りました。
それが理由で二の足を踏んでいることも。
最近だと某漫画もホール側の不正を描いてましたし…。
日報のコメント欄で関係者が声高に叫んでも虚しいだけ。
世間一般の認識こそが重要であり、
メーカー、ホールが本来最も大切にすべき
ユーザー側の共通認識だからです。
過去に摘発例があり、
いまだにジャグ○ーの不正改造に苦言が呈される。
さらにはメーカーのタイマー問題で私は彼らを誘わないと決めました。
世間一般の感覚なら思うでしょう。
「もはや何でもありなんだ」と。
ホール5団体はもう少し団結できないものでしょうか…。
足並み揃えて衰退するだけなら
小学生でもできるでしょう。
いや、小学生でも目先の利益を捨てて団結するでしょう。
不正操作の有る無しは遊戯(という名のギャンブル)において生命線です。
例えば、業界側から監督省庁に
遊技機の不正改造等に関する罰則を
強化する働きかけはできませんか?
行動なくして結果なし。
大胆な対処をしなければ、
業界のイメージは今後ますます悪化します。
そこで働いている方々のイメージも。
エンドユーザーのイメージも。
悲しくありませんか?
私は悲しいです…。
ピンバック: クマッチ
裏全盛期
ほとんどの裏は打てばわかった
区別が難しい台もあったけど
店は堂々と営業していたのに警察は取り締まらない
パチンコ屋に対する罰則が緩すぎた
私は当時北海道にいたが業界1位と2位のホールでは裏を見かけなかったけど
裏物を見た人いますか?
ピンバック: ヘビーユーザー
遠隔とか言われのはスペックがあらすぎな事もあるのでは
時短100の安定ミドル海しかなくなりましたよね
今だ旧ソナが稼動している店もあると思います
等価だとマイルドな台は動かないのは解りますが、だったら等価止めて欲しい
スペック見ただけで打ちたくない台が多過ぎる
ピンバック: スペック
遠隔の存在を認めただけましだけどちょっと??
遠隔はホールにメリットがない?あるでしょ。確実にピンポイントで出したい奴にだせるんだよ。スロットは平気で設定漏らして出玉アピールしてるでしょ。出玉アピールで集客効果はない?じゃ、何すれば集客できるの?芸能人よぶだけ?
リスクに関しては見方しだいでバレたらヤバイけど基本は警察は捜査すらしないでしょ。さらに、バレたら時のリスクは変わらない裏ロムは現実に捕まってるでしょ?ロムの交換はするけど遠隔はしない理由は?高いから?いくら違うの?実際は事前に連絡も入るんじゃないの?。チェーンなら1店舗が営業停止になるだけ。それってそこまでハイリスクですか?
ピンバック: 私は素人
チェーン店なら全店舗が営業許可取り消しです。
これでもハイリスクではありませんか?
ピンバック: ちょっと通りがかり
色んな事例で摘発されてますが実際に営業停止に追い込まれてるのは常に1店だけですよ。
全店が営業停止に追い込まれるのは全店で不正が確認された時だけ。通常は1店舗しか捜査には入らない。
ピンバック: 私は素人
営業許可の取り消しは営業者への処分なので、同じチェーンの中でも営業車が違えば処分されません、
分かりやすくいうと
全店舗同じ営業者で許可申請をしていれば1店舗取り消しになった時点で全店舗アウトです。
子会社化して営業者を変えれば違う営業者で申請している店舗はセーフです。
さらに、営業停止は許可取り消しとは違います。
店舗ごとに処分されます。
このダブルスタンダードが分かりにくいのではないでしょうか?
ピンバック: 見習い業界人
ここ最近のパチンコ日報様を拝読しているとパチンコに対してテンション下がります。数珠様や他の方々の投稿を興味深く拝読していたのですが、昔のパチンコを語ったところで何も変わらないですよね。2009年や2010年頃のパチンコ台とくらべても今の台は、遊べません。確変確率の分母が大きいSTとか、島も殺伐としています、連チャンしていたらダメなんですかね?人の当たりを妬まない様に遊技してますが、内規とか年々、ユ-ザ-に厳しくなっているだけで、パイが少なくなれば、さらにお金を搾取する機械台しか出てこない。結局、官僚、メ-カ-、ホ-ル経営者、幹部社員のリッチな生活を支えるための大衆娯楽パチンコですかね。
ピンバック: 中級遊戯者
チェーン店でも法人が異なる場合がありますが、構成する役員が同一であったりする場合には、同一法人とみなすケースもあります。
行政側も実態に応じた対処をしているようです。
甘くはないですね。
ピンバック: ちょっと通りがかり