パチンコ日報

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ランチ、カフェ、ディナーの“三毛作”の集客が見込める


イタリアンキッチンVANSANを紹介するYouTubeである。

これは北陸のホール企業オークラが新規事業として2018年7月から営業を開始したものだ。現在、大阪府高槻市と大阪府茨木市、大阪市鶴見区で3店舗を運営している。フランチャイジーからスタートしたが現在は関西エリア本部のフランチャイザーとして、5年で20店舗の出店を目指している。



VANSANを運営するダイニングイノベーションの代表取締役会長の西山知義氏は「牛角」の創業者であり、レイズインターナショナルの社長時代は「土間土間」、「しゃぶしゃぶ温野菜」などの外食ブランドを7年間で1000店舗に導いたカリスマ経営者である。

2012年にダイニングイノベーションを第2創業し、「やきとりすみれ家」、1人焼肉の「焼肉ライク」「イタリアンキッチンVANSAN」などをフランチャイズ展開している。

オークラが飲食店での新規事業を展開するに際し、最初はジンギスカンのチェーン店やいきなりステーキ、串カツ田中のフランチャイズも検討していた。いきなりステーキは金沢で場所を確保して契約寸前のところまで進んでいた。この時期、本部の経営危機が表面化していた。本部から物件を視察に来ることもなく、話は頓挫した。

そんな時に巡り合ったのがVANSANだった。

ダイニングイノベーションの業態に興味を持ち、フランチャイズの説明を聞いた。まだやるとも決めていないときに、先方から「金沢の『小松弥助』の予約は取れませんか」という連絡が入る。金沢を本拠地としている食通の大倉敬相専務なら予約が取れるのではないか、という読みだった。

「小松弥助」は伝説の寿司職人森田一夫さん(88)が板場に立ち、名人の技を振るう超人気店。3カ月先まで予約が取れず、紹介制となっている。

予約が取れたことを伝えると「ではご一緒にいかがですか?」と誘いが入り、店で西山会長と初めて名刺交換する。この時、東京から西山会長と一緒に来ていたのがダイヤモンドダイニングの松村厚久社長だった。

飲食業界のカリスマ経営者2人に出会ったことで人生の歯車が大きく動き出す。

「西山会長とお会いした時、土地勘のある北陸でやりたいと言ったところ、人生を賭けてやるなら関西でやりなさい。関西にはまだ1店舗も出店していないのでFC本部として任せることもできる、と言われたことから1号店は大阪の高槻に出店しました」(大倉専務)

飲食店の会社としてPARK DININGを設立。大倉専務自らが社長となる。1号店となった高槻店は37坪で64席。ワインボトルを使ったシャンデリア照明がお洒落で、入口で赤いタイル張りの石窯がお客さんを迎え入れる。外には開放感のあるテラス席もある。



料理はモチモチ感のある熟成生パスタや1枚1枚丁寧に焼き上げる石窯ピザをリーズナブルな価格で提供する。看板商品のシラス乗せ放題パスタ、生ハム盛り放題パスタ、チーズかけ放題パスタはインスタ映えするのでSNSで拡散されるだけでなく、テレビや雑誌でも取り上げられるほど。口コミによって店のPRがコストを掛けずに行える。

話題になるメニュー開発も2カ月に1回の頻度で行われる。最近始めたのは10分100円飲み放題。例えば、ビールを10分間に3杯飲んでも4杯飲んでも100円だ。

客のターゲット層は20~30代の子育てママ。

「子供連れではお洒落なお店で食事を楽しめない」という要望に応えたのがVANSANだった。子育て世代ママのウォンツを見事に掴み、ママ会や家族連れの利用客は全体の50%以上を占めている。じっとしていられなくなった子供たちのためにキッズスペースも設けられている。

VANSANがFC展開しやすいのは、本格イタリアンながらプロの料理人を必要としないこと。開店前の2週間研修、開店後の2週間の立ち合いがあるが、スマホにマニュアルが動画で配信される。作り方がちゃんと理解できるので、プロの味をアルバイトでも作ることができる。クオリティーの高いものを低価格で提供できる秘訣がここにあった。

ダイニングイノベーションの西山会長は、牛角を創業した時から、お客からのクレームを300円で買い取っていた。クレームを拾い上げてスピーディーにサービスを改善することで急成長した。その手法はスマホアンケートで踏襲されている。アンケートに答えるとプレミアムアイス券が貰えるのだが、項目は味やスピードなど。その日の夜には本部で集計され、ネガティブコメントは、いい店に改善するための貴重な意見と捉えている。即座に対応することでリピーターも増える。

40坪前後のスペースに66席で5000~6000万円の投資になる。これを2.5年で回収するのがVANSANのビジネスモデルだ。

目標とする月商は1000万円。原価率30%、人件費30%、ロイヤリティー5%、その他を引いて15%の150万円が残る。

VANSANは住宅街立地で、ランチ、カフェ、ディナーの“三毛作”の集客が見込めることが成長の秘訣でもある。



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