パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

50年後のパチンコ業界とは


20代のホールスタッフ4人が馬券をグループ買いしている。予算は1人1000円。狙うのは3連単の穴狙いばかりなので、なかなか当たることもない。競馬場とレースは合議制で決めて買っているが、珍しく4人の意見が一致したのが新潟競馬場だった。

そこで、ついに42万円の大穴を当てることになる。4通り買っていた馬券のうちの1枚(1000円)が3連単を引き当てる。配当金は420万円となった。4人で山分けなので1人当たり105万円の現金を手にすることになる。

万馬券を狙うには、ガチガチの本命馬がいるレースで、それを外した3連単が万馬券の可能性が高まる。あるいは、本命馬から人気の低い馬へ流す3連単なども万馬券になりやすい。

彼らは3連単のみに絞って万馬券の夢を追い続けている。

で、ホールの同僚は彼らがいつも馬券を買っていることは知っている。本人らもこの嬉しさを隠すことができず、同僚に1万円ずつのご祝儀を配った。

手にした100万円をどう使うか? コロナが落ち着かないので旅行へも行けない。このまま貯金するか?

出した答えは、今まで1人1000円だった予算を5000円に引き上げることだった。1万円のご祝儀を貰った同僚4人が新たにグループ買いに参加して、メンバーは8人となった。新規メンバーの予算は1人1000円とした。

初期メンバーの4人はプライベートでは1パチを打っていた。

「3連単だから夢がある。ちまちま1パチを打つのがアホらしくなった。1パチで1000円使っても100万円になることはない。同じ1000円使うなら3連単だ!」と鼻息が荒い。

ネットで馬券が買える競馬は、無観客レースでも売り上げはさほど影響がない。

JRAが発表した今年上半期の売り上げを見てみると、1兆4752億6872万8200円で、前年比101.5%とプラスだった。無観客で入場者数は前年比26.8%に落ち込んだものの、売り上げは前年よりもプラスというのだから驚かされる。

「パチンコもネットでできるようにしないと、もっと衰退する。業界のお偉いさんは頭を捻ってどうにかできないのかね? セブン機が出て40年が経つけどこの40年間で基本は変わっていない。今後、50年後のパチンコ業界がどうなっているのか想像もできない」(万馬券ホールスタッフ)

5年先の見通しも立ちにくいが、ここで50年先のパチンコ業界を語れる人がどれぐらいいるだろうか?

50年先のグランドデザインが描けないと将来はない。コロナを警戒してパチンコホールから足が遠のいとお年寄りは、外に出かけないことで体力の低下や認知症が早まることが問題にもなっているように、いつの時代でもお年寄りの憩いの場でなければならない。

コメント欄で50年後のパチンコの未来を語っていただければ幸いだ。



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コロナ禍でグランドオープンした地方の駅前小型店舗の現実


今から3年半前、地方の駅前店舗が駅前再開発による区画整理で長期休業に入る。再開発も終わり、グランドオープンの準備も整った。今年4月、新たな建物で満を持して、その日を迎えようとしたが、コロナ禍でオープンを遅らせることになった。

緊急事態宣言が解除され、次のグランドオープンは当初の予定よりも4カ月遅れの8月となった。そして、スロ専が再スタートを切った。

最初のグランドオープンは20年前まで遡る。他県からの初進出店舗で、オープン当初から話題になるほどの高稼働店舗だった。

で、この時期のグランドオープンはどうなのか? 地元のホール関係者がオープンから1カ月の現状を報告する。

「マイジャグⅣを33台、そしてコロナ対策や加熱式煙草エリアを設置するなど満を持してオープンしたものの稼働1割程度の大苦戦が続いています。約20年前開業当時の再来には程遠い状況です。救いは区画整理の助成を受けて建て直せたことでしょうが…」

地方では東京や大阪と違い駅前店(徒歩1分程度)は数えるほどしかなく、まさに郊外大型店中心の時代となっている。

同県のターミナル駅で高稼働を誇っていた駅前店舗2軒でさえも、コロナ禍の回復率は郊外店に比べて劣っている、というから駅前型の厳しさが伝わってくる。

スロ専がある駅は市内でも人口が増加傾向にあるベッドタウン立地にある。にもかかわらず、かつて1日の乗客数が約2万人だった駅は、今は約1万2000人に減少している。

理由は県内最大のターミナル駅へ徒歩12分のところに新駅が完成したからだ。新駅前は広大な土地に大型商業施設の進出やマンション建設ラッシュで発展している。対してスロ専のある駅前は衰退気味の昔ながらの商店街があるだけだ。

そして新駅の1日の乗客数は約1万3000人と抜いてしまった。

さらに新駅から徒歩2~3分のところには、県内ナンバーワン企業の1000台クラスの本館と別館がある。もちろん駐車場は完備されている。

駐車場のないスロ専の集客ターゲットは、まず仕事帰りのサラリーマンだったのだろうが、コロナ禍で寄り道しなくなっている。

スロ専駅の乗降客だったマンモス大学の学生もターゲットだったはずだが、オンライン授業で登校することもなく、下宿生も実家に帰っているのが実情だ。

もちろんコロナ禍のスロ専では昼間の年配客には期待できない。長期休業中に遊技客は一駅先の大型店へ固定化されてしまった可能性もある。

かつては、県内で第3位の乗客数を誇った駅だが、遅すぎた再開発・駅周辺勢力の移行・パチンコ店適正立地の変化・コロナ禍など300台を切るスロ専には悪条件が揃いすぎた。

「20年前に実現できた夢も今となっては儚いものでした」と地元ホール関係者は感想を漏らす。

コロナ収束後の駅前小型店の逆襲を期待したい。

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TAOYA志摩に学ぶホール再生のヒント


営業不振ホテルの立て直しは星野リゾートの専売特許ではなかった。スーパー銭湯のイメージが強い大江戸温泉物語グループも、どこがトライしても匙を投げる不採算ホテルの立て直しに成功している事例がテレビで紹介されていた。

稼働率は連日90%で、業種は違えどもパチンコホールにも立て直しにも大いに参考になる。

そのホテルとは2019年4月にリニューアルオープンした三重県鳥羽市の「TAOYA志摩」だ。前身はセゾングループの堤清二の肝いりで1992年にオープンした旧タラサ志摩ホテル&リゾート(122室)だった。風光明媚な鳥羽湾を借景に、バブルの余韻を残す高級リゾートホテルだった。

2001年、負債総額191億円で民事再生法の適用を申請。同年アールビバンが買収して全日空ホテルに運営を委託する。同社はクリスチャン・ラッセンなどの絵画を販売する画商でホテル経営は門外漢だった。

ある程度ホテル運営のノウハウをつかんだところで、2003年全日空ホテルとの契約を解消。同年アールビバンが直接運営する。

しかし、うまくいかなかったのか2009年にはホテル再生のプロである星野リゾートに運営委託契約を結ぶも、2011年には星野リゾートとの契約を解消。同年ザ・レジェンド・ホテルズ&トラストに運営契約を結ぶ。しかし、2012年には運営方針を巡って三度契約を解消している。

紆余曲折を経て、2018年大江戸温泉物語グループへ15億3000万円で売却される。そんないわくつきのホテルだった。

では、大江戸温泉がどのような改革で再生させたのか?

ホテルと言えども和室も完備していた。和室には部屋担当の仲居さんがついて身の回りのお世話をする。部屋に食事を運び、布団の上げ下げをする。

まず、大江戸温泉では人件費のかかる仲居さんを廃止した。部屋に置かれている浴衣を揃えるのも仲居さんの仕事だったが、フロントに色々なデザインとサイズを揃えて、浴衣選びを楽しいイベントに変えた。

和室の布団は押し入れではなく、部屋に出しっぱなしにした。客側からも「誰も入ってこない方がいい」という意見もあったからだ。仲居さんがいないことで心づけをする必要もない。

仲居さんの人件費を削減して部屋代を下げる努力をした。全室オーシャンビューの部屋が4人で泊まれば半額の9980円になる。高級リゾートホテルとしては破格の値段だ。

集客の目玉は、それまでプールだったスペースを露天風呂に改装した。日本人にとって必要なのはプールではなく、充実した温浴施設だ。

仲居さんを廃止したことで部屋食も廃止になり、バイキングに切り替えた。シェフが目の前で料理を提供するライブキッチンで、熱々の状態で料理が並ぶ。個別に盛り付けた前菜の数々はインスタ映えする工夫が施されている。女子には大うけだ。

風呂上がりの生ビールが飲み放題、夜食のそばが食べ放題はお父さんには嬉しいサービスだ。

こうしてリニューアルオープン以来90%の稼働を誇っている。

ホテルと言えばサービス業だが、その要である仲居さんを廃止する発想はなかなか生まれるものではない。そこを断行して宿泊料を思い切って下げる。部屋と食と温浴は最高のものを提供すればお客さんは自然と集まるというものだ。

ホールもサービス業という概念を捨て、「最高の出玉」を提供すれば自ずと再生するのではないだろうか。客が求める満足する出玉をいかにすれば提供できるかにかかっている。




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リピート率を高める“5つのつながり”作り


8月も残すところあとわずかです。

前回のコラムで、7月の戻り状況を踏まえて、戻ったお客様の来店回数を促進することへの挑戦などについて触れました。

来店回数というのは、基本的にお客様の事情が優先されるので、『何かをすれば来店回数が上がる』と単純に言えるものではありません。

しかし、私たちの取組みとして可能なものは、『好きな機種を増やしてもらう』というもので、好きのレベルが上がっているときは、少しの時間でも来店して下さったり、予算が少なくても来店してくれたりと、短時間でも来店する動機が高まります。

ホールはお客様の楽しみを提供する場で、お客様が『楽しみ』にして下さるには、お店の中で何かとつながる必要があります。

この『何か』は、“5つのつながり”のどこかに存在します。

“5つのつながり”とは、【台とお客様・スタッフとお客様・お店とお客様・地域とお店(スタッフ)・コンセプトとお客様】というものです。

店舗の営業活動は、この“5つのつながり”作りによって、お客様に繰り返し来店していただくことです。

この5つの中でも特に中心となるのが“台とお客様のつながり”になります。 一時的にでも、ハマっている機種があるときは来店頻度が高まる可能性があります。

私も過去に何機種もハマったものがありますが、その時は仕事帰りや時間が少しできたときでも、その機種があるお店にせっせと足を運びました。

逆に、ハマっている機種が無いときや、それほど好きな機種でない場合は足を運ぶ頻度が低くなります。

機種の性能に関しては、ホール様はコントロールできませんが、現状販売されている機種で面白いポイントや、お客様が自分の好みに近いハマれそうな機種を提案して伝えることは可能です。

来年にかけて旧規則機が随時撤去になっていく中で、新しいお客様のレパートリーとなる“台とお客様のつながり”を、『機種が分かる』ように提案していかなければ、好きな機種やハマれる機種が無くなって来店動機が薄まることで離反する可能性も高まります。

そのようなことが起こらないように、『機種が分かる』ようになる販促物が欠かせないのですが、さまざまなスペックがある中で、自店が『機種が分かるお店』になっていないようでしたら、今からでも着手していくことをおすすめします。

私は、台上POPの大当りフロー化をお伝えしていますが、この大当りフローに『遊タイム』の機種ごとの特徴も入れるようにしています。

お店の機種の50%以上がバラエティになっているお店は、バラエティ機種をカテゴリー分類してコーナー作りによる『機種が分かる』の訴求も提案しています。

同じようなスペックの機種を、「似たもの」と分かるようにPOPなどを工夫することで、目当ての機種が打てなかったときの回遊機種として選択することが可能になりますが、それを知ることが出来なければ、「打ってみよう」という気持ちも起こりません。

せっかくホールに設置している類似機種なのに、お客様に伝わらなければ“台とお客様がつながる”ことは叶わなくなります。

もちろん、“つながる”とは、自分の好みなのか?自分の遊技スタイルに合っているのか?など、何かしらの価値を感じて“つながる”ことになります。

長時間・短時間・勝ち額・勝ち率・低予算・高予算・・・・、機種のよってお客様の体験する価値をどのようにお伝えするかは工夫が必要です。

好きな機種があるからこそリピート動機になるので、自店の機種とお客様がつながる施策をぜひとも今から見直して、少しでも来店頻度が高まる結果を目指すことも必要な時期になっています。



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ウーバーイーツのパチンコ台


8月15日のNHKニュースで、上場企業52社で9300人の早期希望退職者を募っていることが東京商工リサーチの調査で分かった、と伝えた。

それによると、新型コロナウイルスの影響による厳しい業績を背景に先月以降、人員削減に踏み切るケースが増えているということだ。業種別では、「アパレル・繊維関連」が8社で最も多く、次いで「電機機器」が7社、「自動車など輸送用機器」が5社、「小売り」と「外食」がそれぞれ4社となっている。

調査会社は「感染拡大で業績が厳しい企業は増えており影響が長引けば、早期退職や希望退職を募る動きがさらに広がる可能性がある」と話している。

この状況はパチンコ業界とて対岸の火事ではない。

今年はコロナの感染拡大でお盆の帰省を自粛した人が多く、ホールの盆営業は惨たんたる状況だったところが少なくない。

「いつもの盆営業でしたら駐車場には他府県ナンバーの車がたくさんあったんですが、今年は皆無です。前年比でも6割ダウンです。これで盆営業でもやれば、お客さんが飛ぶので、今年は通常営業でした。正月営業は不景気が一番広がっている時期なので予測するのが怖いくらいです」(北関東ホール関係者)

ホールの業績が悪ければ、当然機械は売れない。メーカーの営業マンもネット販売が浸透すればリストラも覚悟しなければならない。

不惑の年を迎えたメーカーの営業マンが9月一杯で会社を退職することになった。

独立して自分で会社を興す予定があるようだが、退職を考えるようになってからは休日にはウーバーイーツのアルバイトに励んでいる。始めたころは要領もつかめず、1日6000~7000円の収入だった。

注文が取れやすい場所などが分かってくると、中古の90CCのバイク(8万円)を買って効率を上げるようになった結果、1日1万6000円も稼げるようになった。月7~8日は休みだが、5日働けば、小遣いは8万円も増えた。

ウーバーイーツのアルバイトをしていて思ったのが、ウーバーイーツのパチンコ台を出したらヒットするのではないか、ということ。

「注文が入ったもので期待度が変わる。それを何秒以内に届けたら大当たり! メーカーとウーバーイーツが提携して機械を出したら面白いと思いませんか?」

ウーバーイーツのパチンコ台が面白いかは置いておくとして、ウーバーイーツの配達をしていて感じたのが、東京は感染拡大と共に、再びウーバーイーツの需要が拡大していることだ。

「人が出歩かない生活様式を実感していますが、パチンコ客が戻らないのも生活様式が変わってしまったからです。大手ホールチェーンでも前年比で業績が回復した店は1店舗もありません。パチンコ業界がV字回復することはないので業界から去ります」(メーカー営業マン)

来年の正月営業はどんな状況で迎えることになるのだろうか。新型コロナをインフルエンザ程度に考えないと国が滅ぶというものだ。



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