パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

あったら便利な喫煙ブース利用者表示器

屋内の喫煙所は狭い密封空間になりやすいことから、コロナ感染対策から行政は喫煙所を利用するにあたり、次のような注意喚起を促していた。

喫煙室を利用する場合の注意

・混雑時の利用を避ける。
・利用する場合は人との距離をとり,間近で会話をしない。
・お互いの距離が十分に取れない状況で一定の時間いる状態にしない。

これを受けて駅などの公共施設では喫煙所そのものを閉鎖するケースが少なくなかった。君子危うきに近寄らず。リスクがあるなら責任問題にもなるので閉鎖してしまえ!



いつかは喫煙所から感染が発生すると思われていたが、現実問題となった。

8月7日、東京都は新型コロナウイルスの感染状況の中で、初めて職場の喫煙室で同僚からコロナの感染があったことを発表した。都の担当者は「喫煙所のような狭い場所で密になって会話していたら感染リスクはある」と警告する。

喫煙所からの感染事例があったことを受け、ホール関係者の中には自店の喫煙所を閉鎖するかどうか悩ましい判断を迫られている。

駅のような公共施設はスパッと閉鎖できるが、パチンコホールはサービス産業で、なおかつ遊技者の喫煙率が60%以上と極めて高い業種にあって、おいそれと閉鎖はできない。

行政は混雑時の利用を避けると簡単に言うが、遊技中に吸いたくなったら吸うのが喫煙者のリズムで、遊技台から離れた場所にある喫煙ブースが混んでいるのかどうかは知る由もない。

ホール用の喫煙ブースは広いもので4~5人用だ。

行って満室だったらイライラしながら外で待つことになる。負けていたらイライラモードはさらにピークに達する。何度もそんなことが起きればストレスとなる。

そうならないために、新幹線のトイレ表示の様なものがホール内にあったら喫煙客の利便性は格段に上がる、というものだ。



この対策を終えているのがテクノシードだ。

人数カウント機能を持ったカメラ(既製品)を採用。店舗内wi-fiで制御し、PC側にデータを送信・処理し、当該デバイスに人数を表示する。

喫煙ブース内に設置のカメラは無線式を採用。取り付け時に余計な配線工事などの必要がない。

また、表示する情報はすべて施設内のネットワーク内で簡潔するため、新規でwebサーバなどの月額費用がかかる設備の契約の必要はない。

導入機器はカメラ(人数カウント機能付き)、wi-fiルータ、表示処理用PCの3種のみ。ディスプレイはプレイ中でも見れる島端の高い場所に設置するほか、ホールで使っているデジタルサイネージやデータ表示器とも連動できる。



遊技客は利用待ちの状況をブース前までわざわざ行かなくても状況を確認を確認できるのでストレスの緩和、顧客満足度の向上が見込まれる。

追記

3人入れる喫煙ブースが満員で、タバコを吸うのを待ちきれなかった客の一人が、ブースの外で吸っているところを写メに撮られて、所轄に通報されたケースもある。

当然、そのホールには所轄からの口頭注意が入ったことは言うまでもない。ブースの外での喫煙を黙認していたら客の通報で所轄から指導が入ることを忘れずに。



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遊技機の音がしないホールが現実になる!

日報ではホールの騒音問題については耳にタコができるぐらい取り上げてきた。直近では6月7日付エントリーの「打つ気を削ぐ音量の改善を望む」がそれ。

打ち手が次のように切実に訴える。

「音量1(最低音量)で爆音のメーカーさんがあるんですよ。音量くらいどんな人の要望でも応えられる機能を搭載して頂きたい。最低音量なんて無音でもいいくらいですよ。無音で打ちたいと思う人だっているはずです。音量1がほぼ聞こえず2から爆音というメーカーさんもあります。ホントお願いしますよ」

これはメーカーの「自社機を他社よりも目立たせたい」という深層心理が働いているため。メーカーにとっての顧客はホールなので、ユーザーの意見よりも購買するホールにインパクトを与えるものに走りがちになる。ユーザーの意見を聞き入れる気はサラサラないことが分かる。

長年の懸案であるホールの騒音問題に一石を投じるシステムが考案された。KMSの「サイレント・ボックス」がそれ。平成30年4月27日に特許取得。令和元年7月17日には実用新案登録が下りている。

開発の経緯を発明者の峰晴正行氏は次のように話す。

「クールジャパンで日本のアニメコンテンツは海外でも高い人気があります。そのコンテンツを使ったスロットやパチンコがあるにも関わらず、インバウンド客をホールに集客することができないのが現状です。リサーチした結果、興味があるのにホールに来てもらえない理由は遊技機から出るホール内の騒音です。次にタバコの煙でしたが、こちらは解消されました。それなら、ホールから出る遊技機の音響を消せば、問題が解消されるという発想です」

騒音はインバウンド客の取りこぼしだけでなく、日本人の初心者だって嫌がっていることは日報でも何度も指摘している。5分と耐えられない人も少なくない。

しかし、業界はパチンコが好きになれば、騒音もそのうち気にならないぐらいにしか受け止めていない。つまり、騒音は慣れの問題、という意識がある。

現在、風営法上、遊技機から直接イヤホン端子を付けることはできない。そこでKMSが開発したのは遊技機の音声出力を「サイレント・ボックス」に接続することで解決させる。この状態では遊技機の音響は無音状態になる。遊技客は「サイレント・ボックス」にイヤホンを接続して遊技機音を楽しむ。イヤホンはホールが用意するもよし、ユーザーの私物のヘッドホンやBluetoothイヤホンにも対応できる。その方が臨場感も増すし、音量も周りの音を拾わないので、自分の好みの調整がより効果的にできる。




「緊急災害時にはその情報を割り込ませることもできるので、ホール全体を清音化させるだけでなく、安全性の確保にも寄与できます」(峰晴氏)

インバウンド客用に遊技機説明を英語や中国で解説することも技術的には可能だ。コロナ終息後には騒音問題に本腰を入れて取り組む一石にもなりそうだ。




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