メーカはホールに機歴販売という武器を振りかざし、高額な台を導入させユーザーはその筐体台を負担する。
メーカー>ホール>ユーザー
新台も少なく、ユーザーが今の3倍程いたバブル期ならまだこの関係は成立したが、遊技人口が減少傾向にある現在では厳しい。遊技人口の減少を食い止めるため、この力関係を逆転させる事は避けては通れない話だ。
さて、本題。
先日ゲームセンターでのことだ。
稼働していないパチンコ台が、デモプレイであたかも透明人間がプレイしているかの様に稼働していた。このデモプレ…秀逸な出来で実際に玉も飛んで演出も遊技している時となんら変わらない。
暫く見ていたが一ユーザーの性だろう、台の良し悪しを考え自分が打つなら…という思考にいつの間にか陥っていた。結局打ってしまった。
何が言いたいのか…。
そう、このデモプレイを新台で使う事を提案したい。
地域にもよるが関西方面では新台入替の際、事前に台が導入され後は検査待ちの状態で1週間程電源も落ちているのを見かける。
この何も生産しない台にデモプレイさせるのだ。
ネットが充実しユーザーは事前にショールームでの試打動画等見る事は出来る、しかし実際に打ってみるとその差に愕然とする…そんな声を良く耳にする。
このデモプレイが実現すれば、作り込みの甘い面白くない台は新台であっても稼働しない、面白い台だけが生き残る。
これまでにあった版権だけ立派、PVだけが立派な台…そのハリボテを使った新台商法は通用しないのである。
その延長線上ではあるが、ホール導入前にデモプレイ機を1台導入しユーザーからの評価に応じて導入数を決める、それも面白い。
ホールは台を厳選する様になり、メーカーはしっかりと作りこむようになるだろう。
話は変わるがここ20年程携帯電話業界は大手キャリアのなすがままの殿様商売であった。10年程前にiPhoneが日本に上陸し、今ではAppleという1機種メーカーがキャリアに対し大きな強制力影響力を持つ様になった。
同様に我々ユーザーやホールはデモプレイは夢物語としても、このiPhoneに当たる何かを探していかなければならない。ホールとユーザーが手を取り合いメーカーに対し何らかのアクションを起こしていく…そんな日も近いだろう。
最後にだがこの様な状況を招いたのは、新台を有り難がって導入してきたホール、そしてそれを嬉々として打ってきたユーザーにも責任がある事も忘れてはいけない。

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