パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

50年後、パチンコは消え、スロットは生き残る

当たるも八卦当たらぬも八卦。占いは当たることもあれば外れることもあるので、気にする必要はないという意味のことわざだが、シンクタンクが発表する「50年後になくなるもの」もその一つ。

この類は日報でも何度か取り上げてきた定番のエントリーだが、今回のレポートによると、50年後になくなっているものの一つにパチンコが挙げられている。しかも4段階評価で◎本命。だから確実になくなっている、という予測だ。

備考欄には但し書きが付く。パチンコはなくなっているが、パチンコとは違う遊技機がパチンコホールの中に設置されていて、風俗営業の中で生き残っている可能性はある。しかも、パチスロは間違いなく生き残っている、とされている。その理由はカジノのスロットマシンの派生形であるパチスロは、パチンコと違って外国人客でもとっつきやすいというのがその理由だ。

警察から釘調整が違法と言われている以上、釘調整によって利益コントロールができる釘のあるパチンコが50年後も生き残っているとしたら、その方が不思議だ。

「パチンコというネーミング自体のイメージが悪すぎる。いずれ、パチンコは消えると思われるので、今からでもパチンコに代わるネーミングを業界は真剣に考えるべきだ。遊技人口が増えないのはパチンコのネーミングにも起因している」(シンクタンク関係者)

ネーミングでイメージを変えた業界と言えば、すぐに思い浮かぶのがソープランド業界だ。かつてはトルコ風呂と呼ばれていたが、トルコから日本へ留学していた青年が、国名を特殊浴場のネーミングにするのは「不愉快」と厚労大臣に直訴したことから、大騒ぎとなり、特殊浴場協会が、一般公募で新たなネーミングを募集したのが昭和59年のことだった。

応募で一番多かったのは「ロマン風呂」だったが、最終的には「ソープランド」だった。ソープとは石けんのこと。直訳すれば「石けんの国」。「清潔で明るいイメージがある」というのが選ばれた理由らしい。前年に東京ディズニーランドがオープンしていた。「大人の遊園地」という意味合いもあったのだろう。

パチンコ業界では新規顧客の開拓は喫緊の課題になっているのだから、全日遊連でパチンコ・パチスロ業界を一括りにした新しいネーミングを公募してみるのも一つの手だろう。

最近、遊技組合で〇〇県パチンコ・パチスロ協同組合、と名称変更する動きがあるが、これが長ったらしい。確かに遊技業では一般の人からは何の組合なのか分かりにくいので、変更したようだが、短く言い表されて、どんな業種なのかが分かる新名称が欲しいところだ。

パチンコに代わる明るいイメージのネーミングにするだけで、業界のイメージが変わる。


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逆張り戦略が鍵? 低価格交換で魅せるパチンコ店の新たな挑戦

全国で318店舗を展開するディスカウントストア「トライアル」の逆張り戦略が注目されている。

一般的なスーパーは物流やレジ運営などを外部に委託することで効率化を図っているが、トライアルはこれに逆行し、多くの業務を内製化している。管理を自社で行うことで、外部委託費を削減しつつ、効率的な管理を実現している。

多くのスーパーが人件費削減のために営業時間を短縮する中、トライアルは24時間営業を維持している。その背景には、独自開発の「スマートカート」の導入がある。このカートはレジ機能を搭載しており、顧客が商品を選びながらその場で計算できる。その結果、レジスタッフの人数を抑え、人件費を20%削減することに成功している。この効率化が、24時間営業の維持を可能にし、真夜中でも買い物をしたい顧客のニーズに応える強みとなっている。

さらに驚かされるのは過疎地への出店だ。都市部の様にライバルとの激しい競争にさらされることもなく、過疎地ではトライアルが唯一の総合スーパーとなり得ると共に、それは地域の生活基盤を支える社会貢献でもあり、企業イメージのアップにもつながる。


また、過疎地では土地の取得や建物の賃料が都市部に比べて安いため、初期投資が抑えられるというメリットがある。

過疎地出店戦略は、物価高や人口減少の中でも収益性を維持する新しいビジネスモデルとして注目される。

この逆張り戦略をパチンコ業界に置き換えた場合、等価交換が主流となった現状において、低価交換が新たな可能性を示すことができるかも知れない。

現在、多くのホーは等価交換を採用している。低価格交換では、スロット営業で設定を入れ、パチンコ営業ではストレスを与えない千円スタートを提供することができる。

等価交換に慣れたユーザーは、低価交換は換金した時に少しがっかりするかも知れないが、その分、勝ち体験を増やすことができる。ユーザーが「勝った」ということを実感することで、集客力を高める効果が期待できる。

では、低価格交換を活用した店舗が成功するには、どのような工夫が必要だろうか。一つは、明確な差別化ポイントを打ち出すことだ。例えば、「○○店は出玉がすごい」という口コミを根拠に、大量出玉をアピールする戦略広告を展開する。得られるポイントを活用した特典や、地元商店と提携したオリジナルの景品導入も考えられる。

これにより、ただ「玉を交換するだけ」の遊技ではなく、地域に密着した景品を提供する店舗として価値を高めることができる。

逆張り戦略にはリスクも伴うが、それを成功に導く鍵は、他店が無視している潜在的ニーズを掘り起こすことだ。トライアルが「安くて便利」というニーズを突いたように、低価交換を採用するホールもまた、「出玉感」や「勝ち体験」といった要素を強調することで、新たな顧客層を取り込む可能性が出てくる。

等価交換が当たり前の時代だからこそ、低価交換という選択肢が逆に考えられる。


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アメ車が日本で売れない理由とパチンコ業界への示唆

トランプ大統領は、日本市場におけるアメ車の販売不振に対し、次の様に強い不満をぶちまけた。

「日本からの輸入規模はあまりに大き過ぎる。しかし、日本は米国の自動車を受け入れない」

トランプ政権は、関税や非関税障壁の高い国・地域に対して相応の関税を課す「相互関税」の導入を検討しているだけでなく、輸入車に対する25%の関税適用も視野に入れている。

しかし、日米の自動車貿易摩擦は今に始まったことではない。アメ車が日本で売れないのには、それ相応の理由がある。そこに手をつけず、単に日本がアメ車を受け入れないと批判するのは筋違いである。

まず、アメ車には関税がかかっていないにもかかわらず、価格が相対的に高い。車体のサイズも日本の道路事情に合っておらず、デカすぎる。これにより、駐車場の選択肢が限られ、取り回しも難しい。さらに、車体が大きいということはエンジンも大排気量となり、燃費が悪い。日本の消費者は燃費性能を重要視する傾向が強く、ガソリンをバカ食いするクルマは選ばれにくい。

また、アメ車は日本向けの右ハンドル仕様をほとんど用意していない。日本市場に適した仕様に改良せずに販売を促進しようとする姿勢が、日本の消費者の心をつかめない要因となっている。さらに、大統領専用車の「キャデラック・ビースト」に象徴されるような無骨なデザインも日本人には好まれない。

一方、欧州車はデザイン性に優れていることが評価され、特にドイツ車は走行性能の高さと相まって人気を集めている。

ここまでの話は、アメ車が日本で売れない理由に関するものだ。しかし、ここからが本題だ。

かつて、あるホール企業の社員研修で、「アメ車が日本で売れない理由」を解説した後、「では、どうすれば売ることができるか」というテーマで討論を行ったことがある。

この研修の目的は、単にアメ車のマーケティングを考えることではなく、パチンコをやらない人にパチンコをやらせるにはどうすればいいかを考えるための観点が含まれていた。

研修に参加した社員の大半はクルマに詳しくなかったが、最終的な結論は「近くにアメ車に乗っている人がいて、その人の評価を聞かなければ怖くて買えない」というものだった。

つまり、見たこともないものや馴染みのないものを購入するには、身近な誰かが使っていることが重要だという考え方である。

この議論をパチンコに置き換えるとどうなるか。

パチンコをやったことがない人にとって、パチンコ店は入りづらい場所である。しかし、身近にパチンコを楽しんでいる人がいて、その人が誘ってくれれば、初めての人でも気軽に足を運ぶことができる。研修では、この点を踏まえて「パチンコ好きの人に連れて行ってもらうことが重要」という結論に至った。

しかし、ここで問題がある。現在、その「パチンコ好き」が減少していることだ。

以前は、職場の先輩や友人がパチンコに誘い、初心者が遊技の仕方を学ぶ機会があった。

しかし、パチンコの規制強化や出玉の減少により、コアなファン層すら離れていく現状がある。結果として、初心者がパチンコを始めるきっかけを作る「伝道者」がいなくなってしまった。

アメ車が日本で売れない理由は、単に「日本が受け入れない」からではなく、市場の特性を無視した殿様商売にある。同様に、パチンコ業界も「客が来ない」と嘆くだけではなく、新規ユーザーが入りやすい環境作りに取り組む必要がある。



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ホール社員を失業中に全国のホールに凸電

このエントリーは3年前に書かれたものです。

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40代独身。北海道のホールに勤務していたが閉店に伴い職を失った。会社都合なので失業保険は、半年間は支給されることになった。

求職活動以外やることもない。ケータイをかけ放題プランに変更した。理由は寂しくて仕方ないので、誰かと電話したくなったためだ。

最初は地元の観光協会や旅館に電話して、観光スポットや部屋の様子などを聞いた。別に旅行に行くわけではなく、ただ、話し相手が欲しかったからだ。

それも一段落して、次に電話を掛けて行ったのが全国のホールだった。ピーワールドには各ホールの電話番号が掲載されている。北海道からスタートして営業確認の意味も含めて全国のホールへ電話を入れた。

電話の仕方としては「最近こっちに引っ越してきたので」という体を取り繕った。電話する内容には必ず聞くことを加えた。

それは休憩時間と交換率だ。

さすがに交換率を教えてくれるホールは少なかったが、それでも6店舗ほど教えてくれたホールがあった。

休憩時間は都会ほど短く都内では30分。それ以外は40分。田舎になると最長で90分というホールもあった。

電話は大抵は事務所につながるが、中には未だにカウンター横にかかるホールもあり、騒音から暇な店で判別がついた。

一番面白かったのが奄美島のホールで、営業時間は「客が来たら店を開ける」というものだった。隣が自宅なので、客は午前中店が開いていなければ、自宅のピンポンを鳴らす。何とも牧歌的だ。

全店コンプリートするまでに7カ月間を要した。

その労力を就活に使えよという天の声が聞こえてくる。

凸電を厭わないのならこんな転職もある。

探偵事務所のフランチャイズ加盟の説明会へ参加した人の話に耳を傾けてみよう。

その中で、実際あった事例の紹介コーナーがあった。

探偵事務所の女性スタッフがホールのトイレに入った時のことだった。

仕事柄トイレに入ると盗撮用のカメラが、仕掛けられていないか探すのが職業病になっていた。

まず、木目調の壁紙に違和感を感じた。トイレの壁紙では使われない模様だ。

「怪しい!」とピンときた。

木目の継ぎ目などを凝視していたら、小さな穴を発見した。盗撮用のカメラが仕込まれていた。

ビンゴだった。

すぐに、警察に110番した。まもなく警察が駆け付け、被害届を出した。

壁に忍び込ませるのは、内部犯行のケースもある。

結局ホールの店長が犯人だった。

そんなケーススタディーもあったが、説明会ではこう強調した。

「浮気はなくなりませんから、仕事は永遠になくなりません!」

殺し文句である。

加盟金は200万円。

その中にはノウハウとスタートキットが含まれている。

探偵の仕事道具と言えばビデオカメラ、デジタルカメラ、望遠レンズ、ボイスレコーダーなどは証拠を押さえるために最低限必要。

リストラされてタクシードライバーや赤帽の軽トラで独立開業するよりも、探偵で浮気調査の方が面白いのではないか?

探偵は盲点だった。


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各台計数機哀歌

このエントリーは7年前に書かれたものです。

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トップアスリートや勝負師はゲン担ぎが多い。
例えば、メジャーリーガーの前田健太は試合前に行う22のルーティーンがゲン担ぎとなっているが、その数の多さが話題になっているほどだ。

01:夕食に豚の唐揚げを食べる
02:コンビニに寄る
03:寝る前に同じ音楽を聴く
04:同じパジャマを着る
05:同じ下着をはく
06:試合開始7時間前に起床
07:お風呂でブログチェック
08:朝食は豚のしょうが焼き
09:風呂掃除
10:トイレ掃除
11:定刻に球場入り
12:当番日はいつも同じシャツ
13:ブルペンは真ん中
14:45球を投げ込む
15:塩で体を清める
16:左足でグラウンド入り
17:マエケンダンス
18:ラインは左足でまたぐ
19:プレートに祈る
20:手を胸に当て祈る
21:右肩、グラブに念を送る
22:右手を上げ、両手を広げ屈伸

さすが一流アスリートともなると、ここまでの拘りがあることに驚かされる。

北関東のホールへ夫婦で通う常連客の奥さんの方が、床に落ちていた2個の玉を拾って打ったところ、そのうちの1個がスタートに入って大当たりした。結果的に5500発出した。

それ以来、奥さんは来店するたびに床に落ちている玉を拾うようになった。ところが、各台計数機が普及するようになると、おいそれと玉も落ちていない。マイホールも時代の流れで各台計数機を導入して玉が落ちていないホールになってしまった。

ゲン担ぎの奥さんは玉が落ちていない店は、「玉も出ない」と思い込むようになると共に、玉1個の重みを感じるようになった。

ゲンを担ぐ人には床に玉が落ちていないことは各台計数機の弊害だが、それ以上の悪影響を及ぼしているのが、玉積みがなくなったことだ。

「ゲーマーの射幸心を煽るのがガチャです。アイテム欲しさにガチャを回し続けるわけですが、欲しいアイテムが手に入るとステージも上がって行く。それを自慢するために課金しまくる。パチンコで言えば自慢できることは玉積みです。自分はこれだけ出したんだぞ!と優越感に浸ることができたわけです。それが各台計数機によって奪われてしまった。玉積みしなくなったことと業界縮小もリンクする。スロットも各台計数機が登場しているが、特にスロッターは木の葉積みで出玉を自慢したいので、その楽しみを奪うようなことをしてはダメ」(メーカー開発)と警鐘を鳴らす。

人手不足の解消策として各台計数機はホールの必需品となっているが、1パチでは出玉演出は不要とも思われている。




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