パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

機械代が下がらないのは保通協の適合率が悪いから?


偶然、ユーチューブで1996年に放送されたパチンコのドキュメント番組を観る機会があった。カップルシートを設置するホールが全国各地に登場。パチンコにデートは普通の出来事だった。



当時は年間600機種の新台が発売され、新台価格は15万円~20万円が相場。当時はハネモノも多数販売されていただけでなく、液晶はまだ小さいものだった。

それから23年以上が経過した現在遊技機価格は40万円以上。液晶が大型化するだけでなく、ギミックもどんどん大きくなりそれが価格に反映される。ホールは「そんなものは要らないから価格を安くして欲しい」と訴える。

デートにパチンコの選択肢もあった頃は年間430 万台が発売されたパチンコ台も昨年は 135万台まで落ち込んだ。全盛期の3分の1で、新基準機の評価はイマイチで今年の販売台数は100万台を切る可能性すらある。

こんな状況でメーカーが売り上げを維持するには機械代の値下げなどとんでもないことで、販売台数減少に対処するためには機械代を上げるしかない、というのがこれまでの流れだったが、メーカーが機械代を下げられないもう一つの事情があった。

それは保通協の適合率だった。例えばスロットの場合、申請費用は試験料186万円に加え、おびただしい書類作成にかかる人件費が50万円ほどかかる。1機種の適合を取るまで33回にわたり申請を繰り返したケースもある。

スロットは6号機になって732件申請して、適合は110機種で適合率は18.7%と低迷している。不適合となった試験料などの経費32億7000万円が消失した。

消えた試験費用をメーカーは機械代に上乗せするので機械代は下がらない。機械代を下げるためには、保通協の適合率を上げることが一つの解決策にもなる。

保通協の適合率が低い原因は、遊技機の分散値の測り方が適正ではないために、適合率が極端に低くなっている。元々確率は暴れるもので、試行回数を増やすことで確率は収束する。

今の保通協の試験はサイコロを6000回振って、1から6までの目が1000回ずつ均等に出ることを求めているようなもの、と指摘する声もある。

「保通協の検査は最初から厳しすぎた。検査を厳しくすればするほど、激しい台が重宝されるようになった。これでは逆効果」(メーカー開発)

適合率が上がれば機械代が下がるのか?その関係性をメーカーは自らの行動で示さなければならない。



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くら寿司のエグゼクティブ採用とパチンコ業界


回転ずしチェーンのくら寿司がことし5月から実施している「エグゼクティブ採用」が外食産業で話題になっている。採用されると社会人経験はゼロにも関わらず入社1年目から年収1000万円の破格の待遇である。

条件は26歳以下で就業経験があるものは除外される。社会経験があると、くら寿司の社風に馴染まないからで、真っ白い人材を必要としていることが伺える。

必須条件はTOEIC800点以上、簿記3級以上。つまりかなり英語が得意でなければならない。外資系企業に就職するには必須レベル。英語力を必要とするのは海外展開の責任者になることが求められているからだ。

外食産業は40歳モデルで平均年収が491万円。入社したてなら300万円を切るのが普通だろう。一般職入社とエグゼクティブ採用では給料に3倍以上の開きが出る。

一般社員の不満やモチベーションが下がることが懸念されるところだが、田中邦彦社長は次のように答えている。

「当社の文化として『人と比べるな』というのを常に言っている。中途で入った人が上司になったからと言って、文句を言うなと。年功序列ではないということはそういうことだ。このようなことは入社する社員にしっかり伝えている」

くら寿司のエグゼクティブ採用を読んだ業界人が、過去の自分に置き換えて述懐する。

「幹部候補生採用で入社したホール企業は、1~2年で店長に昇進することを謳っていました。2年間で25人が採用されました。初任給は一般採用より5万円近く上で、私は11カ月で店長になり、その時の年収は750万円。業績を上げることで最終1300万円の年収をもらっていました」

幹部候補生は入社早々2枚のタイムカードを持たされた。1枚は通常のタイムカードで、もう1枚は釘の勉強用だった。そのホールは早朝6時から店長が釘調整をしていた。その時間には出勤。店長の後ろについてやり方を見ながら釘の勉強をするためだ。6時から開店の10時までの4時間の給料は出ない。

釘の技術の習得のために自室にゲージを持ち込み、垂直上げ3度を目視で叩けるように特訓した。角度ゲージもない時代だ。社内試験に合格して晴れて店長として釘が叩けるようになれる。

古い社員は幹部候補生に納得しない。島ベルトの交換も10年選手よりも早く交換しなければならない。なんでもできて当たり前。4人必要な店舗を2人で回すこともあった。

この時点で半分以上は脱落した。

「私はパチンコ好きで、釘を弄るのが楽しくて仕方なかったから、店長にもなれたし、業績も上げられた。年上の部下ばかりで、幹部候補生がすぐに店長になると現場は腐るもので、優秀な社員から辞めて行った。下が腐ることが分かり、会社は幹部候補生の募集も止めました」

パチンコ業界も新卒採用で「店長になれば年収1000万円」を謳っていた時代もあったが、おカネで釣る時代はとうの昔に終わっている。くら寿司のエグゼクティブ採用の今後に注目したい。



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情報共有の誤った使い方で常連客が集団でライバル店へ移動


情報共有という言葉はよく耳にする。それを取り入れているホール企業も少なくない。

情報共有の目的のひとつは、どこの部署が何をやっているのか? チームメンバーの業務がどの程度進んでいるのか? また、業務に遅れや問題点がないか?といった業務の可視化にある。

業務の可視化によって、「誰が何をしているのか」を知ることができ、「自分が何をしているのか」を知らせることができる。

また、トラブルが起こった時にも迅速に原因の特定ができるので、最悪の事態を招かずに済む。

しかし、自分の見聞きしている情報は自分だけが知っていれば問題ない、と思っていると上手に情報共有することができない。情報はチームや会社で活用することで、とても大きな効果を生み出す。「自分だけが知っていれば良い」という認識では、せっかくの情報が価値を失ってしまう。

情報共有の必要性を説いたところでここからが本題だ。

ノートに情報を書き込んでスタッフ同士が情報共有しているホールがある。書き込む情報とは、客からの要望やクレームなど、とにかく客から聞いた話は全員が書き込むようにして情報を共有している。

そのホールで最近10~20年来の常連客6~7人が急に来なくなった。消えたこの常連客は近くの競合店に移動してしまった。店側としては、なぜ、急にライバル店へ行って戻ってこなくなったのか、理由を究明しなければならない。ライバル店が隠れイベントやバカ出しいているわけでもない。出玉となどの理由ではなさそうだ。

そこで、店長は何でも相談できる常連客に、ライバル店へ移動した常連客に理由を聞いてもらえないか、と打ち明けた。

二つ返事で引き受けた。

相談を受けた常連客は、ライバル店で打っている常連客とも顔見知りなので、理由を聞いてみた。

ライバル店へ常連客がこぞって移動した理由が「情報共有ノート」の存在だった。

女性スタッフの2人が客から聞いた些細なことでも事細かくノートに書きこんでいた。

集団移動した常連客の年代は50代から70代で、スタッフとの会話を楽しみにやってきていた。

常連客と顔見知りのスタッフなので、色ごとのバカ話だってすることもあったが、彼女らはそんなたわいのない会話まで詳細にノートに書きこんでいた。

ある日女性スタッフの1人が常連客に「〇〇さんは〇〇〇〇なんですね」と話してきた。

他のスタッフに話したことをナゼ知っている? 「しゃべったんだな」と思っていたら、そのスタッフが情報共有ノートの存在を明らかにした。

冗談で言ったエロ話までが、ノートに共有されていると思うと段々腹が立って、常連仲間にそのことを話したら「こんなに話が筒抜けになる。まずい話はしていないが、普通の会話もできない」とばかりに集団で移動した次第だった。

情報共有の誤った使い方の一例だった。



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新内規に対応した継続率95%+ヘソ賞球3個


出玉規制の厳しさばかりがクローズアップされる新基準機だが、今年2月1日から日工組内規の緩和で確変継続率の上限65%以下が撤廃された。大当たり1回の出玉1500個の上限はあるものの、継続率の上限がなくなることで、パチンコの多様性が生まれることが期待されている。

継続率65%規制は行き過ぎた射幸性を抑えるために、2016年5月1日から日工組内規で決められたものだった。ところが2018年2月1日から施行された改正風営法により1回の大当たり出玉が2400個から1500個に引き下げられた。出玉数が抑制されたことは依存症対策に資するという観点から、確変継続率65%以下の自主規制が意味をなさなくなっていた。

このほどD-lightからリリースされた「超継続パチンコ ayumi hamasaki ~LIVE in CASINO~」は、継続率規制撤廃後に保通協の適合を受けた遊技機で、「超継続パチンコ」をキャッチフレーズに、時短中に約40%でST突入のチャンス→ST中に約95%の超継続モードとなる。ST中の平均大当たり回数は20回以上にも及ぶ。

日工組内規では総獲得期待出玉の上限がスペックごとに決められている。例えば第1種タイプは6400個以下と総量が決められている。

大当たり10回で6400個なのか、5回で6400個なのか、はたまた2回で6400個かは、6400個という結果が同じなら大当たり回数はいくらにしてもいい、と言う考え方だ。

6400個獲得の過程は、大当たりの回数が多くなれば、1回当たりの出玉は少ないが、大当たり回数が少なければ1回の当たりの出玉は多くなる。

継続率のスペックを自由に設計できるようになった結果、D-lightは継続率95%以上を選択したことになる。新規客を獲得する上では大当たり回数が多い方が楽しい。

では、実際はどのような仕上がりなのか? 一番の推しどころである継続率95%を超えるSTは、AYU図柄が複数そろえばボーナスとなり、出玉が少ない分、連チャンの可能性を感じられる部分がある。

平均20連チャン以上する本機だが、概ね20連チャンすることで4000発以上は獲得できる。しかも50連、100連を目指すこともできる本機は、終わらないSTを楽しめるため、引きが弱いユーザーでも簡単に連チャンが楽しめそうだ。

同機のもう一つの特徴は新内規対応でヘソが3個賞球になったことだ。

ベース30問題で日工組内規ではヘソ賞球を4個以上に決めていたが、継続率撤廃と同様の理由から4個以上の規制を撤廃。ヘソの賞球個数も自由となり、5月1日の保通協の申請から3個が復活した。

新基準機ではそれまで1時間検査では設けられていなかった出玉率の下限として33.3%が加わった。1時間でまったく大当たりを引けなかった場合でも、33.3%以上の戻りが必要になった。

ただ、メーカーも1時間で1度も当たらないようなスペックは作らないので、1回でも大当たりがあれば、下限試験はクリアする。よって、ヘソ賞球も4個以上に拘ることもなくなったので、ホールが買い求めやすい3個賞球が復活した、ということだ。

わずか1個の違いではあるが、ホールにとってはこの1個の差は大きい。

新内規による新基準機の登場は、閉塞感が漂うパチンコ業界にあって明るい兆しとも言える。




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逆転人生、石坂産業を調べてみた


先日のヤンキーパンダさんのエントリー(おだちさんと業界イメージ)で気になるくだりがあった。

NHKで7月1日放送の「逆転人生」で取り上げられた石坂産業のケースだ。同社は元々産廃処理業者でゴミは焼却していた。焼却炉から出るダイオキシン問題で地元住人からは立ち退きを迫られる。

パチンコホール以上に産廃処理工場は、住民の反対運動があるために人里離れた山奥に建設される。嫌われ者という点では似通っているが、石坂産業では立ち退きを迫られる逆境から今では、地域住民にリスペクトされる会社になっている。どのようにしてこの逆転人生が生まれたのか?

パチンコ業界でも共有したいのは、石坂典子社長の「社会貢献できる仕事でないと意味がない」というポリシーだ。

父親の跡を継いだ石坂社長は、ダイオキシン問題で焼却炉を解体する方針を打ち出したが、住民の反対運動は収まることはなかった。そこでゴミを焼却することから、ゴミのリサイクルに方向転換する。

混合廃棄物を再資源化することは、非常に手間と分別の技術を要するので、どこも手を付けようとしなかった。

現在同社は建築の解体現場から出る廃材を再生するプラント工場として、同業者はもとより、海外からの視察団の見学が後を絶たない。

同社では木材はチップ状にして段ボールやパーティクルボード(木質ボード)の原料として出荷。廃プラスチックと混ぜ固形燃料にして製紙工場のボイラーやセメント工場の焼成炉の燃料として使用されている。金属類は、鉄、真鍮、銅、アルミ等の単一金属として取り出し再生化している。コンクリート類は破砕し再生砂利として利用するなど、リサイクル率は98%に及ぶ。

かつては「産廃屋は出ていけ!」とイメージの悪かった会社が、今では地元から愛される会社へと変わって行った。

ここで参考にしたいのが石坂社長の言葉だ。

「会社は、『何のために存在するか』ということを絶対忘れてはならないと思います。私は地域の方から反対されて、ここから出ていけと言われた時にでも、この会社の価値をすごくよく分かっていたと思います。みんながやりたがらない仕事をどこかで誰かがやらないといけない。そうじゃないとゴミが片付かない。だから、それをやってくれる人たちがいる会社は素晴らしいと。周りからバッシングされていてもすごくプライドがあった。この仕事の価値をきちんと伝えていくということが重要なことだと思っていたのですが、当時の社員たちや地域の人たちは、そんなことに興味はない。だから、その時に会社を変えていこうと。

最終的に、それらを活用してお客様を呼んできてくれるのは、社員です。社員のモチベーションややりがいといったものがなければ結局は活かされない。そこにある財産が活かされない。だから、社員教育をしていこう、石坂産業が将来持続していくためには社員の成長が大切だと思いました。社員が成長できない会社は会社も成長できない」

(J-Net21 中小企業ビジネス支援サイトより)

パチンコも何のために存在するのか、というところから今一度見つめなおそう。社員のモチベーションが上がらない仕事では業界の成長もない。



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