ユネスコの評価機関が「伝統的酒造り」を無形文化遺産に登録するよう勧告していた。日本の無形文化遺産はこれまで、能楽や歌舞伎、和食や和紙などが登録されている。
ここからはもしもシリーズになる。
「もしも、パチンコがセブン機ではなく、チューリップやハネモノのみで現在まで続いていたら、パチンコはユネスコの無形文化財に指定されていてもおかしくない。パチンコは日本で生まれた独自の遊びで、起源は子供の遊びだったものが、戦後の復興期に日本の隅々にまで広がった。戦後の混乱期に遊びがなかった日本人の活力にもなった。スロットマシンと違ってパチンコはギャンブルの道具ではなかった。日本独自の文化だ。これだけ日本人に愛されたものはない」と持論を展開するのはある大学の教授だ。
教授自身がパチンコ好きだということもあるが、パチンコが今のようにギャンブル化に走ることなく遊技で継続していたら、という前提話しにはなるが、ユネスコの無形文化財指定とは思いもよらぬ発想だ。
パチンコ業界がインベーダーブームで壊滅状態になった時に、フィーバーの登場が業界の救世主になったとされているが、同時期に発売されたゼロタイガーの功績も画期的なヤクモノ機として評価された。
売上の面ではセブン機に比べればハネモノはどうしても劣るために、ホールは売り上げが上がるセブン機の設置割合をどんどん増やし、ハネモノを駆逐して行った。それに伴い、ホールがハネモノを買わなくなったので開発に力を入れなくなった。
こうしてハネモノファンがパチンコから離れて行った。
この時、フィーバーが誕生せずに、ゼロタイガーだけだったら、メーカーもヤクモノで本来のパチンコの楽しさを追及する機械を開発して、今とは違った発展の仕方をしていたかも知れない。
連チャンセブン機でギャンブル化に走らなければ、今のようにサラリーマンの1カ月の小遣いが1日で消えることもなく、むしろ、老若男女からパチンコが支持されていた可能性もある。そうした今とは全く別の風景を想定しながら教授は、ユネスコの無形文化財指定を考えたのかも知れない。
ただ、残念ながら歴史がまだまだ浅すぎる。何百年も連綿と受け継がれているものがその対象であって、その点でもそぐわない。パチンコ文化にみんながどれだけ誇りを持っているかということも問題になる。
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