産業保健活動に健幸保健室とは聞き慣れない言葉だ。
仕事や職業生活における不安やストレスに関する調査で、従業員が職場の人間関係やハラスメント問題、さらには親の介護や子供の不登校などの家庭での悩みごとなど労働者の75%が何かしら不安やストレスを抱えて仕事をしている。
健幸保健室はそんな様々な悩みや心の病気を問題が噴出する前に、従業員の心と身体のサポートをし、休職や離職を防ぎ、従業員の満足度を高めることで生産性を上げていく。それが産業保健活動であり、それが健康経営につながっていく。
この活動のキーパーソンになっているのが産業保健師だ。役割は企業で働く人の健康を管理することなのだが、保健師になるためには、まず看護師の国家資格が必須。次に保健師の国家資格を取る必要がある。
産業保健活動に注目が集まるようになったのは、パワハラ防止法が2022年4月1日から努力義務だった中小企業にも適用されることになったことが大きい。すべての企業は、パワハラ防止方針の明確化や相談体制の整備、パワハラに関する労使紛争を速やかに解決する体制を整えることが義務化された。
それに伴い、人事労務担当者の負担が増えたことから、外部アドバイザーとして専門知識がある産業保健師の需要が増えている。健康管理の中で個人の健康相談が看護師とすれば、企業全体の健康を考えるのが産業保健師でもある。
「従業員の皆様のココロやカラダの相談窓口を設置する事で、精神衛生面での改善・向上、コンプライアンス意識の向上、離職率の低減、ひいては雇用の安定化が図れ、健康経営への強力なバックアップ体制が構築できます」(堀内さん)
ココロとカラダの健幸保健室作りを推進する同社では、約800事業場の産業保健活動をサポートしている。精神衛生の改善やコンプライアンス意識の向上から健康経営を意識する企業が増えているようだ。
保健師歴20年以上の吉村さんによると、昔と今では相談内容にも変化が見られている。
「以前は業務量により肉体的な相談が多かったのですが、最近は人間関係についていけないなどのメンタルの相談が増えてきています。昔は上から怒られることがまかり通っていましたが、今はそれがハラスメントになることが認知されたこともあります。ハラスメントの問題も解決案を提案しながら仲介に入ります。また、子供の不登校問題や親の介護の相談にも対応しています。家族の問題を抱えていては安心して働けません。従業員の皆さんには、安心してイキイキ働いていただきたいですね。従業員の心の悩みを掬い取り、総務部の仕事を軽減することが私の役割です」
アンケート方式の心理カウンセラーで従業員が抱える悩みや問題点を抽出する。それを基に、潜在的課題解決に向けて保健師が会社には月1回のヒアリングの他、従業員の相談には公式LINEアカウントを使って個別で相談に応じる。相談内容によって電話や訪問で対応していく。
「『健幸保健室』を設置し、従業員様の潜在的な問題解決に尽力します。また、パチンコ業界は厳しい時代の今だからこそ、従業員の方が辞めずに快適に過ごせる環境を整えなくてはなりません。会社には直接言えない悩み事相談の専門家の窓口を設けることで、言いやすい逃げ道を作り、悪い空気を外に出して、いい空気を循環させる。会社の取り組みを見て家族が『この会社で働きたい』と思えるようにしたいですね。従業員が働きやすいセーフティーネットとして、健幸保健室に関心を示すホール様も増えてきました」(堀内さん)

従業員が安心して働ける環境が整うと、定着率が高まる。それによって雇用に掛かる時間や費用などが削減されるだけでなく、生産性の向上にもつながっていく。最終的には事業の安定化に大きく貢献するのが、健幸保健室の役割でもあるようだ。
最近では会社選びの判断材料として、健康経営に取り組んでいるか否かがポイントにもなっている。
ココロとカラダの健幸保健室の問い合わせはこちらから。

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上司が言葉で適切な指導をしたのに、言い方がパワハラだのなんだのと、やりにくい世の中になりました。
少しくらい辛いことは我慢して努力するという臥薪嘗胆というかハングリー精神とかフロンティアスピリッツは失われてしまったのでしょうか。
フロンティアスピリットと言えば、我々が子供の頃はカーボーイが主役の映画やドラマがあって憧れたものですが、
現在は、そんなカーボーイ物がなくなったの事が軟弱な若者ばかりになった原因かもしれません。
タバコの広告も、大自然の中で、カーボーイが煙草を吸うシーンが使われていましたが、すっかりタバコは悪者になりそんなCMすら見なくなりました。
ピンバック: 匿名人