「4円復活の手法は機械スペック、交換率など昔に戻す事」これは非現実的です。
昔と同じ機械スペックは現行規則では許可されません。
表だって使えなくなった交換率という言葉を使わずに原価率という言葉の使用を奨励します。
次に出玉率はパチンコ業独特の考え方で、出玉率100%超営業はパチンコ業の醍醐味である出玉体験を増やすことができます。
しかし、警察の指導による一物一価遵守、再プレイ(手数料無し)増加などがあり、出玉率100%超営業を継続的に行うのが困難な状況になっています。
以上が第2回までのポイントです。
では本題に入ります。
再プレイの話を続けます。
▼「再プレイシステム手数料無し」がもたらした2つの事
1.粗利益計画を立てにくく、出玉率を下げざるを得なくなる
再プレイ率は店舗によって異なり1~3%だった再プレイ率が手数料無し後は7~10%、中には15%前後の店もあるかと思います。
同じ売上、同じ出玉率・割数でも再プレイ数次第で損益分岐割が異なり粗利にも影響します。
その影響は粗利計画を伴う営業計画を単純に作成できなくなる事に及びます。
なぜなら「原価率差益が発生する貸玉プレイ」と「賞品交換しない限りは原価率差益が発生しない再プレイ(持玉プレイ)」 の変動するふたつの条件に基づき粗利を按分して計算しなくてはならないからです。
過去の実績からおおよその再プレイ率を定めて営業計画を作成している店も多いでしょうが「手数料ナシ」以前と比べると、計画作成が難しくなっているのは間違いありません。
そして再プレイ数が上振れするケースを想定した場合、大半の機械担当者は利益重視に一歩踏み込んだ調整を行うでしょう。
利益重視調整によって出玉率100%超営業は遠ざかります。極端な例ですが全てのお客様が再プレイなら出玉率100%未満の調整でないと粗利は確保できません。
更には貸玉プレイと再プレイ(持玉プレイ)の遊技においてお客様の不平等を招いています。
警察の指導により禁止された「手数料アリ」に戻す事が出来ない中で、お客様の不平等を無くすには貸玉プレイと再プレイが同等になる等価営業に近づかざるを得ません。
しかし、その等価営業における出玉率100%超営業は赤字であり、単日なら可能ですが継続するのはビジネスとしては不可能です。
ですから管理人様が唱える30個(損益分岐割数12割、原価率83.3%)営業を出玉率100%超で継続的に行う場合、貯玉は賞品交換のみとし再プレイを廃止せざるを得ません。その際は再プレイ廃止のデメリットを精査した上で、店舗ごとの慎重な判断が求められます。
貯玉再プレイシステムは常連様の囲い込みを目的としましたが、このように手数料が取れないことで出玉体験によってお客様を囲い込む営業(出玉率100%超)を犠牲にし、貸玉プレイと再プレイの不平等をもたらせました。
なんとも皮肉な事です。
2.いわゆる「軍団」などの増大
乗り打ち集団、いわゆる「軍団」は「手数料ナシ」になる以前も新台入替などイベント日には多数見かけられました。
2006年当時の担当店舗で「エヴァ2」をボックス導入したのですが、40台全て軍団に埋め尽くされました。
開店初日、当時人気上昇中のコンテンツ、当然ながら満台でした。しかし、お客様の顔触れを見て常連様がいない事に愕然としました。組織的に行動する彼等は携帯で仲間を呼んでは回し打ちを行い、仲間同士でタコ粘りされます。
そして2個保留止め打ち。
結果は計画を大幅に超える赤字。
稼働重視の上司は40台平均アウト5万超えに安堵したせいか、大幅赤字に対する叱責は特にありませんでした(止め打ちが無けれアウト6万を超えていたでしょう)。
客層には触れませんでしたが、後日私から客層に触れて対策を講じる事になります。それは彼らが新台を独占することなく、常連さまにも楽しんでいただけるような対策でした。
話を戻します。
ネット・SNSが普及した今日、彼らの組織的な行動はますます磨きがかかります。
そして再プレイ手数料ナシ。取材企画。来店企画。実践企画。最近では高出玉率などの公約がある企画も増えました。彼らが活躍する環境が整い過ぎました。彼らの来店は信用と人気の証でもあるのですが、イベント企画が彼らの草刈り場となり、稼働増は当日だけで、それ以降は苦戦するホールも見られます。
彼らは店舗情報を集めては広範囲に移動します。そして出玉率100%超営業時だけ打ちます。出玉率100%営業時だけ打ち続けると貯玉は増え続けます。また、再プレイ数を制限しても複数枚のカードを保持・使用するため制限は骨抜きにされます。また、ルール違反である他者カードの使用をピンポイントでチェックするのは困難です。
彼らの行動は実質的には大きな掛け持ち遊技なのです。後述しますが、昔の営業方法は掛け持ち遊技と出玉共有がない事が前提で考えられました。
昔の営業方法(低価交換、出玉率100%超、低原価率=換金ギャップ大)をとるには現在のシステムを大幅に後戻りさせ、軍団を排除しなくてはなりません。
しかし、ハウスルールを守る軍団やイベントプロをそう簡単に排除して良いのでしょうか? 煽り始めはホール側なんです。
パチンコ業の性質や経緯を考えるなら「排除」ではなく、うまく向き合うべきだと言うのが私見です。
こう言うと「サクラですか」と仰る方が居ますが、決してそのような向き合い方ではありません。
ただ、無感情にスマホを触りながら画面を見ずに打つ。打つと言うよりもハンドルを握る。そんな大勢の姿を見るのは、喜怒哀楽を伴うパチンコをなりわいとしてきた私にとっては切ない限りです。
▼昔の営業方法を考える
27〜8年前のエピソードを紹介します。
16時、データチェック後の店長。当時主任だった私への指示は以下の通りでした。
「18時から綱取物語は電源入切で全台天国モードへ。
Fパワフルはノーパンク。
1回交換のフルーツパンチは1回だけ持たせましょう。
麻雀物語はラッキーナンバー増で。
ラッキーナンバーを何にするかは主任に任せします。
羽根物終了台は持玉そのままで1000円開放。
羽根物のジグマプロも帰さなくていいですよ。
マイク案内は1時間前、17時に入れましょう。
釘は充分に開いてますから自信を持ってアピールしましょう」
業界歴が長い方はこれが何を意味するのかわかるかと思います。
計画よりも割低のデータを確認した上司は営業方法を緩くする事で割を上げようとしたのです。
また、当日ホール内だけの告知です。
このように昔は営業中でもゲリラ的、かつ柔軟にお客様が有利な方向へ変更していました。
営業中の意図的な電源入切や釘開けは取締対象ですが、当時は一部ありました。
さて、これらの営業を今展開できるのでしょうか? 各台計数機が普及し、出玉共有が当たり前の時代です。出玉共有ナシに後戻りできるのでしょうか?
中には天龍コーナーだけ1回交換で使用している店もありますが、同機種ならではの営業政策であり、普遍化は難しいです。
かつて、私の周りの店長や釘師は等価交換にシフトするのは異口同音に反対していました。
反対の理由は前述の営業方法がとれない事。調整のレンジが狭く、オーナーとのコミットを果たせない。
店長の判断や調整で割数を支配出来ていたし、お客様を楽しませてる自負もあった。つまりその事ができなくなる事を嫌がったのです。
多くの店長や釘師が反対したのですが市場は逆の道を歩みます。
2006年頃から大手を始め等価(原価率100%)にシフトする事を選ぶホールが増えてきました。
これは4号機が完全に撤去される時期と一致します。
多くのホールが玉単価が上がる等価にシフトする事で、4号機時代の売り上げを維持しようとし、原価率が低い店舗よりも高い店舗を選ぶお客様が増えたのです。
お客様は勝ち回数よりも短時間での勝ち幅に達成感と価値を見出したのではないでしょうか。
(つづく)

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。
なぜライターや軍団等が必要なのかは疑問。そもそもハウスルール表に書いてありますよね?「当店がプロとみなしたお客様は出入り禁止と」。
客選別が難しいのではなく、ヤル気がないだけでしょう。常連に聞けば1発でわかるけど?w客見てないのでは?
ピンバック: 流石に応援できなくなってきた
閉店後とか取材しますとか告知しなければね
それをイベントとして利用しているから首傾げるんじゃない?そもそもイベントって常連のお客さんの還元の為に始めたのが多いはずだよ。それが今や一時的利益確保とアピールの為だけでしょ。本来の目的と相当かけ離れている
取材だってもっと質素だしライターも目立って打つなんてことほとんどしない。雑誌の企画でたまにやる程度だったはずだよ。それに今の取材って機種のデータ集めとかそうではなくて出玉の結果だけじゃん。たまーにホール店長との対談がある程度だしね。でもそれを告知してる店ある?無いでしょw
軍団との付き合いというのはまず無理じゃないかな?煽り立てたのホール側というのは事実かもしれないけどそれだけじゃないでしょ。ネットの拡散や雑誌や動画の影響も非常に大きい。
それに軍団の問題は「世間知らず」という態度じゃないかな
イベントの日に急に大量に現れて美味しい所だけむさぼり食って暫く消える。出ないときは常連から大量に搾取させといてまた美味い時だけ現れる。割り込み・掛け持ち・代打ち
・カード共有なんでござれでしょ
そりゃうまく付き合えっていう方が無理じゃない?
うまく利用するのも無理があると思うしね
そういう客にはNOと言える店になっても良いのではないかな
ピンバック: 糞の所業
個人的には高設定を打ちやすい7枚交換のホールのほうが好きだったのですが(当時は設定公開もありましたし)、等価交換のホールのほうが客を集めていました。
「高設定台は少なくても勝った時のリターンが大きい」ほうが好まれたのでしょうね。
等価主流となった要因の1つにユーザーのニーズがあるなら、今もその流れは変わらないのかもしれません。
ピンバック: はい
度しかなかなか打てません。
1日ゆっくり打てるのであれば低換金率の優良店に行きます
が、短時間勝負となると低換金率ホールでは換金ギャップで
負けてしまいます。
であれば短時間勝負の場合、等価かそれに近いホールに行か
ざる得なくなります。
新基準機は射幸性を抑えるため、より出玉が抑えられている
ので勝とうと思うと長い時間が必要となり(設定、調整悪い
と余計減りますが。。。)、先ず低換金はサラリーマン層に
は受け入れられないでしょう。
また、貯玉は専業に対しサラリーマンが不利にならないため
の手段でもあります。
解決策としては、貯玉については2,000~3,000玉の使用制
限で良いかと思う。
軍団対策を考えれば、低換金率の1回交換が望ましいのだ
が、現行のミドルでも初回当たり5~6R当たり前のスッペ
ックでは難しく、共有無の定量性が落としどころか。
ピンバック: 現役ヘビースモーカー
今の営業と機械特性が
軍団を育てた
かつ常連のお客さんも
勝ちを追求すると予備軍となる
かゆいよね
それに止めようがないもの
たとえば
よくある特日に
バジに6があれば
台数10台に1~2台であれば
5人で乗り打ちすればだいたい掴めるでしょ
そういう機械
メリハリのない機械特性と示唆と
かつてより
ブレのない設定になったし
それが好まれるようになった
大手は多台数で封じ込めという手もあるけれど。
ピンのお客さんが徒党を組む
それもまた何ら変わらない
ピンバック: ●
データとして取れるのでは?会員カードを利用している人の何%が常に持ち玉遊技なのか。3ヶ月間その状態が続けばプロ認定で出入り禁止。
また、お店とセミプロ以上の人達の利益を生み出している大半のボーダー無視層はそもそも再プレイ無料が有利かどうかを理解しておらず、再プレイ無料はリピートの動機にはなり得ないと思います。廃止で良いでしょう。
ピンバック: カニミソ
取材もガチシメでいいと思う。
適当な日にひっそり開ければいいんだよ。
ピンバック: 山下
釘を開ける時に、どうして同一機種を横並びで全部の台のヘソの2本の釘を左右に大きく広げる調整を続けなければならないの?
ホール内に設置してある全てのパチンコ台の中からランダムに選んだ台の《ヘソの2本釘以外の部分の釘》をバラバラに選んで開け絞めするようにすれば、ある程度は解決する話なのではないでしょうか?
ピンバック: イケロン
そんなホールに通ってる私ですが、ここ数ヶ月全く勝てません。換金して帰れる日がほとんどありません。
釘が芳しくないということもありますが、かろうじて回せても当たらない続かない。
以前よく見かけた常連の顔もかなり減りました。私も何だかんだ言ってパチンコが好きなので負けながらも遊んできましたが、もう限界です。
今後もしパチンコの環境が改善したという情報があればその時にまた打とうと思います。
ピンバック: 元パチンカー
が活用しているので廃止は好ましくない。
貯玉できる上限を下げ、短期間勝負時の投資程度(1.2万円程度)
しか貯玉できなくしておけば、朝からくる軍団系は扱いにくくなる。
複数枚所持に関しては、もう少しカード作成のハードルを上げればいい。
審査基準がガバガバ過ぎるのだから。
ピンバック: 一般ゆーざー
0.3しか回さんように締める調整をしなければ何ともならんのなら店畳めよ。
そこは締めても1だろ。1未満とかバカかよ。
回収4倍のクソボッタ。
お前みたいな店がパチンコが勝てないって
イメージを限りなく大きくしてんだよ。気づけよ。
ピンバック: 1000円当たりの回転数では理解できないクソににココまで言わないとダメか
人の恨みを買う商売である事は間違いのない事実。
だからこそ、本当の情報公開が求められます。
ホールにしても、メーカー公開の機種スペックにしても…。
ピンバック: たけぼー
だって悪いことはしてないのですから。
じゃあ、我々一般客はどうすれば良いか?
パチンコ、スロット辞めなさいとなります。
元店長経験者のアドバイス。
パチンコ、スロット辞めなさい。
ピンバック: 転職店長
単なるパチンカスだろ。
プロが見ていたら爆笑される様な記事だぞ。恥ずかしい。
そもそも軍団対策だあ?
軍団が来る様な店なんて2%もないだろ。
9割8分の店は、玉の共有しまくっても全く勝負にならないボッタ店しか無い癖によく言うわ。
ピンバック: サファイア色に輝く通行人
まぁそれについてはコメントはしませんけども。
今、どんなパチンコ店でも同じ現象なのが、
・4円コーナーよりも1円以下の低貸しコーナーのほうが客付きがいい
・レートに関わらず現行MAX機よりも甘デジ遊ぱち系のライトスペック機のほうが客付きがいい
とまぁこんな感じ。
単純だけどここからわかるのは客の大半は高射幸性を求めてないってこと。本音で言えば求めてるのかもしれないがそこを下げざるを得ないようなホール状態になってるわけ。
そんな状況なのにホール目線で考えたような「4円復活」なんてちゃんちゃらおかしいなと思うわけで。
そしてそんな状態なのにメーカーは、
「2400発搭載!」
「時速30000発!」(ウソ)
等の煽り文句で高射幸性をアピールする。
バカじゃないか?
今の規制でそんなことしたら他の数字のシワ寄せが酷い事になるのもうわかってるんだよ。人口も減ってきて今残ってるユーザーはヘビーな人が多い、流石にその辺の情報は知ってる。こんなスペックにしたら他の部分にシワ寄せいくだろうな、ってね。
案の定そういう台は長生きしない。
そして最近は舌の根が乾いてきたのか酷いスペック増えてきたよね。
確変機でサポ後潜伏とか1種2種のヘソ大当たりでサポ無しとか。そうすることによって恩恵を増やしてるんだろうけどさ、また同じ轍を踏むわけ?
そして結局そういう謳い文句は「打ち手を騙す」だけのモノ。
だってメーカーの客はホールだけでしょ?
そのホールには「打ち手からこれだけ抜けますよ」って売るんでしょ?
そういう点から見れば新台のPVとか公式サイトの煽り文句とか打ち手からすれば「ふざけんな」の一言ですよ。
もうどんな手を尽くしてもこの業界は終わりですよ。
このエントリー筆者のようにどんなに頭の良い人が考え実行し若干回復したとしても、結局目が¥になってる馬鹿どもが同じ轍を踏むんです。かっこいい言葉を使えば「歴史から読み取れる」ってやつです。
もうなにをやっても無意味なんですよ。
頭がいいならまずそこに気付こう。
ピンバック: 制裁!圧倒的制裁!
貯玉サービス利用時間を、午後からにすればよい。
朝から使えるのは土日だけ。モーニング全盛の頃、
交換所を開く時間遅くして、即逃げ出来ない様にして
いた、あの感じで。
ピンバック: 一般ゆーざー
ピンバック: 横並
保留2止め打ちはスタート入賞オーバーフローを防ぎ、有効スタート入賞を徹底する方法。回る台だから出来る。2個止めでも有効スタート回りっぱなしだし、盤面上にある玉が入って保留3、4になる。玉の消費が抑えられる。記事は2006年のエピソード。
今みたいな8個保留機は無いよ。
ピンバック: 勝ってます。
変動の早い保留3と4を積極的に使わないのは時間効率悪くないですかね。
保留3止めでオーバー入賞はレアケースだと思いますし、逆に2止めで4まで到達するのも悪い意味でレアケースでは。
ピンバック: カニミソ
店側は意図的に、日毎や機種毎、台毎で割調整やってるんですから、還元割合の偏りを極力生じさせない為にプロお断りルールは最優先で行使すべきでしょ。
この人達の遊技をあえて黙認してるから、止め打ち禁止ルールとかふざけたルールを専業プロにだけ行使するのではなく、お客様全て対象にしてるんですよね?
いまどき機種毎の止め打ち手順や期待値計算は多くの一般客の方も携帯1つあれば分かります。
ピンバック: プンプン
すべての元凶は各台計数にあり。
40玉なら移動、共有、貯玉手数料無料がなくなり打ち子だの軍団だのは自然消滅。
ピンバック: あほかとばかかと、、、、