パチンコ日報

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格安航空会社のようなメーカーの出現が望まれる

スロットの強い大手メーカーでパチンコを開発してAさんは、規則の裏をかくような機械を開発する人材が評価され、大手を振る社内体質に嫌気がさして、同業他社へ転職した。

機械メーカーは現在、パチンコとスロットの両建てで機械を開発・販売しているが、スタートがパチンコメーカーかスロットメーカーかで、どうしても専門分野からは脱しきれない傾向がある。

パチンコもスロットも両方売れているのは北斗シリーズのセガサミーとルパンシリーズの平和ぐらいしかない。

「昔ヒットした機種名で出すのは、自信がない現れです。昔の名前でもなかなか売れませんけど。自信があって面白い機械であれば、昔の名前なんか使いませんよ。ATも規制され、この先スロット人気が続くかは疑問ですね。最終的には純Aタイプしか残らないような気がします。決してスロット業界も明るいとは思えません」(Aさん)

シンクタンクの近未来予測ではスロットがパチンコのシェア率を奪い、パチンコ屋という言葉がなくなるのではないかと読んでいるが、現場の開発陣の見方はまた違うようだ。

Aさんが前職を見限ったもう一つの理由が、会社が上位30社だけで経営ができることを模索していたことにもあった。つまり、ホールを育てる気がさらさらないことに嫌気が差した。転職先もその考えはなかった。

上位メーカーは新台を買ってくれる上位ホールしか客とは思っていない。中古しか買わないホールは新台メーカーの客ではない、ということだ。

Aさんはこの業界体質にこう警鐘を鳴らす。

「アメリカン航空は膨大な人件費が嵩む高コスト体質から一度倒産しましたが、この会社はエコノミーの客を荷物としか見ていませんでした。お客というのはビジネスクラス以上を客扱いしていました。ところが、今の時代は彼らが荷物扱いしていたお客を対象にしたLCCが急速に伸びてきています。パチンコ業界にもLCCになるようなメーカーが出てこないとだめです。手打ち式を出したA-gonのような会社がまさにLCCだと思います。そういうメーカーがもっともっと出てくる必要があります」

メーカーの製造原価が10万円ぐらいのものを40万円から50万円で販売している。会社の規模がでかくなれば、会社を維持できないのかもしれないが、既存の上位メーカーが機械代を値下げすることは考えられない。日本の航空業界はスカイマークの参入から競争原理が働くようになった。

中古しか買えないホールでも新台が買える値段で提供できるパチンコ業界のLCCメーカーが出てくることが業界の活性化にもつながる。


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コメント[ コメント記入欄を表示 ]

  1. そんなパチンコ業界のLCCメーカーだって
    与信の点から考えれば、潰れそうな中小ホールに販売するより大手ホールと取引したいと思うのが当然でしょう。
    A-gonの機種の累計販売台数は分かりませんが、それによってパチンコ人口の減少に歯止めがかかりましたか?
    無理筋  »このコメントに返信
  2. ピンバック: 無理筋

  3. 無理筋さま
    記事の内容をよく読まれて下さいな。
    克也  »このコメントに返信
  4. ピンバック: 克也

  5. LCCは、目的地までの移動「手段」を格安で提供しています。
    手段であって目的ではないのですから、できるだけ安く済ませたい。
    パチ、スロは客にとって打つ「目的」なのです。金を稼ぐ手段ならば、もっと
    時間効率が良いものはありますからね。趣味と実益兼ねたものなのです。
    安くしても面白くなけりゃ打たない。
    予算が厳しいホールでも買える、安い新台価格を求めているのは、業界が客を見ていない証拠です。
    客寄せ効果しか期待していないから、面白さを要求しない。
    LCCをよく引き合いに出していますが、売っているものが違いすぎるので、
    こちらとしては、安さだけに目をつけるのは勘弁して欲しいというのが素直な感想です。
    一般ゆーざー  »このコメントに返信
  6. ピンバック: 一般ゆーざー

  7. ホール全体のスリム化が進行している現状を見て見ぬ振りをしてメタボ体質のまま維持させようとするメーカーをダイエットさせない限り無理
    今は分からないが、この業界の参入条件がかなり厳しいという事を以前聞いた事があるのでそういうのも新規が来ない理由の1つになっているのではないのか?

    さらに言えば開発メーカーの相次ぐ撤退と倒産
    この現状を見て新規で入ろうという気はあまり起こさないのではないだろうか
    進化形糞台  »このコメントに返信
  8. ピンバック: 進化形糞台

  9. この業界に明るい未来が無いことはちょっと調べればすぐわかること。そんなところに新規メーカーが参入とかありますかね。普通は沈む船になんて誰も乗りません。

    問題は大手の考えでしょうね。この「大手しか相手にしない」ことでホールもメーカーも弱いところから死んでいく。それによって人が自然と大手に集まる、企業には篩にかけられた有能な人材が。ホールにはユーザーが。大手は弱小企業が死ねば死ぬほど潤っていくわけ。
    弱小を助けるメリットなんてほぼない状況で、上記のように逆に助けないことによってメリットがあるならそっちの道を歩むのは当然でしょう。

    そんな流れに異端な企業が立ち上がったって大きな流れを変えることなど絶対に不可能でしょう。もちろんA-gonにも無理。
    流れを変えるならリーディングカンパニーの力がどうしても必要になる。しかし前述のようにメリットが少ない。
    どうすればいいんでしょうね、この業界…。
    道民  »このコメントに返信
  10. ピンバック: 道民

  11. 今のユーザーの読みはパチンコもパチスロも廃れる。でしょうね。

    あんな新台の原価が10万円もするのも驚きですが、いっそのこと1台300万円くらいにすればメーカーも少しの販売で利益も得られるし、体力あるホールは新台を入れて客を呼べばいいし、中小ホールは今ある台で出す営業して客を呼べばいい。
    ブレンド茶  »このコメントに返信
  12. ピンバック: ブレンド茶

  13. 「メーカーの製造原価が10万円ぐらいのものを40〜50万円で販売している」・・・・・?
    この人、もの作りの基本をさっぱりわかってない阿保サラリーマン根性のコメントと見た。
    じぁ、これまで勤めてた会社からどうやってあんたは給料をもらってたの?

    ここでいう商品の製造原価とは、量産製造の「部品原価」価格であって、人件費、研究開発、特許・著作権使用料など入っていません。

    例えば映画DVDや音楽CDまたはゲームソフトが5000円した場合、樹脂成型生地とプレス加工代金合わせても何百円のものである。
    たから、ハリウッド映画DVDも800円で販売できる!みたいな話しになっている。

    製造原価というが、そこにはプラスチックとプレス加工費だけで、一番大事なハリウッドスターのギャラや原作者著作料を含む「映画制作費」が入っていない。

    パチンコ・パチスロに置き換えれば膨大な試作開発費や人件費がそれである。

    一番膨大にかかる制作費を全く無視して、遊技機に使用する電子部品、板金、プラスチック、木工品の合計金額が10万円だから13万円で売れるだろうとみたいなもの。

    本日の記事はパチンコ・パチスロ作りの過程やコストが全く理解してない記事と言える。
    ボナンザ  »このコメントに返信
  14. ピンバック: ボナンザ

  15. パチンコとパチスロは全くの別物ですよ

    そんなことも知らない奴が記事書いてるのかよ、
    元開発者  »このコメントに返信
  16. ピンバック: 元開発者

  17. 製造原価は販売価格の30%くらいが適正ですが、それは川上の部材関係の方であって、最終製品を組み立てている川下の会社はそうでもありませんよ。せいぜい利益は10%も取れればいい方じゃないでしょうか。
     »このコメントに返信
  18. ピンバック: 獣

  19. ボナンザさんのご意見が正しい。
    ARAa  »このコメントに返信
  20. ピンバック: ARAa

  21. 要約すると
    「大手メーカーの出す台は高すぎる。弱小メーカーは安くて画期的な台つくれ。そしたら買ってやる。弱小メーカーが台頭すれば大手も価格を下げるだろうしホールも一石二鳥だ」
    こんなとこですかね。
    カフェオレ  »このコメントに返信
  22. ピンバック: カフェオレ

  23. ま、開発するメーカーは、実際に遊技する客の方は見ていない。
    それだけは言えるんじゃないですか。
    直接金をだすのはホールなんだし。
    どうでもいいよ  »このコメントに返信
  24. ピンバック: どうでもいいよ

  25. LCCとAgonを同列に考えるのは違和感あります。
    飛行機を利用する目的は移動する事。席ごとのサービスの違いは付加価値でしかないはず。
    ではパチンコにおけるお客様の最大の目的は?お金ですよね。
    手打ち式に限らず、支持されないのはエコノミーの需要を満たしていないから。エコノミー(依存症)ほどまとまったお金を求めてホールへ足を運んでいるはず。
    LCCに例えてエコノミーを大切に、とされるなら斜幸性を追求するべき。手打ち式の現状がそれを表していると思います。
    カニミソ  »このコメントに返信
  26. ピンバック: カニミソ

  27. 国と大手メーカーと大手ホールの間では中小を潰して大手数社がシェアを独占する形で業界を存続する方針で話は纏まってますよ。中小を潰す手段としては機歴・抱き合わせ販売を利用しています。
    大手ホールは大量購入による割引で懐が痛まないが、割引の無い中小には経営が圧迫され死活問題です。機歴販売は違法であり訴えれば止めさせることが出来るのに組合は静観を決めています。
    組合の役員は大手ホールの人間で占められていますから機歴販売が蔓延して中小が潰れるのは都合がいいんです
    黄身の名は  »このコメントに返信
  28. ピンバック: 黄身の名は

  29. 今求められているのは、格安航空会社のような「ホール」じゃないのかな。どんなに安い台を買っても運用次第でしょう。

    安い新台を求めるのって結局は新台頼りの営業で使い捨てにするだけ、初期費用が安いからその分稼げるって流れになる。

    メーカーにLCCの様になれって言うなら現状その通りではないですか。大量導入*早期予約で割引、直前のキャンセルは不可・多額の手数料発生、欠航の場合の代替便なし。使えない台ばかり乱発するメーカーはまさにLCC並の融通のきかなさ。

    ホールは遊技人口が減ったから一人当たりの回収額を上げ、メーカーはホール数が減ったから台価格を上げていく。

    もう一発逆転を狙える状況ではないと思う。ひとつ可能性があるとすれば「一発逆転を狙える可能性のある店作り」だと思う。イベントを上手に行って盛況なホールはこの部分に長けているからでしょう。

    言葉は悪いが、飼いならされた客は多少裏切られても信じて離れない(笑)信頼される店作りを地道にやってきたからこその結果。

    騙し騙され、飴と鞭、それが店と客の関係では。

    メーカーが高価な台を強気で売るのも、ある意味店と客の関係と似てるかも。DV受けてるのに「優しい人だから」って逃げない人みたい。

    新台を買う買わないはホールに選択権があるのだし、新台じゃないと客が来ないと嘆くなら新台入れなくても客が来る店作りをしなよ。
    黒豆大福  »このコメントに返信
  30. ピンバック: 黒豆大福

  31. LLCって参考に出来るとしたらホール側でメーカー側ではないです

    JALが経営がヤバいからボーイング社やロッキード社に安く飛行機を作れって普通に無理でしょ

    安くする方法を提示しても安くしなくても売れるのにメーカーは安くするとは思えないです。

    例え今より安く作れたとしてもホールに還元するより内部留保や人材等に利益を使うのでは?
    ちえ  »このコメントに返信
  32. ピンバック: ちえ

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