パチンコ日報

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無借金経営研究その2

◎掃除の徹底

幹部候補生が、最初に叩き込まれるのが、とにかく掃除!掃除!掃除!

『釘と掃除だけやってりゃ稼働は上がるんだよ!』という強い信念。経験上、コレはあながち間違ってないです。

幹部候補生になると、会社よりお揃いの『ツナギ』が支給される。一般社員から出世して、ちょっと嬉しいのでドヤ顔で着用。夏用、冬用アリ。

自然と、店長の勤務時間中は『ツナギ着用』がデフォルト設定に。ツナギで仕事してツナギのまま寝る、で、またツナギで出勤。

『プロの道具』を使用して自分達で店舗を磨き上げる。200万円の床掃除機『ガンソー』、200万円の高圧洗浄機、ガラス掃除のスクイージー、ローリングタワー、200万円の室内高所作業車、等々。これらの道具の使い方がなってないと降格。特にスクイージーの使い方は必須。

店長の『ピーク時30分清掃』。店長の出勤日のピーク時間【平日なら19時くらい、土日なら14時くらい】に、ツナギを着て30分間店舗の清掃をする。ピーク時30分清掃用のタイムカードもあり、開始時と終了時に打刻。

『ひたいに汗ながして掃除している店長が、お客さんからボッタくるように見えるか?見えないだろ?出してくれるイイ店長に見えるだろ?』

『30分清掃』といえば、店長は閉店時も30分間、汗ダラダラで閉店清掃に加わります。で、残りの30分間で現金締めと売上報告書を作成し、閉店時間から1時間後にはスタッフと一緒に退勤します。

『一坪清掃運動』の実施。店舗図面を区割りし、毎日1区画は清掃し塗り潰していく。1区画やると、隣の区画とのキレイさが歴然として目立つため、毎日続けてやらざるを得ない。

事務所の整理整頓にもうるさく『停電で真っ暗になっても何がドコにあるか分かるように決まった配置にする』という考え方。電卓を置く位置とか、幹部に支給される『タイムシステム』という高級システム手帳を置く位置まで、カッティングシートを机に貼って置き場所が決まっています。

『机の上は何も置くな!』が基本。机がお金を生み出すスペースと考えると、事務所の中での机の上の表面積はごくわずか。机の上を『土地』と考えると『地価が高い』状態なので、書類ケースやペン立てで机のスペースを占領するのは非効率極まりない、という考え。

工具にもこだわりがあり、永久保証の高級工具『スナップオン』でしたね。自動車整備工事みたいに壁一面に見えるように工具をならべるスタイルで、カッティングシートで各工具の形を作成して収納箇所に貼り付け。結果、返却されてない工具が一目瞭然でしたので、非常に管理しやすかったです。

社内規定で、腕時計の『皮ベルト』は禁止。なぜなら、『洗い場やバケツで雑巾を絞るときに、皮ベルトが濡れるからといっていちいち時計外すのか?効率悪いだろ?外すという行為があると、めんどくさくて掃除をしなくなるんだよ』。ちなみに、『雑巾のしぼり方』も統一されてます。

社内規定で、『皮靴』は禁止。みんなスニーカーです。『駐車場に雑草が生えている。しゃがんで雑草を抜くときに、皮靴だと、つま先のつけ根あたりにシワが寄るだろ?ソレだとシワが寄るのがイヤで、雑草を抜くのをためらうんだよ。だから皮靴禁止』。

遊技台ガラス清掃、レール清掃時の統一された動作、移動方向まで決まっており、なされてないと、社内的にかなり問題視される。

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本編では釘調整について詳しく触れられていましたが、時節柄自主規制し、今回で終了とします。


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コメント[ コメント記入欄を表示 ]

  1. 結局は金がある者が強いということを改めて感じます。
    さとる  »このコメントに返信
  2. ピンバック: さとる

  3. すごいな~。
    でも、ちょっと怖いような気が。
    一般人  »このコメントに返信
  4. ピンバック: 一般人

  5. ともえはそんなことしてない。
    ともえ社員  »このコメントに返信
  6. ピンバック: ともえ社員

  7. スゴいですねぇ~
    でも、客目線からだと、出玉とは関係無いことばっかりだけど…
    いくら汗だくになって掃除してても負ける客が大多数で、その客から見れば、「オッサン邪魔やねん、客の居らん時に掃除しとけボケ」って感じで、いい店長どころか、店長って事すらわからんよ。
    山田太郎  »このコメントに返信
  8. ピンバック: 山田太郎

  9. 『ひたいに汗ながして掃除している店長が、お客さんからボッタくるように見えるか?見えないだろ?出してくれるイイ店長に見えるだろ?』

    この様に考えてパチンコを遊戯すると勝ち難いです。印象も大切ですが可視化が不可欠です。まずは勝敗を記録するだけでも意識が変わります。回転数や小役など細かく記録するようになれば勝ちやすくなります。

    記事にあるように取り組む際の気持ちが大事です。

    一から十まで考えを押しつけられている印象を受けました。

    確かに一理あるとも思えますが全員が全員そうであるとも言えません。

    筆者が独立を決意した理由やその際の会社の反応、その後など興味が湧く人物像だと思いました。
    あさ  »このコメントに返信
  10. ピンバック: あさ

  11. ≫ピーク時30分清掃



    店長が率先してやるというのが素晴らしいことだと思います。ボッタクリは置いといて客目線からでも悪い気はしませんね。
    従業員も事務所にいられるより店内にいてもらったほうがヤル気が出ると思います。
    今回のエントリーは概ね賛同しか出来ませんね
    カフェオレ  »このコメントに返信
  12. ピンバック: カフェオレ

  13. ガンブリア宮殿とかガイアの夜明けを見てるようで面白かったです。

    これからも楽しみにしています。
    軍団員  »このコメントに返信
  14. ピンバック: 軍団員

  15. ちょっと今回は宗教的な感じになりましたね。
    洗脳教育を知らないうちに擦りこまれているような・・・。
    クギの話は本人が書かれているのなら
    ぜひ記載して欲しかったですね。
    社名は伏せているのだし、真実かフィクションか読み手が判断すれば良いのだから。
    元スロッター  »このコメントに返信
  16. ピンバック: 元スロッター

  17. 参考になりました。
    ありがとうございました。
    とくめ  »このコメントに返信
  18. ピンバック: とくめ

  19. 会社は宗教的なくらいのほうが上手くいく。
    このくらい徹底していると、毎日が生き生きと暮らせる。
    愚痴もない職場なんだろうね。愚痴いうやつは止めざるを得ない。
    といっても、自分はこういう会社はいまさら無理。たぶん合わない。つーか、耐えられずに辞めてしまう。根性なしですから。

    新入社員からパチンコ業界目指すなら、この会社はいいよね。
     »このコメントに返信
  20. ピンバック: 虎

  21. とてもできる事ではないように見えて
    わを大事にする会社ならではの規定でしょうか。
    ありがちなのは経営者による訓示のみ。それじゃダメ。
    ずっと続けることに意味があるのでしょうね
    のび太  »このコメントに返信
  22. ピンバック: のび太

  23. 給料で全てを正当化する典型例の会社だね。
    例えばバブルの時の佐川はきついけど1000万ぐらいもらえたから文句も言われなかったんだよね。
    今だとキーエンスとか?

    ここも今はどうなってるか知らないけど
    給料が維持できてなければ間違いなく廃れてるはず。
    会社からすれば他社の1.5倍~の給料に釣られて会社に染まって働いてくれる人は大変においしい。
    匿名  »このコメントに返信
  24. ピンバック: 匿名

  25. ピンバック: 匿名

  26. ↑の人のコメントでわかったんでどんな店なのかとp-world見たら出玉情報ってあって、おっ凄いな!自信あるのかな!?とワクワクして見たらとてもじゃないけど打てないでしょ。
    ジャグなんか酷いもんで数十台のアイムに5っぽい台が1つあるぐらい。割の高いマイ・ハッピー・ガールズは中間さえあるか怪しい。
    そもそも大して回ってないってことは出す店と認知されてないってこと。
    通常営業のジャグで遊ばせる気がない店が優良店なわけがない。

    日報でヨイショ記事が書かれてるチェーンの能書きと実際の出玉が比例してる店を見たことがない。

    この店は昔はこうで良かったんですって回顧記事を書かれても読み手としてはどうしようもない。
    匿名  »このコメントに返信
  27. ピンバック: 匿名

  28. B-ingや本社備品のくだり云々から、今回のつなぎ、ガンソー、G-SHOCK、黒スニーカーで確定ですな~(笑)全部懐かしいですネ。
    ただ勿論ここの法人の凄さや経験は今に繋がってますが、別関東圏法人(同様に超上位ランキング)Y社も負けず劣らずで、(いやむしろYが先駆で上かも…)人金物の健全、強固さや拘りは共通ですね。
    油おやじ  »このコメントに返信
  29. ピンバック: 油おやじ

  30. […] 大手チェーンで店長職のAさん。年収は1000万円クラスで給料に不満はない。中途入社だがパチンコ業界は現在のホール企業の経験しかない。 Aさんは他のホール企業がどういうことをやっているのか、知らなかったので日報の「無借金経営研究その1」「無借金経営研究その2」を読んで衝撃を受けた、という。 自社は大手で何でも一番だと思っていたのに、「ここまでマニアックに徹底しているとは思わなかった。人間性でも負けている」と気づかされた。 自社の成長戦略を振り返ってみて、原動力はどこのあったのか、と振り返った時、それは体育会系の力技だった。業界が成長期に時流に乗っただけだった。 接客以外に確たるものがないために、パチンコ不況の中で稼働を上げるノウハウもない。それが証拠に、地方の稼働低下に歯止めをかけることができないのが現状だ。 「エリア長の指示通りにやっていれば、成功していたが、それが全く通用しない。今までの力づくでもどうにもならなくなっている。地域一番店を目指すのは変わらないが、だいぶ難しくなっている」と露呈する。 そういう時に他ホールの詳細なやり方を読んで、頭を殴られた感覚になったわけだ。 業界には機械代に関して大手価格というものが存在する、といわれている。大手のスケールメリットによって中小とは比べ物にならないほど、大量の機械を購入するのだから、安くなるのは当然の商習慣だ。 新台価格でも中小との差があるだけでなく、メーカーの在庫処分品ともなると破格の値段で入った。 安く機械が買える、ということはスタート時点で大きな差が付いている。回収を他社ほど焦る必要もないから、玉を出すことができる。玉が出るから稼働は上がる。 「10万円で入る処分品は2週間でペイできました。新台も10万円ぐらいの差はあったのではないでしょうか。スケールメリットは大きかったですね」 アドバンテージは機械代の安さだったわけだが、そのアドバンテージを持ってしても、稼働を上げるノウハウがないから、稼働のいい店舗と稼働の悪い店舗が明確になってくる。 ホンモノのノウハウがあるのならば、おしなべて地域一番店を維持している。 「今の時代に即してことができる店長がいない。イエスマンが多く、金太郎飴のようになっています。この会社に入社して初めて経験する過渡期です。潰しの効かない年齢にもなっているので、この業界と心中するしかないとは思っています。業績を落とせば給料も下がり、リストラ対象になってしまいますが、その時のために貯金だけはしています」 暗いオチになってしまったが、働く社員が夢と希望と誇りの持てる業界へ舵を切らなければならない。そのためのも脱ギャンブルだ。 あなたのポチっ♪が業界を変える ※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。 […]
    スケールメリットだけでは勝てない時代|パチンコ日報  »このコメントに返信
  31. ピンバック: スケールメリットだけでは勝てない時代|パチンコ日報

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