今日(5日)、我が家に業界関係者3人と他業界4人が集まった。
ひとしきり話したところで、話題が今回の派遣の寄稿に移った。
「派遣制度は便利だよね」
「特に人材確保に苦労するこの業界では重宝するな」
「小さなホールでは、人事確保に伴う手間が軽減されるし」
「ただ人件費が自社採用に比べて割高になる」
「うちの家内の派遣時代(15年前・電話受付)は時給1500円だったぞ」
「今は派遣で1700円とかもあるよね」
そんな会話をしながら、PCでパチンコ日報を見る者も。
一通のメールが着信していた。
それは今回の寄稿に関係する2通目のメールだった。
ちょっと説明を加える。
私は営業1号さんの尽力で業界誌で連載の機会を頂戴した。
プロフィールには私の本名や顔写真が掲載された。
それによってHN「元店長」が私であることが明らかになっている。
名刺を何枚も配布していれば、私のメールアドレスが分かる場合もある。
そんな経緯から今回、私に匿名のメールが来た。
2通とも反対のご意見だった。
シリーズが始まり2回目なのに、2通は予想以上に驚いている。
メールだけでない。
ブログのコメント数や内容にも驚いている。
正直、派遣の話題でここまで反響があることにビックリしている。
コメントもメールの内容も、本当に真面目な内容だと分かる。本当にありがたい事だと、心から感謝しています。
以前も反響の大きいシリーズがあったが、今回の反響(コメントと頂戴したメール)は、他のシリーズと比べると、少々違う反響なのでこのエントリーを急きょ書くことにした。
私は今回のシリーズで派遣制度を全く否定していません。
頂戴したメールやコメントを読むと誤解をされた状態だと感じている。
今回のシリーズは「その⑤」で完結し、関連のエントリーが1回分控えている。
最後までご高覧いただけても、私の真意が全て伝わらないと思っている。
今回に限らず、K専務や業界15年さんのシリーズでも、その様な傾向があるからだ。
ブログは本とは違う。
だからシリーズ後半で伝えたい事までたどり着くまでに、読み手側と書き手側の時間差が生まれる。
本は読み手側が最後までに一気に読み進めることができる。
しかし、ブログではタイムラグの間に小さな誤解が生じるのではないかと常々心配している。
誤解が最後に埋まればいいが、今までのシリーズの中には、最後まで誤解が埋まらないこともある。
誤解と言うと語弊があるかも知れない。
人はそれぞれの意見やものの見方があり、千人いれば千の見方がある。
その違いは人生の経験値の違いからくる。
経験値の中には「年齢」「性別」「職歴」「勤務先の職種」「勤務先での立場」などがある。
それらを全てクリアして、書き手の言いたいことを伝える事は、不可能に近いと思う。でも、少しでもそのハードルを乗り越える努力はしたいと思う。
その一つとしてこのエントリーを書いている。
今回の派遣問題は、次の基本に沿い書いている。
どんな成熟したものでも年数の経過や人の入れ替え、そのほかの要因で小さな穴があいて来る。
毎日使う包丁だって、自然に切れなくなってくる。
包丁は切れ味が悪くなってくれば、使っている人がその変化に気づく。
しかし、当事者が気づかないこともこの世の中には多数存在する。
その対策に「お客様の声」として情報を集めている。
今回のシリーズは、その「お客様の声」として、寄稿をご高覧頂きたい。
指摘している事例は、この2年間余で私が確認した事だ。
これ以外に、伝え聞いた内容ならまだまだある。
派遣業界関係者の皆様からすれば「そんな事はないだろう」と思う事もあるものです。
シリーズの後半で出てくる派遣社員から正社員になれた青年の話は、コメントにもその事を書いているが、青年のことがきっかけでこのシリーズを書く決意をした。
それまでは書くつもりもなく、一部の関係者からこのブログに書かないで欲しいと懇願されていたからだ。
正社員になった青年は、今、本当に活き活きとした仕事をしている。
ホールは青年の派遣社員時代の勤務がすばらしいと感じたから、正社員として迎えたはずだ。
しかし、お客様の立場から見た、私の見方はその逆だった。
と言うより、派遣社員の一部の悪い所が、見え隠れしていた。
その青年が悪いのではなくて、その職場の一部の人間が悪いとも考えられる。
それは、ホール側からは見えない部分でもある。
私はホール店長以外の経験も普通以上にある、と自負している。
私は以前、販売の営業をしていた。
顧客は学生さんから医師、弁護士、政治家、歌舞伎俳優、歌手、上場企業幹部まで。
そんなお客様と長年お付き合いしていると「庶民の考えとお金持ちの考え」の違いが分かる。
これは私が色々な事によく気がつくという事にも直結している。
だから、私は他の人よりは、その違いが分かる。ホールが気づかない部分も、多く分かることがある。
正社員に採用された青年の件で、そのホールの幹部とも話をした。
これはその幹部も納得してくれている。
また青年本人もそれを理解している。
青年は私の顔を見ると、必ずすばらしい笑顔で声をかけてくる。
今の社会は職場の環境や人間関係で、人間性そのものの土台が変化したり壊れたりするストレスの時代だ。
そんな環境へ社会経験の少ない若者が入ると、すぐ毒されてしまう傾向もある。
会社や職場にも同じ事がいえる。
誰かが提言をすることによって、その提言がいち早く伝えられれば、誰にとっても良い筈だ。
私はそんな思いから、いつも寄稿をしている。
もう一度書きます!
今回のシリーズは、派遣業界全部を批判していない。
その業界で見つけた小さな穴を指摘することで、手遅れになる事を防止したいだけだ。
その穴が、大きな虫歯になれば、抜歯する事態になる。
この抜歯は、もしかすると会社倒産の一因になる事も考えられる。
今の若者の一部には、その場限りを切り抜ける甘い面がある。
その中には、ウソをつくケースもある。
しかし、パチンコ業界は一種のギャンブルで多額のお金を扱う。
お客様の財布にも大きな影響を与える。
そんな業界を甘く見てはいけない。ホール企業も、派遣会社も、従業員も、常に危機感が必要だ。
何時、何処で、何が、起きるか分からない業界だ。
昔、従業員が設定変更を営業中にこっそり行っていた事例がある。
それを防止する工夫も生まれた。
ゴト軍団が営業中に堂々と行う不正行為。昔は考えられなかった。
しかし現実にそれらが起きている時代。
ホールや派遣会社の関係者から見たら「考えられないこと」が従業員に起きても不思議ではない。
その件数は極くわずかかも知れない。
しかしそこまで考えるのが、幹部社員の役割だと思う。
従業員レベルの不正は、店長などの不正に比べたら、微々たるものだという論法は、通用しないのが幹部社員の立場ではないでしょうか。
今後もよろしくお願い申し上げます。
元店長
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このエントリーを拝見して
元店長の眼力と申しましょうか、思考力の凄さを感じてます
反論のコメを一蹴するだけの発言に頭が下がります
この方には何を言っても敵わないかも知れませんね
ピンバック: Unknown
何か派遣業界関係者の必死さを感じています。
派遣社員のホトンドはマジメですよ。
でもズル賢い派遣社員がいるのも事実。
そのズル賢い社員の下で、お客を軽く扱う人もいるのも事実。派遣の現場責任者が一度その手法を覚えるとそれが伝染するよねー。
派遣本部にはマジメな顔しといて、現場ではうま~く業務をやっている一部の人間の存在があるのもまた真実。
ただ元店長は、マジメな派遣のフォローが足りないから批判も浴びるのかもね。そこまでフォローしないと、深読みが出来ない連中は即怒るのですよ。ブログは考えがそこまで及ばない人も読むから、元店長はそこまで考えないと。懇切丁寧に詳細を説明しないと理解できない読者が大杉。それはコメントを見ればわかる。もった沢山の読み物を読まないとさ。
元店長もそこまで考えて書きなよ。
ピンバック: Unknown
コメントありがとうございます。
なんだか・・身内からのコメント???
私を褒めるコメントは、謹んで・・・です。
今後も宜しくお願いします。
またご不快な思いをされている読者がいましたら、お許し下さい。
匿名の電話が1本入りました。
貴重なご意見ですが、次の様な内容でした。
「極わずかの不良派遣の為に、態々ここで発表する必要は無いでしょう。それが影響して派遣社員全員が悪い印象を持たれるから」と。
また、「どんな業界でも不良社員がいて、いちいちブログでそれらの人間の事を書いている人はいない」とも。
頂戴したご意見は真摯に受け止めています。
原稿は全て、営業1号さんの元にありますので、現行の変更は出来ません。
今後も宜しくお願いします。
ピンバック: 元店長
多少なりとも派遣業界のイメージが悪くなります。直接その派遣会社に言えば済む。態々書く必要なし。だから電話がいくのです。
ピンバック: Unknown
重要な問題なんだから当事者同士の秘密にするなんてもったいないですよ。
派遣会社さんも社員教育の参考になるでしょう?
ピンバック: あらら
既に、ここ2~3年で派遣業界のイメージは、かなり損なわれていると
思いますよ。
この業界同様、新しい時代に向け、如何に〝謙虚〟に〝健全〟な
努力をするかが、この〝パチンコ日報〟での反応にかかっていると
いっても過言ではない!?
ピンバック: きんたろー
サービス業の派遣会社っていつ頃からあるんでしょうか?
自分は3年程前、愛知県と三重県で居酒屋に勤めてました。
飲食業は同じサービス業の中でも人手不足が深刻で、アルバイトの確保がキビシイんですよ。
時給ではパチンコホールには勝てないですから。で、どうにもこれでは営業出来んって時、派遣会社を使ったことがあります。(ニュースでも取り上げられてたアノ会社です。〕
派遣会社の営業マンの説明と、実際に来る人たちとのギャップ・・・参りました。
ろくに挨拶も出来ない人達が多かった。いらっしゃいませ!!の一言が言えない。生ビールのサーバーすら触ったのが初めて、という人も。
最初のサービス業用の基本教育が全然出来てない、と言うよりも派遣のシステム自体がサービス業には向いてないんじゃないでしょうか?
毎回同じ人がずーっと来るならまだしも、そうでない場合はウチのメニューは・・・ってイチイチ説明する間も時給が発生するんですから。
そういった経緯があって、ムダな金と時間を取られるイメージしかないです。
この業界にはパチンコホール専門の派遣もあるようですし、契約内容等々、居酒屋での私の経験とはまた違うと思いますが、「悪いのは一部の人だけ」ではなく、「使えるのは一部の人だけ」と思われない様にして欲しい。
長文失礼致しました。
ピンバック: 元飲食店
元飲食店さんの意見よくわかります
結局ここ数年の派遣は正社員になれない能力の集まりなんです
能力があれば社員もしくは直アルバイトになります
年末の製造業の派遣にくる人ではこの人は今まで何をやって生きてきたのかと疑問符つく人もかなりいます
兵庫県で五歳の子に万引きさせた父親は31で派遣社員です
能力のない人が派遣の立場で子供も養う
政府はなんとかしないと 底辺であえぐ人が暴れだします
ピンバック: Unknown
>結局ここ数年の派遣は正社員になれない能力の集まりなんです
ど真ん中を突き刺す真理!!
ピンバック: Unknown
その真理があるから、「一部の派遣は裏で何をやっているのか」……と言われるのでは。
ピンバック: Unknown
その真理は全て当たりではないですよ。
正社員になりたくてもなれない現実。
正社員よりも能力がある派遣社員もいます。
ある店舗にいる「石川」さんと言う人物のやる気は正社員より高いのです。
私はただ正社員と派遣社員を比べているのではないです。
派遣会社は派遣先に人材を供給しているのではないのです。
このシリーズが想像以上に反響が大きいので、後日総括編を書きます。
批判の連絡もありますが、応援のメールもあります。営業1号さんの着いた応援メールには、自信を頂戴しました。
派遣社員の中には、ダイヤモンドの原石がゴロゴロあります。それを活かす事が出来れば、派遣会社は、もっと業績が伸びます!
それに気がつかない派遣会社も多いのです。
ピンバック: 元店長
元店長さんの意見のようにダイヤモンドの派遣社員もいますよ
しかしどうにもならない石ころも数年前に比べたら増えたのも事実です
10年ぐらい前のパチンコ店派遣スタッフと比較するとかなりわかるはずです
いろんな企業を落ちて
かろうじて派遣となり無職とは呼ばさないだけのボンクラも相当います
兵庫県の万引きさせた親じゃないですが
派遣で扶養家族養うのがちょっとね…
ここの読者にも年頃の娘さんをお持ちの方もいられると思いますが
娘さんが派遣の人と結婚したいときたらどうしますか?
やむを得ず派遣にしかなれない人のために派遣は必要ですよ
しかしもう派遣は能力のない正社員の拠り所になってる
ごく一部の不良派遣社員が原因とありますが
不良派遣社員の割合は確実に増えています
ピンバック: Unknown
23:41:55 さん
一番最後に”不良派遣社員の割合は確実に増えています”と書かれていますが、あなたのその意見の根拠はどこですか?
ピンバック: Unknown
元店長さんの言いたい事、判りますが・・・。
派遣会社の中にも良い(人財)がいるという事。実際引き抜こうかと思う人もいます。この「石川」さんも現場ではそう思われているかも知れません。
ただ、派遣登録しているからこそ、契約上そのホールの正規スタッフになるのは無理なんでしょう。違約金とか色々と・・・
また、派遣登録している人達も会社に縛られたくない、自由な時間が欲しい、普通のバイトより時給が高いから等の理由で登録している人もいます。その反面の部分が去年一気に出た訳です。
人材派遣会社の”商品”とは?人以外の何者でも無いですよね?
言ってみればとりあえず現状維持できる頭数だけ揃えておいて(基礎教育はもちろん習得済)、スタッフが自社で賄えるまでの”つなぎ”として契約する、そういう形が「サービス業」での派遣会社のあるべき姿だと思います。
「ダイヤモンドの原石」は居るが、それを磨けない、磨こうとしない派遣会社が多いのではないですか?
実際そこまで磨いたとして、1時間1500円の時給では会社も登録社員も割りに合わないと思うのは私だけでしょうか?
ピンバック: 元飲食店
元店長さんは、
この業界の関係者や関係会社(この場合は派遣会社)に、相当な気を回しているので、寄稿やコメントの様な言い回しになっていると思いますよ。
もしかすれば元店長さんは、もっと深い本音があり、それを語らないで、寄稿やコメントの様なソフトな言い回しになっているのでしょう。
先方(元店長)の立場を考えながら、このブログは読まないと駄目ですよね。
ピンバック: Unknown