元ゲージを便宜上、風車上までと風車から命までの2ブロックに分けると、それぞれで振り分けの比率(全く入賞しない・入賞の可能性が有る)とスピード(回転含む)のコントロールが重要となります。
前回の寄稿で海ゲージの肝と書いた釘間は、そこまでの振り分けが出来て初めて肝となります。
個人的に新台調整に求めるものを挙げると、数値の正確さ・綺麗に揃える・スピード。
中でもスピードは、時間=コストと考えておりますので、その分の時間を別の作業(数値的な考察・手直しの時間等)に振りたいと考えるためです。
盤面右とワープを除けば、新海の風車上に届かない玉は、肩のスルーに向かう玉(ハカマ内4本上のヌケを除く)で、スタートに絡まないルート(矢印間)。
この矢印と風車向かう振り分けをよりシンプルにするため、緑間で寄せを入れております。
このゾーンでは、視覚で見える玉の動きの楽しさといった考えもありますが、寄せる(外に逃げない)方が勝ると重視したものです。
簡単な調整で個体差が出辛い様に・且つ調整スピードを上げることを第一としたのです。

赤⇒左右真っ直ぐで3度(基準釘)
緑間⇒玉0.8で寄せ
スルー入口玉1.0(ソエ釘間玉1.0)
※命の根元と手前のズレは補正しております
黄赤間⇒板11.7
青赤間⇒板11.6
渡り3度程度に抑え左右真っ直ぐ
ジャンプ左右真っ直ぐ3度
ワープ入口・天入口玉0.8
命12.0
(アタッカー・盤面右側については省略)
上記以外の釘は、目ゲージで真っ直ぐに調整しました。
これが先日の試験打ちデータ(台数はもう少しありますが)通りのゲージです。
最近のゲージに関する話では、渡りの角度について良く聞きますが、時間もかかるこの部分は、跳ね上げが無い程度に抑えて充分で、スピードコントロールについては、労力を考えると黄赤間の調整を重視した方が勝ると考えてました。
ゲージ論4でも触れましたが、黄赤間をしっかり取ることにより、青釘の効き具合がかなり変わってきます。
よく見られるこの風車上を見た目で逃がしていても、ここで効いてないといった現象は減ると思います。
今回の新海については、ステージのイライラ感もありますので、ワープはシメ気味で調整しておりますが、これは営業の手法やスランプについての考えもあってのことです。
簡単に書くと、跳ね上げた玉とワープの玉の入賞率の違いと、視覚で解る動きの違いにストレスを感じ、どちらも抑えた方が良いとの判断からです。
ギンパラに比べヘソ周辺はやや辛目ですから、ジャンプ横の二本釘の微調整は、スランプの影響も少ないため、見た目は別としてアケシメの使用頻度は高いと思います。
パチンコ日報は多くの打ち手の方も見られていると思いますので、釘の見た目について少し触れれば、見た目が良いから回る台ではなく、回らないからこそ見た目にも解る位+になっていることがあります。
これらはダマシ釘とかではなく、元ゲージの悪さや、効かないポイントで四苦八苦している結果であることが多いのです。
島内でズバ抜けた+調整の台を見つけて打っても、案外回らないといったことは、皆さま御経験があると思います。
調整者は多くの台数の調整も行っていますので、セブン機に限って言えば、意地悪く(笑)意図してダマシ釘を作ろうと言う方は珍しいと思います。
話しを戻しますと、ゲージは交換率や目指すスタートに依っても変わりますし、正解があるとは言えません。
全く同じ条件であっても、今回取り上げた調整が正しいとは言えないのが、釘の面白さであり難しいところ。
ではなぜ、正解は無いと書きながら取り上げたのか?
次回はその意味について進めたいと思います。
つづく

元店長さんのこのエントリを読み、同感だと思っていました。
http://gocats.exblog.jp/13854363/
それで今朝、本文を読むと、数珠さんの釘理論は本物だと思いました。
これからも勉強させて下さい。
それと元店長の今朝のエントリが興味深い。
http://gocats.exblog.jp/13855941/
自分の店の稼働低下を、台が悪いと責任転嫁する業界人をチクリと書いてます。
台を糞台と批判する前に、店長は他に考えるコトがあると思いました。
数珠さんの釘のエントリと元店長のホール運営のエントリを合わせると百人力の気がス。
ピンバック: エリマキ
元店長は「今書いているブログはもうリンクフリーではない。よそにリンクを張らないでくれ」と再三要請しているのですから、
たとえ日報であったとしても(むしろ日報だからこそ)リンクを張るべきではないし、営業1号さんも承認すべきではないと思うのですが・・・
ピンバック: 忘却の彼方
厳密に言えば忘却の行方さんの書いている事は正しい。
でも元店長が書いた気持ちは想像ですが
知らないところにリンクされて怒られたからだと思う。
だってパチンコ日報はブログ紹介の許可は出してるでしょ?
それと営業さんだって承認する前に許可をもらってるカモしれないでしょ。
パチンコ日報と元店長ブログは兄弟みたいでしょ。ね。
だからパチンコ日報のリンクは例外カモ。
忘却の彼方さんの元店長をおもうキモチは痛いほど伝わります。だから批判のコメントではナイと思ってくださいな。
私も数珠さんの寄稿を楽しみにしておる者です。
これからもお願い致します。
ピンバック: 元店長フリーク
最近の数珠殿の解説は分かりやすい。最初の頃の寄稿は難しくて読むのが大変でした。頭の悪い僕は何が書いてあるか分らなくて分らなくて。
元店長のブログを読み、数珠さんはすごい人だと分かりました。機械代0円で1パチを150%以上集客させたと書いてました。驚いたです。僕ら本音は実績のある人の話を読みたいのです。想像だけで書いた内容は、それはそれでおもしろいけれど、その先がないのです。それでは読み手は虚しいだけ。次回も待ってます。
元店長の記事を見ると、機械の性能が糞だからとの論調はホール運営では言っては意味がないと分かります。機械の購入責任を放棄したいだけの店長が機械を批判するのですね。現行の機械がバブルの頃にあれば99%優良機種のはず。元店長は現状に合わせる営業をせよと書いておられると思います。
ピンバック: 0円
元店長のあの記事はあれで終わりかな。あれで終わりだと中途半端な気がするお。
ピンバック: せと1号
生きたゲージ_営業がかかっている釘
死んでるゲージ_機械屋の釘
営業釘で生活してる現場の人が語る内容は、読むだけで伝わる刺激があります。
機械屋が釘を語っても心揺さぶられる経験はありません。
数珠さんの釘話は心が揺さぶられます。
サンクスです。
ピンバック: 中谷
私は一日でも早く釘を調整したいです。
あと5年はかかるかな。
ピンバック: 従業員
皆様コメントありがとうございます。
許される範囲での内容なので、遠回しな寄稿で解りづらくて申し訳なく思います。
小難しく書いてある寄稿でも、実は所々遊び心で複線を引いていますので、想像していただければと思います。
そのうち寄稿すると思いますが、誰もが無理と言った、弱小店の海で、再生の要となったヒントが過去の寄稿にあります。
おそらく半年~一年まで(そのうち認知されると思う手法です)なら有効と言えるヒントを考えていただければと思います。
ピンバック: 数珠