毎日、毎日競合店の頭取り調査はやっているが、調査していない、というより調査のしようがなかったのが競合店の釘。
孫子の兵法の格言の一つに「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず」というのがある。ここでいう敵を知る、とは客の頭数だけではないはずだ。
原因があって結果があるように、その頭数になった結果に対して、原因があるはずだ。今までの競合店調査は、頭数という結果だけを見て原因を調査することはなかった。
パチンコ業界で敵を知るということは、競合店の釘調整レベルまで掘り下げて、相手を実力を知る、ということだろう。その上で自店の釘調整レベルを客観的に比較して、足りない釘の技術を補っていけば戦い方も変わってくる、というもの。
パチンコ業界には、まだまだ隙間があるもんだ。これまで、不可能と思われていた競合店の釘の技術を検証する会社が登場した。釘学校を運営するオフィスジャパンがそれ。
プロの釘の技術者が目視と試し打ちで競合店の釘のレベルを調査して、レポートで報告する。併せて自店の釘レベルも検証して比較するので、それぞれの強味と弱味が明らかになる。
競合店の釘を調査することで、「競合店のスタート、出玉、確変ベースを数値で把握したい」、「競合店の台粗、玉利を知りたい」、「競合店がイベントでどのぐらいのアケ、シメをしているか知りたい」などといった要望も数値で分かるようになる。
敵の手の内が分かれば、競合店対策の立て方も戦略的に変わってくる。
「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず」
孫子の兵法を実践する手がかりができた。
