周辺は42個交換が未だに主流、という珍しい地域で、当該ホールも42個交換を続けている。
ところが、昨年の秋口、競合店2店舗が相次いで33個交換へ変更したのだが、一気に稼働を落としてしまった。
このご時世。42個の釘に慣れていた客が33個の釘に対応できるわけがない。スタートが変わらないまでも、確変ベースやT1Yなど、どこかを削ってくるはずだ。
武田信玄の「動かざること山のごとし」を地で行くかのように、競合店が動いて自滅してしまった。
かつてはA級店といえば、4万個以上の稼働ホールを指したが、今では2万5000個以上に水準が下がってきた。
低稼働の状況で高価交換に移行することは、時代に逆行していた、ということのようだ。たまに予想以上に吹いてしまった時に、それを取り戻すためには、1週間ほどかかる。高価交換営業では、その辺のさじ加減が難しく、キャッシュフローがどんどん厳しくなっていく。
42個なら16.8割が損益分岐点なので、その点は少々吹いても心配はない。
このホールは土日、平日、盆、正月もほぼ一定した釘で営業している、という。逆な見方をすれば、メリハリのない営業を続けている。
新台も必要な機種を必要な台数しか購入しないので、地域一番導入店から1カ月遅れで入るケースも少なくない。
それでも固定客をつかんでいるが、全国的な11月からの急激な稼働低下に安閑とはしていられない。
競合店で、駅前で立地はいいのに不振店があった。新台入れ替えをガンガンやってもダメ、釘を開けてもダメ、等価交換をやってもダメ、1円パチンコをやってもダメ…
その競合店が50銭パチンコを始めた。
「リターンが低すぎておもしろくない。ゲームセンターと変わらない」と高を括っていたが、いざ、蓋を開けてみると50銭コーナーから客がつきはじめた。
その相乗効果からか、死んでいた1円コーナーまで活性化してきた。
「パチンコは苦しいからする、という人がいます。現実から逃避するのが目的で、一人孤独になれるのが、ホールです。そういう人たちが多い地域では50銭パチンコがその受け皿になっているのかもしれない」と分析する。
SISの平均稼働が2万個を切ってから、市場にも変化が現れ、50銭が受け入れられるようになった、ということなのかも知れない。
「これだけ、平均稼働が落ちれば、現場を預かる責任者は会社から与えられた予算を達成できない。新台を入れてもダメ、釘を開いてもダメ、となれば予算達成のためにはお客様を増やすしかない。しかし、その手立てが誰にも分からない。難しい1年になる」としながらも、「必要条件を十分条件にするのが進化。集客するための、合わせ技の下地は作ってきた。その真価が問われる1年になる」と締めくくる。

>釘を開いてもダメ
「釘を開いて」もダメではなく、「釘を開けたつもり」でもダメなんですよ。
客が釘が「開いた」から打とうと感じないような釘の開け方では釘を開けたことになりませんからね。
客が釘が良いと感じるのは、換金率に関係なくS75以上だと思います。
ピンバック: 初心貫徹
50銭とか25銭とかはもはや勝ち負けは対象としてませんね
遊ばしてやってるみたいな調整
まあ商売だから仕方ないんですが
ここまで粗悪になるとパチンコは産業としては数少ない中毒患者から騙し取るだけの産業になる
もはや一円が当たり前のレートになってきた
一円でも五万円勝てる夢がある機械を作る事が大事かもしれません
ピンバック: ドンタク
釘を開けたつもり。
これには納得。
一番怖いのは自己陶酔、と言うか自己満足。
でも、S75(75回/1000発かな?)は厳しいなぁ~。
単純計算ですが 500円=10回転 として
10000円=200回転 で、最低ベース(S賞球分)で3100発の打ち込み。
500円=10回転 でも 200/3100=6.45 だから
7.5だと恐らくどの機種でも赤字になっちゃうかも><
ピンバック: 通りすがり業界人