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第2回パチンコ情熱リーグ JOY STAGE編

愛媛県伊予郡にある「JOY STAGE」の趙宗在常務は現在28歳。おじいちゃんが始めたパチンコホールの3代目だ。父親が経営を引き継いだときは2店舗になっていた。



将来の目標もなく、漠然と大学に進学した18歳の時だった。社長である父親が急逝。大学も中退して店を引き継ぐことになる。



右も左もわからない状態で、初出勤の日に悲惨な現状を目の当たりにする。店内の客は10人程度。この稼働を見て父親を恨んだ。



中学時代は音楽にのめり込み、自分の道は自分で決める、と親には反発していた。生来負けず嫌いの性格から「絶対にバカにされたくない。会社をでかくして絶対に認めさせてやる!」と心に誓った。



と意気込んだものの現状は変わらないまま数カ月が過ぎた。



「このままではダメになる。自分を理解してくれる仲間を探そう」と思ったとき、小学校からの友人に電話していた。



同級生の藤岡さんは上京して働いていた。



親友からの頼みであったが「何でオレがパチンコ屋なんかで働かなくてはいけない」と迷うことなく断った。



そんなことで趙さんは諦めなかった。上京して「いつかオレたちで新しい店をオープンさせよう」と何時間も熱く夢を語った。



藤岡さんは熱意に負け「親友を助けてやりたい」と気持ちが変わり、愛媛に戻る。



2人は潰れかかった2軒のホールに入り、激動の10年が始まった。



素人の2人は形から変えることから始めた。自らが先頭に立ち、新しい接客やサービスをどんどんアピールした。



18歳の若造2人の接客スタイルは古株の従業員には受け入れられず悔しい思いをした。



1日の営業が終わり事務所に戻ったときだった。



藤岡さんを子供の頃から知っている事務員さんがこう叱咤した。



「あんたが私たちを支えていかないといかん」



この言葉を聞いて、従業員の生活まで面倒を見ることが自分の使命だと思った。



次の日から毎日、毎日自分たちがいい、と思ったことをやり続けた。



数え切れないほど新しいことを試したが状況は変わらず、むしろ深みに嵌って行った。



不満がきっかけで、スタッフが1人、また1人と辞めていった。



中にはけんかして辞めて行くスタッフもいた。当時の趙さんは「人なんて変わらない。店をよくするためには考えの合わない人間は辞めさせればいい」と考え、それが正義だと思っていた。



意見の合わない従業員を辞めさせることでしか生き残る道はない、と考えていた。



100回でも200回でもいいと思うことはやり続けた。



それからの6年間は失敗と成長を繰り返しながらがむしゃらに走り続けた。



怒涛の6年が過ぎた時2人に大きな転機が訪れる。





念願の新店をオープンする運びになる。



力もお金もない2人に力を貸してくれた大勢の人がいた。銀行が金を貸してくれたのも信用を積み重ねた先代のお陰、と感謝すると共に、未熟な2人を支えてくれた大勢の人にも感謝を忘れなかった。



新店オープンを機に2人に共感する仲間が増えて行った。



ある社員は既存店を任されていた。趙さんから教えられたことを実行していたが親族の従業員さんと意見が対立。「あいつはダメだ」ということを親族がいっていることをスタッフから聞かされた。疎外感を感じていた。「オレは間違ったことをしていない」と思いながらも、会社の親族に逆らった以上「この店で仕事をすることはできない」と退社を覚悟していた。



その時2人から「オレたちにはお前が必要だ。一緒に夢を叶えよう」といわれ気持ちが吹っ切れた。



「どんなに嬉しく、どんなに勇気づけられたか。これから先どんなことが起こっても自分にできることをやり続け、2人を支えていく」と心に誓った。



14年前にパチンコ業界に入った社員は、当時客と関わることが許せない環境に不満を持ち、自分自身を変えようとはせず、すべて周りのせいにしていた。



仲間に感謝することも忘れ、気がついたら独りぼっちになっていた。



そんな時に趙さんと出会う。



趙さんは仲間に感謝し、成長していくことに努力している。そんな姿を見て「オレも成長したい。一緒に最高の店作りをしたい。感謝の気持ちを忘れず、皆と一緒に成長し続けたい」と気持ちが変わった。



社員の気持ちが一つになって再スタートを切った4年前、成長は止まるところを知らない。



店の朝は元気爆発の朝礼から始まる。



全力で叫ぶスピーチ訓練では、時には涙を流しながら語るスタッフもいる。



そして、その日の目標を大声で発表する。



人を育てるためのセミナーにも積極的に参加している。



その結果生まれたのが、スタッフの判断でできる真心サービスだ。



ある時ポテトをどうしても食べたい、というお客さんのリクエストに応えることにした。





ただ、買ってきて渡すだけでは面白くない。お客さんに喜んでもらいたい、との一心から写真のようないでたちでポテトを渡した。



スタッフ自らが考え、行動する社風が芽生えている。



その一方で趙常務は新店オープンという夢を実現した反動から燃えつき症候群になっていた。



胸にぽっかり穴が空き、張り合いのない日々を送っていた。



リーダーとしてこれでいいのか! どんな夢を描けばいいのか!と自問自答しながら、答えが出ないまま1年半が過ぎた。



悩み続けた結果、仲間と企業理念を作り直すことにした。



・人として成長する

・しあわせになる

・社会に貢献する



ありきたりなものだったが、形からでも始めようとがむしゃらな日々を送った。



たくさんの学びに触れ、たくさんの出会いを重ねるたびに、趙常務は自分の無力さに気がついた。



気がつけば、周りにはたくさんの仲間、家族などの大切な人がいた。



一生をかけて支えてくれた皆の恩返ししていく。そのためには今までの自分を捨てて生まれ変わる決心をした。



大切な仲間と共に、企業理念と夢を叶える、と誓ったのであった。



トップである経営者が変われば会社は変わる。そんな典型例だ。





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コメント[ コメント記入欄を表示 ]

  1. 現在発展形ですね!!

    素晴らしいお話ですね!!オ-ナ-と仲間達のサクセスストーリー(~▽~@)♪♪♪AKBの活躍や海外ア-ティスト達も個人が眩しいスポットライト浴びるより[群で来やがった(笑)]・・一人のカリスマ勝負より団体で押しかけそこからアイドルがファン目線で育て広がる。素人っぽい感じは親近感から始まりお好きなアイドルを育てようと目が離せない。。。アイドル登場ファン参加型は鋭いな!と思いますし義援金5億円には度肝を抜きました。。。。。。。。。ジョイステージさんの現在には、オ-ナ-。スタッフ。お客様との沢山の[語らい]があったのではないかな?と思います。パチンコ業界はイメージが定着しております。が語らいがイメージを変えていくのではないでしょうか?・・・・・・・・・・・・・・・[勝って、負けて、勝って、負けて、最後に勝つんだ]武者震いするような言葉のシャワーを浴びたんですよ!!・私・・・・・・・・日報ブログ、ファン参加型((笑))
    アホ  »このコメントに返信
  2. ピンバック: アホ

  3. Unknown

    ひとつ気になったところがありましたので



    「あんたが私たちを支えていかないといかん」



    ですが



    「あんたが若社長を支えていかないといかん」



    だったような気がします。



    お節介のようですが。
    るくす  »このコメントに返信
  4. ピンバック: るくす

  5. Unknown

    >るくすさん

    会場へ行かれていましたか。

    今改めて聞いたら、あの発言は藤岡さんでした。訂正しました。

    ご指摘ありがとうございました。
    営業1号  »このコメントに返信
  6. ピンバック: 営業1号

  7. Unknown

    スタッフ自らが考え、行動する社風が芽生えるのは素晴らしい事ですが

    しっかりとした筋を教えてあげないと、発想が間違っていて可愛そうです。



    今のジョイステージさんには

    スタッフが「自己満足」で考え、「勝手」に行動する社風

    が芽生えてしまっていると感じます。



    個人への過剰サービスは絶対に周囲の同意を得ることは出来ませんし

    それによって背負うリスクの方が多いと思います。

    表現は悪いですが、ヤクザ客の表詰まり処理でサービス玉を10発入れている事を

    大々的に周囲のお客様にアピールしている事と同じです。



    若い自由な発想を上から押し潰すと人は成長出来ないので

    ドンドン発想させてあげて欲しいのですが

    せめて正しいベース上から発想させてあげて欲しいです。

    素晴らしいポテンシャルをお持ちの企業なだけに残念です。



    地域性もあるでしょうし、その時の状況にもよるとは思うのですが

    このブログをジョイステージさんも見ているようですので

    実際にどう判断されているのか教えて欲しいです。

    「?」  »このコメントに返信
  8. ピンバック: 「?」

  9. サービス精神

    素晴らしいことだと思います。

    私は、いまは違うサービス業に従事しておりますが、基本が他店と同じレベルならば、何かで差別化しなければならない。



    そこでサービスの中に1%のサプライズが必要となるそうです。

    ところがこれは意識的にやるのではなく、自然にさりげなくやることが相手に受け入れられる可能性が大きいとか



    講演会で、東京ディズニーランドの裏方さんの話題がありました。

    その講師の方がたまたま裏方にいたときに、着ぐるみのままのスタッフが、何かにおもいきりぶつかったそうです。



    だれもいない裏方で、どうするのか観察していたら、とっさにアトラクションの動作をされたそうで、これぞまさにプロの精神だと驚いたそうですが。



    私達も、自然体でサービスしていくうえで、さらにサプライズを感じざるような技術を身につけていきたいものです。



    第一歩  »このコメントに返信
  10. ピンバック: 第一歩

  11. Unknown

    地域性で規制が違いすぎるからね 



    これはもう警察に問題がありすぎる 

    全く統治されてない 

    橋越えて違う県に入ったら確変繰り越しOKとかムチャクチャでしょ 

    まあこの曖昧さがパチンコ業界を守っているんでしょうがね 

    何でもできる県と手足も出せない県とあるのに大会が成り立つのは疑問です 



    野球で例えたら統一球使っているチームと昨年までの球使っているチームとでホームランの数競うみたいなもんです 

    ドンタク  »このコメントに返信
  12. ピンバック: ドンタク

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