釘論的な解釈と初心
釘と技術というような嫌悪感がハネモノの導入を拒んでいる、もうひとつの要素のような気もする。
しかし、ハネモノの調整は、原理原則の釘論の理解にほかならない。
「経験の年数ではなく釘原理の解釈」の度合いではないだろうかと思います。これが30年を釘経験にたずさわってきた、今でも貴重な教訓になっています。
はじめて、ハネモノの釘を経験した店舗で異様な稼働に驚嘆して、即座にもう一列増設を主張した兵庫県の経営者。
マルハンとダイナムなどを近隣に対峙させながら独自化を実現するための手立てとして現状の2列を4列までに増台して、ハネモノでは地域一番の特徴を占有した青森のある店舗。
傾斜と釘の関連性に苦慮した静岡の某店舗とテレコの配列の調整の混乱を突破して高稼働を実現した福井県の店舗も、釘経験は初心者でありました。
問題なのは釘の初心者ではなく、むしろ釘経験にアグラをかいた新鮮な目線の喪失感です。
ゲージ構成別の玉の流れに執着した結果、集客に成功した和歌山では、「あまりに、できない自分が腹立たしくて・・・」釘研究会でハンマーを投げてきた、ヤツもいた。
その彼も、関西地区で店長をしながらハネモノに格別なチカラを注いでいるひとりである。
釘と玉の流れの原理
玉は釘に支えられ、釘は玉の流れとともに生きている。
ところが通常は生命釘=スタート的な認識が殆どで、数値結果に依存するところが大半であります。
どのように鳴いているのか、鳴かせるかなどの関心は二の次となることが多い。
でも、ここでもっとも大事なことは、結果はプロセスの一部に過ぎないということです。
釘と玉の流れの関係を制することがハネモノを制すると言っても過言ではありません。
ハネモノの釘調整は「玉の流れ調整」なのです。
そこには原理があり、原則があるのです。
いわゆる、玉のながれがどの道をどのように通って、命へ、またはハネに、Vに到達したかということです。
何回鳴いたとか、何回開いたとかは、釘と玉の流れによる結果の一部に過ぎません。
ハネモノのお客さまの目線は、鳴けばいい、入ればいいと言うだけでは長続きしません。
ハネモノの醍醐味は釘と玉の流れによって、味付の仕方が違ってきます。コクがあるけどキレがあるという、どこかのコマーシャルが如く、単なる入賞ではそれが捻出できないということなのです。
また、ラーメン例になりますが麺と具に絡む接着剤的要素でもある、骨のゼラチンなどが溶け出し、濁ったスープのようなのが欲しい訳です。
上記に記されているのは、ある店舗の入替1日目のゲージ指示です。
この一般的な調整釘の例に過ぎないことが、あと後まで生命釘のアケシメの繰り返しで終始していくのが現状であるということに、憂慮をしないではおられません。
この図には釘と玉のナガレの関係が表示されていないからです。
上記、これが入賞における一般的営業としても、A+B+Cを絡めて応用して見ると持ち味はかなり変化して見えてくる。
さらに風車とハカマ上の2本釘とハカマと落とし釘を連動して見たストレート部分までの、玉の流れを相好関連させて見ると主要な釘と玉の流れが浮き彫りになって単純にハカマと生命釘との関係では見れない、その割合とかも理解することが可能になってきますね。
さて、キリがありませんので、この辺にしておきますが次にもっとも最重要な「玉のナガレの構造」についてふれて見たいと思います。
飛び込み口の釘と玉のナガレ
ある飛び込み口に辿るもう一つの例をみて何を考えますか。
なんだ、こんなもの知ってると単純に見るのも結構ですが、こんなにも流れがあることを再認識してもらいたいのです。
そして、飛び込みへの優先的流れと入賞口への到達範囲は様々でありるということです。
従って、何回鳴いてを数値結果だけで見るのは、持ち味を軽視した安易な調整になりがちであります。
「釘と玉の流れをつくる!」これが、ハネモノ調整の生命線です。
そのためには、「玉のナガレの構造」を理解し、これに終始一貫させることで「自分の釘」が創造できることだと思います。
その自分の釘が自分のお客様をつくる手段として、しっかりと起因して行くでしょう。
ヨリの考え~ビッグシュータの調整苦悩
先達て大阪のある店舗に行きましたが、ハネモノ稼働は群を抜いていて、お客さまの視線はまさに玉の流れを注視していました。
平日でもピーク時には100%稼働が普通で珍しくもなくなっている。
しかし、これが業界筋からは異常と見えるらしいのです。
通常であるこの店にも、なんと異常が発生していたのです。
それはビッグシュータでした。
ビッグシュータのストレートの生命釘を目いっぱいアケて、ハカマも目いっぱい開けているヤリカタなのです。
これは何かと気になって遠目で見てはいたものの、トキオで上機嫌なのをふり切って負けを覚悟して打ち続けてしまったのです。
同じ換金率でもこのような傾向が見られているのは目新しいことではありませんが客付きは散々なものでした。
着席したかと思うと、5分から10分もして、離れるのです。
とにかく、鳴きます!入りませんVには!これが延々と続く間に、前に当たった玉を訳なく突っ込んでしまうという、客心理を逆なでしているのです。
鳴けばいいというものではありませんね。
ビッグシュータ
鳴き | V入賞 | 客付き | |
A | ○ | × | × |
B | × | ○ | ○ |
最も入りやすい順序と最も入りにくい順序が混同しているようで何が何だか訳がわかりません。
撤去するにも撤去できずに、わかっていながら最悪の調整にのぞんだ形跡が歴然としていました。
つづく
あなたのポチっ♪が業界を変える
※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。
>ここでもっとも大事なことは、
>結果はプロセスの一部に過ぎないということです。
名言ですね~。
昔、知人の老練な釘師(店長)さんの《調整》で打ったことがあります。
それはハネモノではなく、名機ミルキーバーですが・・。
銀玉が盤面に吸い付くように美しく流れ、時に、釘にまとわりつく動き。
そして、スタートに呑み込まれるようにフッ!と消える。
打っていて、何とも心地よい《感覚》を味わった記憶があります。
恐らく、昔の《開放釘》だったのでしょう・・、快感!デシタ。
ピンバック: 蜻蛉の親爺
このように説明されると釘調整が生み出す心地よいじれったさが解る気がします。あっさりV入賞して勝てば財布は満足ですが面白みに欠けます。
寄りとチャッカーが上手く噛み合うところを探す楽しさです。
釘を全く触らない羽物は全く個性が無い為面白さが半減します。法的には釘を触ることは不味い訳で相反しますが。
ピンバック: あさ
先日とても気持ちよく打てた台がありました。まわりすぎず、スランプもなく平均的によくスタートに入賞します。
丁寧に釘調整されたのを感じました。
ピンバック: 打ち手
無料ブログでこれだけの情報を開示される心意気に感謝します。
二点触れます。
①玉の流れ、寄り(寄せ)の考え方はセブン機も同じ。S入賞玉に至るまでに寄せて逃がすか、寄せる前に漏らすかの選択。機種によるがその選択でスランプに影響します。そのようにセブン機を扱っているならハネモノ調整に億劫になる必要はないでしょう。
②いくら極上でも座って、打って、勝ち負けがないと伝わらない。実践時は販促やベテランスタッフの配置とセットにして考えるべきです。
この事についてトミナガさんは私以上に詳しい事かと思います。
あるいは続編で触れられる予定かも知れません。最近は安直で面倒を避ける管理者が多いと感じており、敢えてコメント致しました。ご容赦下さいませ。引き続きのご活躍を祈念致しております。
ピンバック: 曲者
入賞スランプの数値化も一部進められてますね
ポイントの箇所を何個通過するかランテスト時に数えることも有効
釘担当の匠の技頼みでは他店舗展開が難しいですが
逆に中小規模生き残りには必須
強い中小店は総じて釘調整がうまい印象
玉の流れプラス、玉のスピードがちょうどいいところでやってる印象
ピンバック: ア太郎
ネオビッグシューターは扱いづらいでしょうね。
役物の個体差が大きすぎ、寄りを良くしても当たらない台は本当に当たらない。
しかも折角当たってもパンク率が凄い役物もある始末。
役物良すぎは少しでも寄れば当たるし継続も強い。
私はあの台は役物の良い台しかやらないです。。。
ピンバック: 自称プロ客
そもそも、検査釘から変更するには変更承認が必要な法律を遵守した営業が可能かどうかも問題にもなるのではないでしょうか?
法律通りであれば、検査の段階で甘過ぎる調整になってしまった場合、再度検査を受け直すまで稼働を停止せざるを得ない状況に・・・。逆に全く期待感の無い調整にしてしまったときも同様。
暗黙の了解といえばそれまでですが・・・。
本当の意味で羽根物を活かす営業を実現するためには法改正が必要かと思います。
ピンバック: 一業界人
一業界人さん、間違えた事を言ってるとは思わないが店側の業界人であればお宅は申請なしの釘曲げはない=ほぼ検査釘で営業しているのか?と問いたい。
メーカーやその他の方なら上記質問は意味がないが、羽根に限った話ではない。今回のエントリーの主旨としてはそこは必要な手順を踏んだ前提で、羽根の活かし方や扱い方について議論すべきでしょう。
それじゃないと釘の話は一切出さないでサービス等の議論しかできなくなる。
ピンバック: 正論だが
最近羽根物の話題をよくみます。実際羽根物の新台も沢山出てますね。なんでかなと考えたらいわゆる遊べない4円の起爆剤的ポジションなんだと思いますが、しっかり調整しないと稼働させるのも難しいですね。恐らくメーカーは羽根物でパチンコをしたことない新規のユーザーを増やして欲しいと願って羽根物を出したのではと。私は初めてパチンコをしたのが羽根物でした。昔のファインプレーから調整をしてますが、お店としたら売上が上がらないし、利益も大きく取れない。なかはさポジションがとりずらいと思います。これはパチンコ業界が足並みを揃えないとダメな時代になったと思います。メーカーが新規ユーザーを広げる為に羽根物を出す。ホールは新規ユーザーに羽根物を営業して遊技してもらう。この時に遊べない調整だったらいつまでたっても新規は増えず。業界のことを考えたら1円の羽根物でいいかもですね。ビッグシューターは鳴きの保留がないし、直ぐにパンクするので個人的には羽海がいいですね。
ピンバック: 出来る店長を夢見る店長
点検とは何か明らかではないが点検に該当し、警察の落ち度。それが公平な目で見た釘調整の考え方でしたよねw
ピンバック: 読者