『エアポート777トリプルセブン』
4月29日朝9時グランドオープンのチラシだ。

■サイズ B4両面
■折り込み部数 10万部
今回のチラシのこだわりのまとめ
■メインビジュアルを店舗建物からノボる日の出写真に
震災からの復興への願いと、店舗が以前とは全く別の新しい店であることを表現したかったので、日の出写真に。
また、朝焼けの店舗を写す事により、グランドオープン前の静けさや、その静けさの中にも『早く並びに行かななきゃ』という気持ちになってくれればいいかなと。
『静かなる興奮』を表現。
実際に朝5時の日の出の時に、私がデジカメ【1400万画素】にて撮影。数百枚の中から今回の写真を選択。
■メインコピー
『“とんでもない”空港本日開設』
エアポートなのに『飛ばない』ですから、『とんでもない』に。
かけてるのを気づかれないとサムいなと思い、一瞬、『飛んでもない』と漢字にしようかと思うが、『それはヤボというもの(笑)』とひとりで自分に突っ込む。
キャッチフレーズの
『毎日パチンコ、したいじゃないですか』は今回は裏面に挿入。
■サブコピー
『こんな夜明けを待っていた。胸おどる、あたらしい1日』
『こんな日の出を…』にしようかとも思ったが、『夜明け』の方が、新しい事への期待感が高いかなと。
明治維新も『日本の夜明け』と表現されている。
■アピール写真&画像を下に並べる
ありがちな手法ですが、イラストよりも写真の方がイメージが沸きやすいので。
・左端には道路沿い看板写真を。
・左から二番目は、事前告知チラシで使用した設計図を。
・ど真ん中に『QRコード』付きGoogleアースを。
・その横には、普通の地図を。
当初、この形式の地図はいらないと思ったが、不安になったので挿入することに。挿入して正解だった。
・右端には、吉田インターを撮影した写真を。
店舗の場所を『吉田インター前』と言ってるので、視覚的にスグに分かってもらえるように。
高速道路の標識の『緑に白抜き文字』と『インターそのもの』の写真が一番わかりやすいかなと。
■エアポート看板娘『ナナコちゃん』を右下に
クールな仕上がりだけでは冷たく感じてしまうので、ワンポイント、ナナコちゃんを挿入する事で息抜き。
『駐車場、足りるかなぁ』とさりげなく大盛況感をアピール(笑)
■裏面
『エアポート777』の開店にあたり、最も重視したのが
『いかに口コミにのせるか!』
色んな面白い仕掛けをしたが、その中でも超目玉企画が…
『金髪、青い目をした白人機長』だ。
ん?何だソレ?
本名
ゾリー・イゴル
40才
ウクライナ出身
ウクライナ国立大で機械エンジニアリングを学ぶと同時に、仕事で日本語の先生や商業通訳も経験。
5カ国語を自在にあやつり、かつ武道にも精通。
居合道五段、空手道三段、剣道二段!
本人いわく
『やる気十段!』
だそうで…まさに青い目のサムライ。
で、こんなKGBのエリートスパイを彷彿とさせるイゴルさんが『エアポート777の普通のアルバイトクルー』だったりする。
時給1200円。
ただし、イゴルさんと言えども、研修期間中は1000円(笑)。
普通に求人雑誌『ドーモ』を見て応募。何人かの面接を予定していた朝に、面接予定リストを見たところ
【ゾリーイゴル40才男】
40才、その上、男かよ…
私「えっ?誰これ?なんで?」
店長「でも、日本語ウマかったですよ~」
私「いや、そういう問題じゃなくてさぁ。まぁ、でも最近は工場がヒマだから出稼ぎのブラジル人も大変なんだろうね。一応、面接だけはしようか」
階段上がってきたイゴル氏を見てビックリ。ブラジル人じゃない。
金髪、青目、ガッチリ体型。
キミ、ドコの洋服の青山のモデルかと(笑)。
で、あまりにも「機長」のイメージそのままだったので、エリア長とその場で即決し「採用~(^O^)」の運びに。
日本人の奥様と奥様の実家にお住まいだそうだ。
釘とかも教えてみたい。
「青い目の釘師」は業界初かも。
プロモーション次第ではメディアが食いつき、店に取材に来てくれそう。
パチンコ業界タレントに「青い目、金髪」はまだいないので、タレントとしてもイケそう。
前置きが長くなったが裏面は次のとおり。
「エアポート看板娘のナナコちゃんが、イゴル機長に突撃インタビューをする形式で、お店の特徴を紹介」というスタイルに。
こういう時に、店舗のキャラクターがいたりすると、やりやすい。
ちなみに使用しているカラーは水色と黄色。
実はコレ、ウクライナの国旗に使われているカラーだったりする。このニクい演出に、イゴル大喜び(笑)。
インタビュー記事は下記に。
…といっても、すべて私のいつもの妄想ワールド全開。気をつけたのが、マジメすぎる紹介にはしたくなかったこと。
パチンコ店のマジメな細かい紹介記事なんか、誰も読んでくれない。
せめて1箇所だけでも「クスッ(笑)」とさせられればと。
以下、インタビュー内容。
●イゴル機長、どうして『エアポート777』ていう名前にしたんですか?
いい質問だね。キミ、名前は?
●いきなりマイケルサンデルですか?ベタですね。私、エアポート看板娘のナナコと申します。
ナナコちゃんはじめまして。
このお店は、僕の大好きな静岡空港が近いから『エアポート777』と名付けたのさ。
でも…ちょっとベタだったかな(笑)
●ベタすぎると思います。それにパチンコ店だからって『777』『スリーセブン』ていうのもどうかと思いますケド…
はっはっはっ(笑)
ナナコちゃん違うよ。あれは『トリプルセブン』と読むんだよ。
パチンコとは関係なくてね。
ボーイング社の最新鋭ジェット機の名前が『777トリプルセブン』ていうのさ。
●そうだったんですかぁ。ところでイゴル機長!さっきから気になってたんですが、イゴル機長がどうみても『ガイジンさん』にしか見えないんですけど…
それもいい質問だね。
出身はウクライナだよ。
日本と静岡とパチンコが大好きで、この業界に飛び込んだのさ
●えっ!ドコかのタレント事務所から、オープンの時だけ短期間派遣されきたんじゃないんですか!
へいちゃん、するどい!
●世界まるごとハウマッチの大橋巨泉ですか?古すぎです。しかも私は石坂浩二【本名 武藤兵吉】ぢゃないですから。
今回はね、ちゃんと「ドーモ」を見て応募したんだよ。
金髪、青い目の業界人はボクくらいなもんだよ。うくらいなだけにぃ~。(笑)
●これ以降、オヤジギャグ禁止にします
これからもずっと店にいるから、みんな気軽に「イゴル!」て声をかけてほしいな。
●ところでイゴル機長、何でそんなにガタイがいいんですか?
武道家だからね。…といってもジャグラーのブドウは関係ないけどね。
●ぜんぜん面白くないです。実はデイブスペクターですか? ガイジンオヤジギャグタレント枠は今の所一杯ですよ。芸風、変えた方がいいですよ。
ナナコちゃん、意外とツッコミがきついね。
これはホントなんだけど、居合道五段、空手三段、剣道二段だよ。
そしてっ!
「やる気十段!」
●…微妙です
うん、面接の時に言った時もそんな反応だったよ。
●ですよね。そういえばイゴル機長は5ヵ国話がペラペラだとお伺いしましたが。
日本語、英語、ロシア話、ポーランド話
一番苦手なのがウクライナ語なんだ(笑)
●…今度はウクライナンジョークですか…。でも…じわじわきますね(笑)
でしょ。ことわざとか四文字熟語とかはナナコちゃんより詳しいよ
●じゃぁ、イゴル機長の座右の銘なんかあったりするんですか?
もちろんあるさ!
お気に入りの座右の銘は…
「確率変動!」
やっぱコレだね。
●…
あっ、やっぱ
「魚群リーチ」かなぁ
●…もう…帰ってもいいですか?
●最後に『エアポート777』の特徴を教えてください!
「毎日パチンコ、したいじゃないですか。」
がエアポート777の合言葉なんだよね。
4円パチンコと20円スロットは当然お店のウリだから説明しなくてもいいよね。
今回、他の目玉もあってね。
50銭パチンコがなんと108台、2円スロットが32台もあるんだよ。
これはウクライナの物価と比べても安いよ(笑)
ゲームセンターに行くよりも遊べるはずなんだ。
ただし、ナナコちゃんの二次元業界が18未満にキビしいように、僕らのパチンコ業界も18才未満は入店できないから、ヨロシクな!
●最後まで読んでくれてありがとうございます(^^ゞ
あっ!
ととのいました!
●ととのわなくていいです。
ととのいました!
エアポート777の看板娘のナナコちゃんとかけて、ジェット機メーカーととく。
●そのココロは?
どちらも『ボーイン』グが魅力です
●セクハラで訴えますよ
…と、ここでインタビュー終了。
お約束のツンデレ風味にしてあります(笑)
エアポート看板娘『ナナコちゃん』のプロフィールとその理由を下記に
↓
●出身地
静岡県
静岡は地域別で仲が悪い(笑)【特に静岡と浜松】ので、『県』以下は書かない事にしました。
●身長
158センチ
160センチ以上だと数字的にカワイげがなくなるかなと
●体重
45キロ
私の希望(笑)
●誕生日
4月29日生まれ
グランドオープン日にしました
●年令
二十歳
永遠に
●血液型
O型
私の思い込み(笑)
●スリーサイズ
B83
W60
H85
よく目にする「W58」というのは、女子に言わせると「まずありえない!」そうで…
●家族構成
父 母 兄 弟
人気の「妹萌」』をはじめ、あらゆる「萌え」に対応可能(笑)
●趣味
もちろんパチンコ スロット。家では2ちゃんとニコ動をたしなむ程度に。
ネット系は、昔はただの「オタク」でしたが、今の若いコだと平均的かなと
●尊敬する人
初音ミクさん
マニアには絶大な人気があるボーカロイドソフトのキャラクター
以上

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。
おもしろい記事ですね。
チラシ内容も目新しいです。それがいいのでしょうね。
ピンバック: @@@@
パチンコしない人でも楽しめるチラシですね。
パチンコに抵抗がない人だったら、ちょっとイゴルさん見に行こうかとか思うかも知れません。
自分だったら、覗きますね。
ピンバック: ふくおかのおっさん
近所ですが50銭、2円は稼動いいです。
仕事ですが、遊びを感じる所は好印象ですね。
トイレも変わってますし。
ピンバック: 近所
店に親しみを持っていただくことが一番です。
もっと新規のお客さんに向けた説明を記事にして欲しかったです。景品交換で色々な物に交換できることを知らない人も多いと思います。
このような記事の広告を定期的に続けて欲しいです。
ピンバック: あさ
面白いですね!
あとのエントリにもある「まごころ営業」の話にも関連するかもしれないですが、
「まごころ営業」のクルーの笑顔のグロテスクさっていうのは、
「笑顔に対する必然性の無さ」になるのだろうなあって思います。
「なんでこのタイミングでこんな笑顔なの?気持ち悪い」みたいな。
物語営業は「店の期待する方向性に客を導いてあげるストーリー性」が肝なんでしょうね。
「ああ!だから外人さんいるんだ!」とか「だからエアポートなのか!」とか。
お客に気づきを与えるのとお客にサービスを押しつけるのでは受け取る側に大きな差があります。
すごく参考になりました。
ピンバック: 靴底