それは、「初めて舞台を観ましたが、光の使い方に感動しました」。
「光の使い方」とは「舞台照明」の事です。
ご存知のように、舞台は「脚本」「役者」「音」「光(照明)」の集合体です。
光の効果は絶大で、光の「量」や「方向」や「色」の出し方で、舞台そのものの質を高めます。
普通のお客さんは、細かい舞台照明まで考える事はありませんが、モノ創りに関係した仕事に従事する人は、意外な面に気を取られながら舞台観劇をする事が多いようです。
そして先日、この元社員の紹介で知り合ったパチンコメーカー(企画関係)の方(Bさん)とご一緒に劇団四季のミュージカルを観劇しました。
Bさんも舞台観劇は初めて。
BさんはAさんから、照明の件を聞いていたので、これにも注目しながら舞台観劇をする事に。
「パチンコ機の光の使い方がまだまだだと思い知らされました」とBさんは率直な感想を漏らしていました。
パチンコ機盤面の光(LED)は、無駄な光を多用していて、「バランスが悪いものばかりだ」と痛感したそうです。
「舞台上の光は、何一つ無駄な光が無い」「光で喜怒哀楽を表現している」「これにくらべてパチンコ機はただ明るく派手に光れば良いと言わんばかりな構成だ」とも。
観劇後、私とBさんは劇場近くの銀座のホールにパチンコ機を見に行き、「光の演出」という一点に絞り各メーカーの機種を検証しました。
パチンコ日報の読者の皆様、業界関係者もお客様も、今度ホールに立ち寄った際は、パチンコ機の光の使い方に注目しながら遊技されてみてください。
できれば一流の舞台(歌舞伎や有名ミュージカル等)と比べて頂ければ、もっと興味深い感想が出てくるでしょう。
「パチンコ機の効果音は、ある程度許せるが、光に関係する事は未熟だと思い知らされた。光で感動する場面が多く舞台にはあった。これを今後の企画に役立てたい」とBさんは決意を新たにされていました。
パチンコ機のヒット基準は、メーカーやホールそしてお客様の間では違うのでなんとも言えない面があるが、重要なのはメーカーの中に、優秀な演出家がいるかどうかが重要になると思う。
私は遊技機「リング」が大好きで、毎週のように打つ。
だから「オーメン」が発売されると聞いた時に、とても大きな期待感を持ちました。
「6月6日6時に二人の子供が生まれ、そのうち一人が死んだ。それがオーメンの始まりだった」と言う宣伝文句をリアルタイムで聞いていた私は、リングよりもオーメンの方を何回も観ている。だからオーメンへの期待感は最高潮に。
結果は見事に裏切られた。
リングを上回る感動は全くなく、リングと比べながら遊技しているうちに腹だけが立つように。
マイホールで顔見知りのリング常連客も「リングの方がいい」と話す。実際にそのホールでは、オーメンよりもリングの稼働が高い。
ある関係者は「日本的なリングと違い、オーメンは洋物なので、和か洋かの違いは大きい」と話していたが、私がパチンコオーメーンの演出家だったら、あの出来では納得しないと思います。
冬ソナファイナルが、過去の冬ソナファンを裏切ったり(笑)する同様なケースが、最近多くてもったいないと思っています。
毎日毎日冬ソナを打っていた母は「おもしろくない」と今では冬ソナファイナルに見向きもしません。
Bさんは「ただただ派手な演出になった現行機種が多くなり、光やギミックや画像の演出が中心のパチンコ機に飽きがきますよね」と言いながら、この流れを変えられる何かを探す努力をしているそうです。
先に書いた、パチンコ機の無駄な光についても、Bさんは「結局お手軽な手法が殺人光線的な演出で派手に装うから、ああなる」と断言。
そんな話をしている中で、甘デジの話になった。
今の4円を支えているのは、「新台」と「海」と「甘デジ」。
特に人口密集地のホールは、新台効果は高く、集客や数字に貢献している。
ただ、全体的に見れば、固定客が多く付いている点で言えば「海」と「甘デジ」が勝り、安定した経営には欠かせない。
それは多くの業界人やコンサルも分かっている。
Bさんは「他のスペックではダメな機種が、甘デジで稼働する例を見ると、ホール様のために、甘デジで爆発的に稼働する機種を作りたい」と意欲を見せる。
メーカーの売上戦略上、甘デジはおまけ的要素が高かったのだが、現在のホール状況を考えれば、甘デジで多台数稼働する機種の開発が業界を救う近道とも言えるだろう。
あるホールが実践している成功例を簡単に説明したい。
下記の程度の内容なら公開してもOKだと2ホールから許可を頂戴している。
この2ホール共に、この戦略で4円甘デジの稼働が25%以上上がっている。
その戦略の一部なので、これを参考に各ホール店長は、自店舗にあった戦略を立ててみてください。
1.甘デジコーナーの固定客リストの作成。
60台ある4円甘デジのバラエティーコーナー。
機種によって台数は1台~12台とバラバラだが、設置機種全種の固定客をリスト化。
あ、長くなるので、続きは次回に(笑)
つづく

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。
>「パチンコ機の効果音は、ある程度許せるが、光に関係する事は未熟だと思い知らされた。光で感動する場面が多く舞台にはあった。これを今後の企画に役立てたい」とBさん
この時点でかなり客とはズレを感じます。
はっきり言って光は殺人光線です。自分で勝手に光らせまくっておいて、たまに画面に『長時間光を見続けないようにしましょう』ってバカじゃないかと。
音も数年前からキュイン鳴らしとけば良いって思い始め、今やショボ演出でなりまくり。耳栓しないと耳が悪くなる。
音と光ありきの演出だから原作も無茶苦茶される。
個人的にパチンコのモンキーターンは良くできてると思いました。原作を大切にしアイキャッチ等アニメの演出を取り入れてる。レース勝ったらそのままの流れで大当り。もちろん音と光は適切。だから逆に今は回りに埋もれて音が聞こえない。
パチンコは間違った方向へ演出を進めているのは間違いないでしょう
ピンバック: マチルダ
ミュージカルや歌舞伎(見たことないですが)と比べることさえ、おそらくおこがましい(見たことないからね)位の下品な照明の使い方に辟易しています。。眩しければいい?甲高い爆発音させればいい?AKBのでかいボタンとか目が痛くなる。強烈な刺激を与え続けることで何らかなの感覚を麻痺させ、遊技を続行させるような意図があるのではないかと勘繰りたくもなります。長期にわたり長時間うてば明らかに身体の健康を損なう有害な機種が多いと思う。
ピンバック: 遊技者
元店長はやんわり書いてると想像するが、元店長も今のパチンコの殺人光線と爆裂ジェット音に不満があるはず。
メーカーの開発は打ち手の心理を読んで欲しいぞ。
光は派手でいい。でも打ち手が気持ちよく感じる派手さだぞ。
この開発関係者が元店長と会い観劇がきっかけとなりいいパチンコを開発して欲しいぞ。
ピンバック: 株
>ご存知のように、舞台は「脚本」「役者」「音」「光(照明)」の集合体です。
そして、これらの素材に、生命(いのち)を吹き込むのが舞台監督(演出家)。
>重要なのはメーカーの中に、優秀な演出家がいるかどうかが重要になると思う。
この見解には、120%いや200%同意します。
日和見主義の管理職者が舵取りしてもなかなか・・。
メーカーの開発部門、「構造」と「役割」を見直す時期なのかも?
ところで、
>機種によって台数は1台~12台とバラバラだが、設置機種全種の固定客をリスト化。
これからの元店長さんのエントリーは『見微知著のススメ』なのかなっ?
・・などと、勝手に、想像しています(笑)
ピンバック: 蜻蛉の親爺
666とリングは基本路線が同じで同じメーカーなのに全然面白さレベルがちがいますよね。
業界人の方の分析を知りたいです。
ピンバック: 客
個々の台で、どうのこうのではなく、実際にホールに設置させて、どうなのか?
って事も重要なんですけど…
マルハンだろうが地元企業ホールだろうが、
自分は、耳栓ナシでホールには入れなくなりました。
メガネは、今流行りのPCメガネ(偏光グラス)に変えました。
10年前は、そうでも無かったんですけど…
ピンバック: 地方の商社マン
毎回蜻蛉の親爺さんのコメントを楽しみに見てます。
【見微知著のススメ】これ元店長の寄稿を楽しむ重要点だと思います。これを楽しめるかどうかでしょう。楽しめない人が反元店長のカキコをするのだと思います。
今日の記事を見て、日本中の店長さんクラスが、自店の顧客について考えていると思うだけで・・・・・ですw
蜻蛉の親爺さんこれからもコメント楽しみにしてますよ。
ピンバック: 読者
マチルダ様
>はっきり言って光は殺人光線です。自分で勝手に光らせまくっておいて、たまに画面に『長時間光を見続けないようにしましょう』ってバカじゃないかと。
↑これはパチンコ業界一流のギャグです。ここは一旦殺人光線を受け入れてノリ突っ込みしないといけません
そういう心の広さを持たないとパチンコは打ってはいけませんね
ピンバック: 焼き鳥
リングとオーメンはそもそもホラーのジャンルが違います。
キリスト教を背景に持つオーメンの恐怖は異教徒には理解し難い部分があります。洋画ではキリスト教をベースにした台詞が良く見られます。聖書からの引用も多いです。
リングは追い詰められる恐怖と日常に突如現れる異界が演出として秀逸でした。歌や電話・ビデオの音まで上手く取り入れていました。
オーメンは作品の本質を見誤っています。ダミアンは顔が怖いから恐ろしいのでは無く。無邪気な少年の笑顔に潜む悪意が怖いのです。バトルも残念です。静かな演出で恐怖を高めて大当たり時のみ安らぐ様な演出が向いていると思います。
コマの絵や予告どれを取ってもリングに負けています。
版権が泣いています。
同社には是非、13日の金曜日などのホラーでリベンジを期待します。
ピンバック: あさ
>>↑これはパチンコ業界一流のギャグです。
一般人の私から見るとサイテーのギャクですね。
ピンバック: おわた
光とは違うのですが、最近、音の小さい店によく行きます。
全台のボリュームを落としているので、打っている台であれば十分聞こえます。
入った時の第一印象は、活気がないように感じますが、打ってみると居心地が良いことに気付きました。
長く通うようになると、逆にうるさい店は嫌になってくるので、第一印象のデメリットはありますが、常連を作りやすいメリットもあると思います。
光に関しては、機種次第になってしまうと思うので、各店舗で変更は出来ないのでしょうが、音なら出来るので、是非取り組んで貰いたいと思います。
ピンバック: 一般人
最後の書きかけ、興味深く思ってますね。
今の店長さんは常連の顔が見えているのでしょうかね。
ピンバック: 華
次回まで考える時間がありますから固定客について再考してみましょうかね。
ピンバック: 南方の店長
元店長様の記事なのにコメントが少ないですね。
今日なんか侃々諤々やり合うにはうってつけのテーマなのに残念。
メーカー客の言い分は分かりますがポールスタッフはどう思っているのか気になるところでした。
ピンバック: 未来の客
私は小売業を営んでいます。零細で弱小ですが顧客情報のおかげで生きながらえています。
商売は違いますが顧客情報が「最大の宝」は全ての業種で共通だと思います。
本来メーカーは直販した方が儲かります。また大手以外の小売店も潰れるはずです。
小売店は商品の良さを理解して客に勧めることにより大手では出来ない細かい対応で販路を広げ顧客のニーズを掴むのです。
もしパチンコ店が記事のように客を見ているなら、今までが殿様商売でやってこれたのだと思います。
光と音を調整できるメーカーもある為、メーカーは問題を認識していると思います。どちらかというとスロットメーカーにも頑張って欲しいです。
ピンバック: あさ
光と音はっきり体に悪いです。今日は早く
終ったので打ちに行きました。甘デジ歌舞伎剣と
ギンバラ2です。歌舞伎は昔奥村さんから出でいた
のが開発の方が移籍したのかしりませんが
京楽さんでしたな。これ以前のシンプルのままで
とても良いです。 昨年出たのですな。ギンパラ2
5回リミット。いいですね。こういう機械なんですよ。
ユーザが求めているものは。今年出でく台は
本当ダメですね。鬼太郎とか神戦王は単発
履歴で客飛び必修。ようは継続性がないから
客が飛ぶわけである程度出玉獲得できるなら
残りますわ。しかし、都内の駅前は本当に
打てない地域がおおすぎ。換金率も含めて
馬鹿馬鹿しいところが多過ぎる。自分は
歌舞伎剣とギンパラ2を打つために3地域に移動
しました(笑)
ピンバック: mirrorpot
光はいちいちフラッシュするサンセイがキツイです
役物が光るぶんには目を背けて対応しているのですが
音は平和全般と藤三共の歌もの
打ちたい台があっても隣にこれらがあったら諦めます
音や光が厳しい台はすぐに止めたくなりますね
ピンバック: 客
パチンコ台の強い光を何度も見続ける事で、何か目に障害を起こすとかはないんですかね?
若い人は大丈夫でも高齢者の場合はどうでしょうか?
ピンバック: ナム
光に関しても前にも書きましたが、最近の台には
「長時間、台の光を見続けないでください」
と台の枠に書かれていますが、なら初めから光を抑えろよと毎回思います。光だけでなく音もそうですが、最近の台の煽りがものすごく下手というかただ「うるさい」「まぶしい」なんですよね。
射幸心を煽ってはダメと広告規制やイベント禁止といろいろしてきましたが、こういった台からだされる射幸心もそろそろ規制するべきだとおもいますよ。
ピンバック: 名無しのスロッター
昔、西陣が作った花鳥風月が個人的にいいシステムだと思う。
煽りと信頼度を3段階で打ち手が選べる。
自分は煽りが大嫌いだが、派手な演出が好きな人もいるだろう。
コンフィグはゲームでは当たり前にある機能。
今では音量や光の調整があるのだから煽りの調整もあっていいと思う。
あれば、自分好みの台として遊べると思えるのだが
ピンバック: ぱちんこふぁん
海といってももう貢献比率低いよね。
甘デジっていっても多台数使えてるの海だけだよね
ピンバック: ゴロ
最近最近読み始めた者です。
他業界ブログには無いコンテンツがありますね。
元店長さんの寄稿は大半は読みました。
コスト管理の話はとても参考にさせて頂いてます。
当方飲食店チェーンですがおもしろく読んでおります。
ピンバック: ボックス