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プローバホールディングスの全員経営の核心 (事例紹介)

講師HRD事業 佐田郷美氏



以下本文



全員経営とは何か?



それは本部がすべてを決めるのではなく、店舗が主体的に考え、行動すること。そして、問題を責任を持って解決できることである。



これが結果的に現場力を高めることになる。全員経営で何よりも大事なことはスタッフのモチベーションを高めることが大事だ。



モチベーションを高めるには社員全員が共感し、心を揃え、現場が遣り甲斐を感じ、誇りの持てる仕事でなければならない。それはいうのは簡単だが、現実は簡単ではない。ただ、そこで諦めてしまうとそこまでなので、気持ちを底上げ、現場力を発揮してもらうことを諦めなかった。



■ボトムアップの事例紹介



①理念具現化活動を通したパートナースタッフの活躍


経営理念を具現化するために、パートナースタッフ(アルバイト)には、入社すると毎日経営理念の唱和をしてもらっている。現場が理念に即して何ができるか考え、行動しなければ意味がないからだ。



経営理念は現場主義でなければ、実現できない。パートナースタッフの気持ちが理念に伴って行動しなければ意味がない。現場の最前線で働くパートナースタッフが、中心的役割を担ってもらわなければ意味がない。



明確な目標を持つと、予想以上の力を発揮するようになった。



朝礼ではパートナースタッフが司会を務め、お客様から聞いた声を発表するようになった。パートナースタッフが主体的にやれるようになってきた。



地区ごとにパートナースタッフが集まり、理念の具現化を考え、お客様が喜ぶことを発表して、成果を上げている。発表の場では素敵な表情、自信に満ちた顔で生き生きと発表している。遣り甲斐のある責任を感じているため、自らが行動するようになっている。



6年前からの取り組みとしてはお客様のカルテを作成している。



ここには、お客様1人1人の名前と、好きな食べ物、飲み物、たばこの銘柄、趣味、来店時間が書かれている。これは遊技中のお客様にアンケートを取ったものではなく、日々、パートナースタッフがコミュニケーションで得られた情報を記録して行っている。



ただし、カルテの数を増やすことは目的ではない。かゆいところに手が届くサービスを行い、信頼関係を深め、ファンになっていただくための取り組みである。



カルテの活動により、赤字から脱した店舗もある。



ノートに書き込むアナログ的なやり方を愚直なまでにやっている。パートナースタッフの力が経営の支えになっているといっても過言ではない。



②女性社員一丸となったなでしこPG(プローバグループ)


2年前に女性社員20名で、女性社員同士の横のつながりをつくり、男性社員にはいえない悩みや相談をできる間柄を築くために発足したのがなでしこPG。なでしこPGの方から「女性目線を経営視点に反映させて欲しい」と声が挙がってきた。その声を元にスタートしたのが、顧客満足チームと従業員満足チームの2チームだ。



顧客満足チームは、女性目線で女性に優しい店づくりを目指し、いいサービスをしている施設や店舗へ視察に行って、そこで学んだことを店舗に落とし込み、多くの店舗で採用して、お客様からの支持も得られている。



従業員満足チームは、働きやすい労働環境の実現を目指した。産休、育休などを分かりやすくマニュアル化した。



一連の活動は、幹部が女性社員の熱に巻き込まれた。女性の持つ力の凄さを感じた。使命感を持った時の行動力は驚くばかりだった。





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コメント[ コメント記入欄を表示 ]

  1. Unknown

    残念ながら、この文章では経験者にしか伝わらない。

    全員経営というのは様々な業種で行われている有効な手段だが、例えば記事中のパートナースタッフに唱和してもらう経営理念を具体的に記述しないと現場主義という指摘が寄稿者にしか分からない。

    寄稿文とは関係ないが個人的な疑問として、全員経営を行うためには経営陣が独占している重要な経営情報をスタッフを信頼して開示する必要があるが、ホール企業の経営者にそこまでの覚悟があるのだろうか?
    異業種  »このコメントに返信
  2. ピンバック: 異業種

  3. Unknown

    社会が皆同じと言う発想が社会を住みにくい環境に変えている現実にそろそろ気ずいたほうが良いな



    人間には個性があるのが普通であってお互い相手の個性を認め合いながら共存出来なければストレス社会はなくならない。



    ストレスが体に与える害は今更言うまでもないだろう

    このような非人間的な社会構成を続けていくとますます

    人間本来の思いやりがなくなる社会へと向かうだけだ。
    ユニクロ  »このコメントに返信
  4. ピンバック: ユニクロ

  5. Unknown

    カルテとか作られているのは隠しておいた方がいいですね。個人情報が管理されているのがバレると嫌な気持ちになりますから。



    個人的に出玉以外で嬉しかったことは、中規模の郊外店から、誕生日に手書きの手紙が送られてきたことでしょうか。何かのサービス券とか付いているわけではありません。単純に誕生日のお祝い文だけです。おそらくスタッフの方々が自分たちで考案したアイデアだと思いますが、元々出玉も悪くないお店だったので好感度が最高になりました。(出玉+サービスで相乗効果がありますね)



    ところで、現代パチンコは老人ホームのようなところです。老人は何よりも会話を求めています。話しかけてくれるのが嬉しいんです。玉を流す際に1分くらい、色々な話を聞いてあげると喜ぶでしょう。打っているときはムスっとしているのに、交換時に「どうでしたか~」なんて話しかけるとニコニコして長話を始めるおじいちゃんもいます。店員さんと会話をするために(交換率が悪いにもかかわらず)出玉を流して再び別の台に挑戦、なんてことをやっている感じもありますね。
     »このコメントに返信
  6. ピンバック: 獣

  7. Unknown

    この手の話を聞くと正直コンサル考えだと感じてしまいます。

    (毎回思いますがコンサルって儲かるんでしょうねw)

    そもそもパチンコ店はレストランやホテルではなく地元の食堂や

    おやっさんが一人でやっているような居酒屋が近いと考えています。



    もしそんなおやっさんがいちいち顧客の好みをメモしてたとしたら・・・

    気持ち悪いとしか思えませんしそれを知ってしまったら次に行こうとは

    絶対に思いません。

    まぁそんなおやっさんのお店はそもそも流行らないでしょうが(笑)



    店舗規模が大きくなる中で接客の平均化を求める結果違和感のある

    接客になってしまっているということに気付くべきではないでしょうか。

    まぁ赤字脱出の理由が顧客カルテだと思われているなら近い将来

    赤字脱出したお店もとに戻ってしまうと思います・・・。
    担当T  »このコメントに返信
  8. ピンバック: 担当T

  9. Unknown

    抽象的過ぎて何が言いたいのかちょっと伝わってきませんね(笑)

    女性の言いにくいことって具体的には?朝礼の司会の人は具体的に何を言ってるんでしょう?

    好みのタバコとか覚えたら常連さんの来店数が増えたんですか?



    わからないことだらけです(笑)
    クロワッサン  »このコメントに返信
  10. ピンバック: クロワッサン

  11. 今更だと思いますが

    結果的にCSESの向上を図りたいんですよね?顧客離反、従業員離職などを防ぐためにも、今頑張れる何かを見つけて目標・目的・夢・ゴール・ビジョンを掲げて、自己満足(ここでは自社満足)を高めているに過ぎない。

    労働生産性が不明確なこの業界においては、ここ数年~最近の流行りでしょうか。

    それよりも、商売の根本を見直していく方が業績には繋がりますよ。ただの無駄な投資に過ぎないと経験則ですが、そう感じます。
    10年店長  »このコメントに返信
  12. ピンバック: 10年店長

  13. 全員経営って言っても・・・

    某チェーンが成果主義でバイトが店長の評価まで出来る、賞与(バイトは寸志)も出来高制、バイトが店長に新台○○は10台いらないです、5台で良いのでは・・・なんてやってて売、粗までオープンにしてたら我々の給料は粗利の1%にも満たないと言った者が居て、全体的にバカらしいとなり、結局この制度を止めました。
    歴27年オヤジ  »このコメントに返信
  14. ピンバック: 歴27年オヤジ

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