Aさんの会社は各種業界と取引がある中で、遊技機メーカーへ電子部品を供給していた。パチンコ業界の割合は最盛期には全体の2割ほどだった。特に大きな市場ではなかったが、今は1割にまで減少している。
その理由はいうまでもない。2005年には年間400万台を販売していたパチンコ台は、2014年に200万台まで半減。後は坂道を転げ落ちるように2019年には100万台を割り、96万台まで落ち込んでいる。
これだけ新台の販売台数が落ち込んでいるわけだから、当然、電子部品の供給数も落ちるわけだ。
さらにパチンコホールは閉店ラッシュが続いており、これに併せて新台の販売台数もさらに下がる。
上場メーカーはIR情報で決算を発表しているので、一般の人でも販売台は分かるが、Aさんの会社は部品の供給数で取引先の遊技機メーカーの業績が判断できる。
「ある大手メーカーの全盛期の取引額が100だったとすれば、今はたったの5ですよ。20分の1まで激減していますからね。倒産のリスクヘッジのために今は商社をかまして供給しています。伝票代で2%手数料を取られますが、債権を負うリスクが減りますからね」(Aさん)
電子部品メーカーから見ても新台販売数が落ち込んでいるパチンコ業界は魅力的な業界ではなくなっている。
「機械代の高騰でメーカーは儲けようとしていますね。液晶が出始めのころのサイズの値段が、今の大型液晶のサイズでも当時の10分の1まで下がっていますからね。部品代は下がっていますが、販売台数の落ち込みを値上げでカバーしています。それでもホールが平気で高い台を買うから新台価格は吊り上がるわけです」(同)
ホールは文句を言いながらも高騰した新台を買う。ま、昔のようにボックス導入はなくなり、買う台数はかなり絞られるようになったが、機械代の高騰をホールは、そのまま客に転嫁する。
客数が減った分を1人当たりの投資金額を上げる施策でカバーしようとするから、客が減り、ホールが減り、メーカーは窮地に立たされる。
メーカーは全防連登録の関係で国内工場でしか製造できないが、メーカーの本音は企画・設計は国内で、製造は部品や人件費が安い海外で製造したいようだ。製造コストをさらに落とすことが命題だ。
「遊技機メーカーの中には第2、第3の事業の柱ができたら、遊技機部門を売却したと考えている会社は、3~6社はありますよ」(同)
こんな魅力のない業界にしたのは、等価交換でギャンブル化にアクセルを踏み込んだ、ユーザー、ホール、メーカーの3者に原因がある。

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まず、ユーザーは希望しただけで権限は一切ないのだから、責任はすべてホールにある。「原因がある」と言っているだけだから、責めているわけではないが。等価、高価メインになってなかったら、そもそも流行らなかったとは考えないのか?
あと、ギャンブル化ってただの逃げ言葉で、利益多くしたっていうだけじゃん。言葉使いおかしいよ。低換金で今の利益率でやっても同じか今以上に客は減るだけ。低換金であること=ギャンブルではないというのはおかしい。
ユーザーは換金には関係ない遊べる調整を望んでいるのに、まったく対応しないで客を減らしている。原因はホール、メーカーが利益を取りすぎたから。パチ産業に入る金はすべて客の負けた金だ。ホール、メーカーの取り分が少ないほうが客が増えるのは当然のこと。
だから、メーカーが新台を多く売ること自体が客にとって良くないこと。期限切れの機械、故障台の入れ替え以外はすべて悪。どれだけ良いものを作ろうが関係ない。まして、明らかな粗悪品でも売って利益を取るメーカー(笑)はさっさと潰れたほうがいい。
ピンバック: とんかつ
実際、私の周囲には等価交換を望んでいる人は一人も居ません。
たまに常連のお客さんと話す事もありますが、低換金の定量制で長く遊びたいとかもよく聞きます。
ホールやメーカーは自分達に都合の悪い客を切り捨てて、残った客に罪をなすりつけたいんでしょうかね。
ピンバック: リニ
ユーザーにニーズがあった。
ホールは客のニーズに合わせた。
メーカーはユーザーとホールに合わせた結果でしょ❓
若いころは日報さんの記事を色々参考にしましたが最近は過去の低換金時代に話ばかりで参考になりません←完全に老害思考
等価交換に変化していったのは業界の進化であって進化の過程で弊害が産まれるのは副産物。
低換金にしたところで市場ニーズなんてないです。なので今の市場ニーズで顧客を増やす事を考えるべきであって等価交換のネガキャンをする事ではないですね。
また参考になる記事を書いて欲しいです。
ピンバック: 鬼になる
客がパチンコ、スロットで金儲けで生計ができるのか否かだけだな。ま、専業の存続が業界の存続。
メーカーは、永遠に客がパチンコ、スロットで金儲けが出来る機種を続けられるかのみ。
業界を繁盛する方法?
1台の生涯稼働において客のプラスになっているかどうかだけ。根本的に客が金儲けができるのか、否かだけやな。
客を増やしたければ、その1台の生涯稼働において客のプラスになっているかだけやな。
ピンバック: 匿名希望
「勝てないパチンコ」を世間に植え付けた時間が長すぎた。
結果、イメージも最悪に。
低換金でどれだけ戻ってくるかは知らんが、戻ってくる層のために低換金へ移行するリスクは計り知れない。
低換金移行で少なくなったとはいえ今を支えているギャンブル志向の客は確実に去っていく。
というかホール数メーカー数が今のままで低換金へ移行してもあまり意味は無い気がする。
換金率の数値がいくつでも「結果的にあげなければならない売上」は同じでしょう?
低換金での獲得できる玉数や投資額の「錯覚」でごまかしたところで、客の負ける単価は変わらないのだから。
今の急務は、なんとかしてホール数メーカー数を減らす事。
もちろんユーザー数を増やせるのならそれに越したことは無いが、おそらく無理でしょうしね。
ピンバック: 名無し
最後の『責任』の所在について本質を根本から考えられない、薄っぺらい知識の下等生物が起こしたって感じの駄文が締めなのだが・・・
こういうカスが記者だから業界が腐るんじゃないか?
➖今までの業界史を考えたら➖
①不備だらけの機械適合規則。
②行政の法解釈の曖昧さ。
③不法を黙認して取り締まらない。
などなど・・・
行政の判断で簡単に覆ること。
これが業界黒歴史の根源よ。
はっきり言って行政の怠慢が一番でしょw
取り締まらないから増長するホール、メーカーも間違いなく責任は重いが、黙認する行政は一体何を基準に取り締まっているのか?
ここを文章にすると更なる長文になるので割愛。
行政の決定なので従い工夫してこなすのが当たり前だけど、その『工夫』にも限度がある。
不法行為をしていたホール側にも問題はあるが、考え方を変えたら社会通念上の通例を数年または十数年繰り返していたら、通例としている方に法律を改正するなど、通例を黙認していた行政は何らか緩和方面に歩み寄る、又は有識者を集めて中間地点を考える。
こういった事が少ないから、自分達が作った法律に落ち度があった場合『行政の一方的な押し付け』のようにホール、メーカー、ユーザーを一方的に批判する。
自分達の無能が招いた法改正にもかかわらず・・・
振り回されていて困っているのは誰?
本質的な事で思料するとこのような考え方になるのが普通なのだが、この記者は一体何様のつもりなのだろうか?
ああ、ただのカスだったかw
ピンバック: しらかわ
読者視点の正解はこれ。
ピンバック: 三味唐辛子
既得権益からくるもの。
そしてその怠慢はどこからも責められない。
本来そういう部分に光をあて明るみに出し、世間に公表する役目であるマスコミが「パチンコマネー」に汚染されているから。
マスコミが報道しない、とわかっているため怠慢になる。
黒歴史は、ギャンブルの時点で避けられない出来事。
腹黒い人間が集まるわけだから。
その根源をあえて言うなら経営側含むこの業界に集まる人間の質の低さ。
既得権で甘い汁を吸っているお偉方も全員。
こんなダークな内部状況なのに、現場のホールでは「健全化宣言!」だの「安心娯楽」だののポスターなりが貼ってある。
が、こんなもの100%ポーズであり中身は真っ赤な嘘。
だから、ホール店員の白いシャツも、気持ち悪い笑顔にも腹が立つ。
個人的にはこの“ほぼ何もやっていない”のに「業界健全化!」だののポスターが一番腹立たしい。
人間が大好物の悪魔が、白いシャツを着て牙丸出しで涎をたらしながらの笑顔で、ぐつぐつ煮えたぎる鍋へ人間を誘導しているようなものだ。
扱っている機種ひとつとってもグレーに近い黒。
試験の不具合を不正利用して通過しているわけだから。
以前の「検定時と性能が異なる可能性のある遊技機問題」と性質は同じにみえる。
パチンコ業界はいまだ巨大だ。
巨大がゆえに簡単には手を出せないし潰せなかった。
だが、これからもっと縮小して力を失い、手を出せるようなレベルで抵抗が薄くなれば、マスコミも動き出し潰せる事も可能になるかもしれない。
そうなる前に、パチンコは遊技なのだから5号へ。
法律で遊技を統一化し、すべての遊技は5号営業にするべきだ。
遊技なのに4号と5号の2種類があるのがおかしいのだから。
ピンバック: ウイルスキャリア