パチンコ日報

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カジノの賑わいを演出するためにスロットの利益はゼロでもいい

大阪IRの開業まで、まだ5年の時間がある。これまで日報でも何度か取り上げてきたが、周辺から聞こえてくる声がかまびすしい。大阪IRをめぐる議論は外野の評論が多かったが、今回は周辺ではなくど真ん中の人物からの発言だ。大阪のホール関係者は耳をかっぽじって聞かなければならない。

「カジノの売り上げの8割はハイローラー客によるものです。しかし、カジノには賑わいが欠かせません。パチンコ業界では客層が違うから競合しないと考えがちですが、それは大きな誤解です。賑わいを演出するために、誰を取り込むか。そこを考えれば答えは明白です」

大阪IRに導入されるスロットマシンは6400台。その台数は小規模ホール30店舗分に相当する規模感だ。

カジノ側の視点では、スロット客は「利益要員」ではなく「稼働演出要員」だという。つまり、賑わいを作るための群衆であり、ハイローラーを呼び込む背景の一部に過ぎない。

「スロットマシンの利益はゼロで構わない。むしろゼロでいい。なぜなら、日本のホールにすでにスロットファンが存在しているからです。彼らを取り込めば、最初から満席のカジノが作れる。日本のカジノが成功する鍵は、既存のスロット客を根こそぎ奪い取ることにあります」

これがカジノ側の本音でもある。

もしそれが現実になれば、大阪のホールは壊滅的な打撃を受ける。4円パチンコが低迷し、業界の屋台骨を支えているのはスロット部門だ。その中でも、20円スロットを打つ太客がごっそりカジノに流れれば、地方のホールにとっても影響は避けられない。大阪から関西圏全体へ波及する可能性は高い。

しかも、政治の追い風は完全にカジノ側にある。高市政権と連立を組む維新の会は、大阪IRを国策級プロジェクトとして推進してきた張本人だ。失敗は許されない。ゆえに、競合となるパチンコ業界は目の上のタンコブでしかない。

その思惑は、すでに数年前から形になっていた。松井一郎氏が大阪市長を務めていた2022年5月25日、大阪市議会は「パチンコ・パチスロなどをギャンブルと位置付け、依存症対策の強化を政府に求める」意見書を全会一致で可決した。IRカジノ反対派の批判をそらすため、パチンコをスケープゴートにした政治的演出だったともいえる。

大阪IRは、観光と経済の起爆剤として期待されている。しかし、その裏側で淘汰される業界がある。

「スロットの利益はゼロでもいい」──この一言が、ホール経営者に突きつけられた宣戦布告だ。

5年後、カジノが開業する頃には、大阪の街からホールの灯がどれだけ消えているだろうか。


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コメント[ コメント記入欄を表示 ]

  1. まあ周りのパチ屋を駆逐すれば、あとは独り勝ちになるんだし、その通りかもね。
    つぶれればいい既存店は  »このコメントに返信
  2. ピンバック: つぶれればいい既存店は

  3. 2030年12月28日および2035年12月28日のパチンコ日報の記事がどうなっているか。

    パチ側は儲かりさえすればいいから合法化さえすればインバウンドにターゲット変更し換金、いや合法化だからシステム違うか、の説明をしっかりできるはず
    カジノ即時解禁希望  »このコメントに返信
  4. ピンバック: カジノ即時解禁希望

  5. 同じような機械で利益取らないで遊ばせてくれるならゴッソリ流れるかもですね。
    スロットやパチンコが好きな富裕層はいますからね。
    ただ、カジノは入場料や入場制限がネックかなと。
    入場料以上にカネになるなら大阪のパチンコホールは壊滅でしょう。
    そもそも来てくれるお客さんを楽しませられないホールなら存在しないほうがましです。
    そんなゴミホールが無くなれば楽しませられる優良ホールへ客は流れますから循環が良くなる。
    5年後といわず糞ボッタ店には早々に退場願いたいものです。
    存在するだけで業界に負のバフが常にかかっていて再生の邪魔になってるだけですから。
    うちは違うと思ってるような店はアウトです。
    お宅のホールは大丈夫ですか?
    通行人  »このコメントに返信
  6. ピンバック: 通行人

  7. カジノの影響が大きいか小さいか分かりませんが同じ土俵で戦わないことですね。外部環境を変えることはできませんから。

    パチンコホールは、地域密着、娯楽に回帰する必要があるんじゃないですかね。

    そのためには縮小せざるを得ない。それが生き残る道だと思います。
    crazydoctor  »このコメントに返信
  8. ピンバック: crazydoctor

  9. パチンコ客がカジノに行っても勝てるという前提が崩れている以上、成立しませんよ。

    期待値追ってる専業や軍団なんかは、勝つために打っているので、入場料6000円も払って期待値がマイナスからスタートし、設定推測もできない場所へは行きませんよね。

    スロットの利益ゼロで客を奪うという言説は、カジノ側の傲慢な願望か、あるいはホールの危機感を煽るためのプロパガンダに過ぎないと思います。
    メイン基板  »このコメントに返信
  10. ピンバック: メイン基板

    • その理論なら今のパチ屋にだって行かないと思うのですが
      てかだから客が減ってきてるんですがね
      まるで今のパチ屋が勝てる場所のような幻想を抱いているような物言いなので気になりました
      あまりにも恐怖な記事内容だからどうにかしてカジノ側の傲慢な願望やプロバガンダなんだ!と思いたい、という自己暗示なのは伝わってきました
      そうだといいですね
      心機  »このコメントに返信
    • ピンバック: 心機

      • 今のホールが厳しいのは事実ですが、勝てないと避ける客が、わざわざ入場料6,000円という「特大の期待値マイナス」を背負ってまでカジノへ行く道理はないです。
        期待値で勝ってる層にとって、運任せのカジノスロットは、遊技の代替ではなく、シンプルなギャンブルですからね。
        恐怖の記事がどうのこうのではなくて、冷静に考えて、もっと勝てない場所(カジノ)には行かないよね。って否定しているだけですよ。
        メイン基板  »このコメントに返信
      • ピンバック: メイン基板

    • 専業や軍団にとっては、カジノのスロットには行かないだろう。
      設定が1つしかなく、その1台の生涯稼働に対して100%を超えることがなく、根本的に勝てないからである。
      その一方でパチンコ店のスロットは、設定で100%を超える出玉率が可能なのである。
      極端な話、ディスクアップのような台でビタ成功率100%の人だけで回せば、ホールは赤字なのである。当然、設定も入れない。
      専業や軍団にとっては  »このコメントに返信
    • ピンバック: 専業や軍団にとっては

  11. これ是非とも実現させてほしいね
    大阪だけでもパチ屋を一網打尽にして絶滅させてほしい



    って思うくらい最近の状況は酷すぎる
    面白かったパチンコが本当に嘘のようにつまらなくなった
    きつい厳しい言いながらパチ屋にとってはまだまだぬるま湯なんだろう、だから何も変わらない
    大阪だけでも絶滅するくらいの外的要因の危機が無いとこの人ら変われない
    是非ともカジノには頑張ってもらいたい
    心機  »このコメントに返信
  12. ピンバック: 心機

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