これらの古き良き時代のシステムが維持されていたなら、業界は巨大産業にはならなかったかもしれない。しかし、少なくとも今のように「ギャンブルだ!」と社会から叩かれることもなかっただろう。まるで平成から令和にかけて業界全体が滑り落ちるように、時代に取り残されていくような感覚だ。
もしもパチンコが「遊技」として進化していれば、令和の時代には、自分の好きなコスプレで接客できる華やかなサービス業として、女子高生が憧れる職業の上位にランクインしていたかもしれない。
パチンコホールが「おしゃれな遊び場」として認知され、SNSでキラキラした写真がアップされる未来があったと想像するのは、少し楽しいではないか。
しかし現実は、どんどんギャンブル色を強めてしまったパチンコ業界が、世間から目の敵にされる一方である。
公営ギャンブルは特別法で守られているが、パチンコは違う。風営法は、違反を取り締まるための法律であって、業界を育成するためのものではない。しかも、業界のグレーな3店方式はいつクロに転じるかも分からない。何しろ、田舎では今でも2店方式が堂々と続いているところもあるという。
このギャンブル化に拍車をかけた最大の要因は、等価交換にあることは疑いようがない。かつての1回交換の打ち止め営業では、利益を多くのプレイヤーに分配することができた。
しかし、無制限営業の台頭で、負ける人が増えるばかり。勝つ者が少数に集約される一方で、大半の人が負けるという図式が生まれた。
ギャンブル化で「大儲け」の味を一度知ってしまった業界は、もう遊技の原点には戻れない、と感じているのだろう。
しかし、このままギャンブル化の道を突き進むだけでは、遊技人口は先細りしていくだけだ。若者たちは、ギャンブルよりも手軽に楽しめる娯楽を選び、業界に背を向けている。
業界の生き残り策はあるのか? 再生のカギはどこにあるのか?
その答えは、実はパチンコが昔から「お一人様ビジネス」の先駆者であったことに気づくことだ。時代は団体から個へと移行している。カラオケでも焼肉でも「お一人様」が主流になっている今、パチンコもその流れに乗るべきだ。
かつて、レストラン・カラオケ事業を展開していたシダックスが、団体客向けのビジネスモデルを捨てたように、パチンコ業界も「個」を重視する経営にシフトする時が来ている。
現代の「お一人様」たちは、自分だけの空間で心地よく過ごすことを望んでいる。パチンコホールも、このニーズに応える形で進化できる。
例えば、隣の人とぶつかりそうな狭い島配列ではなく、カプセル型の独立したスペースの中にマッサージチェアを組み込み、リラックスできる設備を充実させ、より快適な環境を作り出す。これにより、「一人で遊びたいけど、ちょっと贅沢な空間で」という特別感で現代人の欲求を満たせるはずだ。

もちろん、この営業モデルを実行する上で、先人たちが築いた知恵を忘れてはならない。40玉交換や1回交換といった「遊技」としての原点を取り戻すことが、長期的な業界再生の鍵である。
そして、「お一人様ビジネス」を極めることが、パチンコ業界にとっての未来を切り開く道筋になるだろう。

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祭りの射的も遊技だとしても、
結局は遊技=パチンコ・パチスロになってないかと。
それにお一人様ビジネスなら公営競技ネット投票がリード。国内でさえあればネットがつながりさえすれば人から離れてギャンブル可やから。
カジノではこうはならんとしてもディーラーは人であって人でないみたいなポジになりうる。機械的になりえそうだなら。そうでない場合が微々あるとしても。
ギャンブルよりも楽しめる娯楽があればいいじゃないか。
ただ遊ばず金融投資や株やNISAやiDeCoするのは理解できんが。
ピンバック: カジノ即時解禁希望
カプセル型の独立したスペースにマッサージチェア
高級感を出して現代人の欲求を満たす
ただし、遊んでいただくパチンコ自体は40玉交換や1回交換といった先人たちの知恵を重視し「遊技」としての原点を取り戻さなければならない
どちらの意見ももっともだと思う
が、どちらかを取れば逆は成り立たないだろう
高級感あふれるスペースを確保するならそれ相応の利益が必要
ということは「遊技」としての原点のパチンコじゃやってはいけない
その逆もしかり
結局は理想論
最初から未来を切り拓く道筋なんて無いも同然
この業界は主導権を握る遊技機メーカーが、自分たちの事のみを考えて行動する団体だから、この主導権がどこかへ移らない限り何をやってもずっとジリ貧は続くだろう
土台が腐っているならそれを交換しないとダメということ
こんなのは小学生でもわかる
ピンバック: 凡人
長時間疲れずに遊べるので快適そうですね。
お金を沢山使いそうなので低貸でお願いします。
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