

無機質で殺風景な病室にあって、色によって子供たちを少しでも元気づけようとする狙いがあるのだろう。
ピンク色の効果としては女性らしさ、優しさ、可愛らしさ、おだやかな暖かさを表し、精神的な充足感を 与えて、円満な気持ちにしてくれる。
こども病院の話しからちょっとワープ。
イオンモール岡山の女子トイレはピンクを基調に「女子力高すぎやろう」と話題になっている。「可愛すぎる」、「素敵すぎて住みたい」、「テンション上がる」などのネットでの評判を聞きつけてトイレ目当てにイオンへ行く人もいるほど。

パチンコホールの女性用トイレは、他業界よりも先だってパウダールームを取り入れてきたが、その時に使われた色がこのピンク系の配色だった。パチンコホール内は病院のように無機質ではなく、その対極にあるが、女性客がトイレでホッと一息つける色がピンクなのであろう。
女性客が行きたくなるパウダールームを整えたところで、さらに、何はなくてもとにかくトイレだけでも毎日立ち寄ってもらえるにはどうしたらいいか、とホール店長が頭を捻った。お客さんの声を拾ってアメニティーグッズも増やして行った。
ある日店長は閃いた。「女性は占い好きが多い!」
そして、その日の運勢占いをトイレのアメニティーコーナーへ置くことを考えた。店長自らが星座占いを基にその日の運勢を書いて、印刷したものを置くようにした。これが意外と好評で用意した運勢占いがどんどん持ち帰られて行った。
それが来店動機になっているかというと、そこまでの力はないにしても、合わせ技の一つになっていることは確かである。「あのホールのトイレはきれいで、アメニティーグッズも豊富で、おまけに運勢占いもある」ということが口コミで伝わって行った。
運勢占いが女性客に受けたことに気を良くした店長は、では、男子トイレには何をアメニティーグッズにしたら喜ばれるかを考えて下した答えが「コンドーム」だった。
一切告知することもなく、そっと置いていた。これも意外なほど持ち帰られたのだが、こっちは占いと違ってコストがかかり過ぎるようになったために、あえなく中止になった。
トイレまで気配りができる店長のホールは、それが稼働にも反映されるという話だ。

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