その人はちょっとでも間違っている、と感じると口に出して注意するタイプ。それは、相手のことを思えばこその行動だった。
それは時々利用するラーメンチェーンでの出来事だった。
昔ながらの味と安さをウリにチェーン展開する店で、東証一部上場を果たしている企業でもある。
1人だったので厨房が見えるカウンター席に着いた。
その時ある光景を目撃した。
ホール係が素手でトッピングを手伝っている姿だった。さっきまで接客したり、食器を下げたり、お客が入って来るときにドアを開けたりしていたが、その手を消毒もしないで、素手でトッピングしていた。
オープンキッチンなのでそれが丸見えだ。
食い物商売なら、トングを使うとか、ゴム手袋をつけるとか、そういう配慮が必要だ、と感じ責任者を呼んでそのことを告げた。
しかし、責任者は不在で「そんなことはやっていません」と否定した。
本社のお客様相談室に電話を入れた。
すると、その件は報告が上がっていたが、お客様相談室の室長は「その店では手はアルコール消毒してから盛り付けを手伝っていました」と店の報告を鵜呑みにしていた。
「消毒なんかしていませんよ。私は自分の目で見ていたのですから」と食い下がると「もう1度調べてから、エリア長から連絡させます」といって電話を切った。
朝、エリア長を名乗る人から電話が入った。
「アルコール消毒はしていませんでした。従業員がウソをついていました」
「普通、お客からそういう注意を受けたときは、『申し訳ありませんでした』といって店を送り出すものですが、そういうこともなかった」
「暇な店で再教育させます」
「ちょっと待ってください。それでは回答にはなっていませんよ。2度とこういうことがないように、今後はこういう対策を取るようにしました、というのが筋ですが、あなたの今の報告は、完璧な報告になっていません。文書で出してもらえますか」
「いや~ちょっと…」
エリア長は文書を要求されてとっさの返事を躊躇した。
後日、本社のお客様相談室の室長から電話があった。相手は怒りモードになっているのが電話口からも分かった。
「あなたは普通のお客様ではない。普通、文書で出せとまではいわない」とクレーマー扱いに切り替わっていた。
「たかだかのり1枚を手づかみしたことで、文書を出せといわれる筋合いはない」と逆切れしはじめた。
一部上場企業のお客様相談室の責任者が「うちはその程度の会社と思っていただいて結構。うちではこの話しはもう終わりですから。がっかりしていただいて結構。私が至らない人間だと思ってください」と電話を切った。
エリア長には「2度とあのお客に対応するな」と指示が入ったが、これに驚いたのがエリア長の方だった。
それで再びエリア長から電話が入る。
「反省しています。指摘されてよかった。今後のために非常に参考になりました。食中毒を起こした後では遅いですから」
上場企業でも本社がこの程度の対応しかできないために、現場でもルーズな対応になる。
本来、会社の規則ではホール係は厨房に入ることを禁止していたが、忙しいために手伝わせていたことも判明した。
客単価が低いので、客もいちいちそんなことを気にしない、と思っていたのか、トングを使うとか、手袋をするとかの提案に対しても、うちでは素手でやるのが会社方針の一点張りで聴く耳すら持とうとしなかった。
現場は客からのクレームに対して得てして、上に報告せずに自分で処理する傾向がある。自分の評価が下がることを気にするからでもある。
これはあるホールであった実例。
冬、厚手の毛糸のセーターのお客に、従業員が腰にぶら下げた鍵を引っ掛けて毛糸が伸びてしまった。
従業員はとっさの判断でサービス玉を入れて詫びた。
従業員はこのことを店長には報告しなかった。
そして、その客が来るたびに、従業員はサービス玉を入れていた。
ある日「サービス玉ではセーター代の元が取れないので、セーター代寄こせ」と要求してきた。
従業員はこの時初めて、店長に報告することになる。
結局、店は新しいセーターを買ってお客に渡した。
このエントリーはクレームがあった場合、それがちゃんと上に報告する体制が取れていて、対処の方法が構築されているかを再確認してもらうためのものである。
私も深夜の某牛丼店ではお金を触った手でどんぶりを触る店員が気になってました。
昼間2人体制なら調理・接客に分業できますが、深夜は1人の店も多く、手洗いのない光景が多いですね。
問題を上にあげる義務というのは国際規格ISO9001では厳しく指導されます。
製造業の方はご存知の方も多いのではないでしょうか。
些細な出来事でも報告しあえる信頼関係のある、職場にしたいものですね。
ピンバック: 羽根物大好き
飲食業界で食中毒が起こらなかったのが幸いです、しかしエリア長は真摯に反省している感じが読み取れましたが、お客様相談室室長は・・・あきれてものも言えません。
まさに現場を見ずに推測憶測思い込みだけで判断していますね。逆にこの室長に同じ体験をしてほしいものです。
ピンバック: まりのすけ
もし僕がホールの店長に「釘調整をやるとはどういうことだ!」と指摘したら、『申し訳ありませんでした』といって店を送り出してもらえるのだろうか?
今後に2度と釘調整をしないことを書面にしてくれるのだろうか?
他人の悪さを指摘するのはかまいませんが、同時にホール業界はどうなのかも考えた方がよろしいのかと。
ピンバック: 初心貫徹
食中毒なら訴えられるけど
パチンコは遠隔しようが何しようが客の金が減るだけで訴えられないから
良い商売だよね
ピンバック: まさ
この記事の本質を読めない人がいますね
ピンバック: みかん
クレームチャンスですね。
物を言わずに去ってしまうお客様が多い中、声を出してくださるなんて大切にしたいお客様ですね。
後半の話は内部不正の始まり。情けないです。
店長は上司に報告したのでしょうか?
ピンバック: 愛知県民
トラブルが起きた段階で当事者店員はベストか否かは別として対処を試みた。もしその対処に客が納得しないのであれば、その場で責任者を呼べば良いものを、後日数回に渡り謝罪込みのサービスを受けながら、結局はセーター代の要求とは、悪質だなぁ。と思ったのだが。
仮にこの件、最初の段階で上に報告していたとしても同じような「なぁなぁ」な対処を責任者もしていた可能性があるように思える。責任者的にもセーター全額弁償などよりも、もっと安上がりな方法を模索するだろうし、顔色を窺いながら玉入れで事が丸く収まればと試してみた可能性は多いにありそう。
この件での店員の対処方法としては、よくパチンコ屋では「ありがち」な正解の対処方法だったように思える。
どんなトラブルに対しても、お金は掛けず、客のクレームは適当に受け流すパチンコ屋的対処がそこにあったから。が全てな気がします。
ピンバック: 大
飲食店もいい加減ですよ
アジアンキッチンで一部の外国料理人はトイレで手洗わない人もいます
お客さんとスタッフがトイレを共同使用するオフィスビルなどで見られます
基本的に手洗いを完璧にしている飲食店関係者も僅かしかいません
インフルエンザ流行時の手首あたりまで丁寧に洗う手洗い
そこまでする必要はないけど飲食店ならそれに近い手洗いはしてほしいが残念ながらシャッシャツと洗いますね
一番手を洗わない率が高いのはパチンコ屋のトイレのお客さんでしょうね
ピンバック: ドンタク
あなたの今の報告は、完璧な報告になっていません。文書で出してもらえますか
立派なクレーマーです
あなたが二度とその店に行かなきゃいいこと
ピンバック: クレーマー
[立派なクレーマーです]
質が違うでしょ。
変な感覚な人ね。
店側は言葉で報告ができなかったのでしょ。
なら文章で請求してみるのも手段でしょ。
ピンバック: 手段