パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

セカンドエフォート②

遡るとコロナ前からですが、それなりの立場と見識を持ちパチンコ業界に理解有る方から、パチンコはもう駄目だなと言う声は聞かれていました。

水面下では、多くの経営者が売り抜けようと動いている情報も入って来ました。
金融機関主導でバルクで〇〇億って話だけど、そこと繋がんないかな?

社長個人が水面下で声をかけて探しているようだけど、あれはまとまんないわ。
あの案件は万歳待った方が、ワンチャン有るから誰も手を出さないよ。
この何年かでお客様が消えただけではなく、多くの業界人やホールが去って行きました。

パチンコ業界のビジネスモデルを俯瞰して、現況(短所)を何点か挙げると‥

〇パチンコに変わる余暇の多種多様化
〇商品(機械代)コストの上昇
付け加えて、欲しい機械・台数を購入するには、機歴販売の壁が有る
〇機械依存・ヒット機種が無ければ停滞する
〇顧客数の減少・退場を補う新規顧客の獲得が出来なかった
〇顧客数の減少から、収益確保するために高粗利益営業が進み、離脱により拍車がかかる
〇法律や規制で他業種では当たり前な制度活用や独自の施策が打てない
〇ネット・スマホで顧客への情報が浸透し、勝ち負けが見える化してきている
〇予備知識無しでは他者と差が付く機械・営業形態から顧客層が単一化してきている

細かく挙げるとキリが有りませんが、このようなマイナス要因やトレンドが絡まり合い、今の現状に繋がっています。

どれか一つでも劇的に改善されれば、結果は違ってくるのでしょうが、そんな簡単なものでは無い。

端的に言うと、昔のような儲かった時代はとっくに過ぎて、ますます縮小化に向かっている。
このような状況に陥った産業では、資本の大きな企業や台数の大きなホールの寡占化は避けられません。

資本や規模に劣るホールが挽回するには、相当難しい訳です。

何よりホール経営では、規模や立地・リソース、働く経営者含む社員の人々の考え方や方向性により、戦略や施策には、合う・合わないが有る。

ズレた施策が大きな負担になる事例はいくらでも皆様ご存じであろう。
経営再建や業績アップのためには、自社の現状を正確に掴んでいるか?
つまり窮境原因の把握が適切なのか?がとても重要な事です。

一丁目一番地のここがズレていると、資金投入を伴う施策・計画は絵に書いた餅に終わってしまう。
よく有りがちなのは経営者に多分に責が有るケースでも、社内はそこを言える環境ではなく、お気に入りやイエスマンばかり(言える方は去ります)で、表面化しないケースだ。

これは何もパチンコ業界に限った事では無い。
優秀な人材の集う大手企業や、上場企業でも普通に起こってきた事でも有る。

企業どころか親子や友人関係等のパーソナルな関係でも、口うるさい人や意見の合わない人は遠ざけるのが人間。

経営者は孤独でもある。

それ自体を駄目だと言う気は無い。
核心を突く「真実の声」という実態がスルーされるのが問題だという事なのである。

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昨日のコメントで業界の良いところで頑張っている方でしょうか。
はたしてそうなの?というコメントが有りました。

書かれていらっしゃったように、スマスロやラッキートリガー等の好況や最先端を走る、レベルの高い運営をしているホールが有るのは認識しています。

今回の寄稿のターゲットは、どちらかと言うと退場するかどうかのホールやしんどい毎日を過ごす方を念頭に書き始めました。

誰に対してというのも、今後の展開の中から各々の読み手にお任せします。
今後の展開次第ですが、その中でも最先端のホールの方たちにもプラスになる話題も取り上げたいと思います。

しばらく経過を見守っていただければ幸いです。

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早朝のショートメールに妹は驚いたと思う。
直ぐに返信が有り、今の仕事について短いやり取りをした。
コロナの影響も有り、この何年か大変なようだった。

私は月に何度か在宅で出来るアルバイトをその場でやってみない?と伝えた。
収入も低く、独り身で何かと大変だろうと、たまには美味しいものでも食べてと言う気持ちだった。

携帯を置いた後、母の事が頭に浮かんだ。
母は1年位経つだろうかスマホを買い替えていた。

これまでも何度か着信が有り折り返すと、

「ごめんごめん。間違えて鳴っちゃたのよ。用事が有る時は何度かかけるから(笑)」

何度かそんなやり取りが有ったのだが、最後に1度だけの着信が有ったのは、私の誕生日だった。

その時間帯、私は金融機関の方同席の模擬的なバンクミーティングの最中で、折り返す事さえ忘れていた。

恥ずかしい話、私から電話をすることはこの何年か無かった。 


つづく


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セカンドエフォート①

令和5年10月が終わりに差し掛かる頃。寝苦しい夜は続いていた。

夜明け前に聞こえてくる声、夢か現実かは分からない。

・・誰を助けるの・・・

男か女か分からないその不思議な声に一体誰?と思った。

「誰を助けるの・・・?」

繰り返し聞こえてくる声に、あぁこれは夢じゃないなと思った。

誰の声だろうと一瞬考えた。

そしてまだ聞こえてくるその問いかけ、誰を?について考えた。

頭に浮かんだのは、離れた土地で一人暮らす妹だった。

小さな会社でOLをしているのは知っていたが、昔から電話でさえ年に1度有るか無いかの付き合い。

良い年になっているが独り身で、亡くなった父もだが、歳を取った母も心配しているだろうと頭の片隅にはあった。

「妹を助けるよ」

頭の中で呟いたのか、そう思っただけなのかは分からない。

その声は消えてしまっていた。

少し安堵したまま眠りにつき、気が付いた時には日の出頃であった。

寝床から私は妹へメールをしようと携帯に手を伸ばした。

LINEも使っているのだろうがアカウントは知らないし、ショートメールが適当だろうと思った。


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以前と言うよりもうひと昔前になるでしょう。

私が寄稿していた頃とは、随分世の中は変わりました。

パチンコ業界がここまでの状況になるとは、思っていなかった方も多いのでは?

その間この業界はもう駄目だよと言う方の多くは、すでに業界を去っています。

儲かれば商いは続くが、儲からない・将来性が無いと判断した資産の有る経営者の経営判断はある種、理にかなっています。

コロナ渦が無くとも、衰退へ向かった業界では退場や転換は必然だったのでしょう。

そして現実として、異業種と比較し売上や利益に伴う給与や家賃の高かったパチンコ業界は、良い勤務先・良い店子さんでは無くなってしまいました。

思い起こすと凡そ30年位は良い時代が有り、それを間近で見て来ました。

今回久々に寄稿しようと思い至った背景は、前段に書かれたストーリーで読み取っていただければ。

話は変わりますが、最近のパチンコ日報は厳しい打ち手さんのコメントも多く有りますね。

また現場やネット上でも多くのお客様の怒りの声を耳にしました。

自省を踏まえますと、職務を理由にそれらの声にちゃんと答えてこなかった盲目な私がいました。

口に出して言うと憚られますが、私も時に店長・役員・コンサルタントとして、その時その時で自分なりに精一杯頑張って来ましたし、そのお陰で飯を食い・今が有ります。

ただ、こんな業界にしようと思っていなくとも、結果的にお客様の怒りが渦巻く業界になってしまっていた。

頑張ってきた結果が直接・間接問わず、こういった形になっているのは、悲しいものです。

その声は、業界を去った方の多くから発せられている事ということも承知しております。

もしかしたら途中で気付くきっかけや歯止めがかかることも有ったかもしれません。

でも結果として、とても残念ですが今は皆様がドキドキ・ワクワクした業界では無くなってしまった。

「こんな業界にしてしまい申し訳ありません‥」

感謝の言葉も反省の言葉も間に合う内にしか伝わりません。

お客様や働く方々に高所から言える立場では有りませんが、他業界での取引やお付き合いが多い現在、外から俯瞰して、私なりにパチンコ業界が良くなる一助になればと思います。

懐古録や批判ではなく現実的且つ建設的な内容にしていこうと。

業況や規模は改善されなくとも、キラリと光るホールが少しでも増えれば、そこに集うお客様への+になる。

勝手なロジックですが、そういった思いで働いている方に届けば、お客様への好循環になると。

不定期ですが、何回かに分けて寄稿は続きます。

コメントに返信することは控えますが、ご意見やご要望が挙がった場合は、参考に進めさせていただきます。

しばらくの間ですが、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

つづく


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メーカーに贈る思いつかなかったアイデア

ホールは2店舗しかない弱小店のオーナーは、そのうちの1店舗を閉店予備軍と考えている。

総台数は444台の郊外店舗で、平日は50人ほどしか客はいない。稼働するのは1パチと5スロのみ。機械はオール中古。閉店予備軍らしさが出ている。自社物件でまだ赤字には陥ってはいないので、閉店のタイミングを計っているところだった。

そんな店舗をディスカウントショップから貸して欲しいとの依頼が来た。広い室内と駐車場がたっぷりあるのが魅力だった。

ただし、機械を全部取っ払ってスケルトンにすることが相手方の条件だった。工事代はホール持ち。

「今貸さなかったら、赤字になった時に借り手が現れるか? 契約期間の5年間は短すぎないか」とオーナーは逡巡することになる。

ディスカウントショップが目を付けるぐらいだから、立地条件はよかった。

そんな折、「他人に貸すぐらいなら自分でやれば」とのアドバイスを受けて、オーナーはフランチャイズチェーンを10社あまりリストアップした。その中で、現在はドラッグストアーとの契約に向けて交渉が続いている。

今のホールの売り上げを坪単価で計算するとドラッグストアーの方が勝っていたからだ。

確かにそれは言えている。大阪の道頓堀では家賃契約の更新で、ドラッグストアーに負けて、ホールからドラッグストアーに衣替えしたケースが何例もある。

閉店予備軍はそんな状況だが、1店舗は死守するつもりで、オーナーはインバウンド客を取りたいという思いはある。

「自分のところにはインバウンド客を取り込むノウハウもない。インバウンドで成功しているホールはないか」とあくまでも他力本願だ。

この話に英語が堪能な息子が乗っかって来た。

「今のパチンコ台は難しすぎる。外国人向けに英語でやり方がアナウンスされて、もっとシンプルで単純明快な台をメーカーには作って欲しい」

インバウンド対応のパチンコ台の発想はなかった。

メーカーさん、これってありですか?

インバウンド用ではないが、こんなパチンコ台のアイデアがある。

3つのサイコロを振って、出目の合計数を予想する「大小」という賭博がある。予想した合計が当たると181倍にもなるというスリル満点のサイコロ賭博である。これに嵌っている会社の社長はパチンコもやっていたが、「パチンコには自分が予想して当てる楽しさがない」と斬り捨てる。

大小が好きな社長は昔の一発台が大好物だった。

そこで提案は一発台のような要素で、当たり穴を自分で選べるシステムを搭載したパチンコ台だ。自分が選んだものだから興奮の度合いが全然違う、という。

できる、できないではなく、そういう発想も必要ということ。



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オーナーのペットのヨウムを預かって分かった秘密

ホールオーナーが入院することになり、オーナーが飼っているペットのヨウムを誰が預かるかでひと悶着あった。

ある事情からペットホテルや親族には預けられなかった。そこで白羽の矢が立ったのがオウムを飼っている第三者だった。最初は「猫も飼っていることもあり、襲う可能性があるので」と断ったが、1カ月ほど預かる羽目になる。

これが大変だった…。

その前にヨウムの知識をおさらいしておこう。


大型インコのヨウムは、知能がとても高い鳥として知られている。人の言葉を覚える鳥はさまざまな種類がいるが、人の言葉を覚えて真似をするのがほとんど。 それに対してヨウムは、「言葉の意味を理解して、人間とコミュニケーションがとれる」といわれている。

ヨウムを飼っている人によると、かなり高度な会話ができるようになる、という。例えば、人が食べていると、「おいしそう」「◯◯ほしい」「ちょーだい」とおねだりする。渡して食べ終わると「おいしかった」「ごちそうさま」「おかわり」「もう一個」などと会話になっている。

さらに、アメリカ・ミシガン州で夫婦が銃で撃たれ、夫が死亡するという殺人事件では、犯人をヨウムが示唆した。妻も怪我を負っており、犯人捜しは難航した。ところが、被害者である夫の最期の言葉を覚えたヨウムは、その声を真似をして「撃たないで!」と何度も繰り返し発していたのだ。犯人は妻だったのだ。

その後の裁判では、ヨウムの信ぴょう性が争点となったが、陪審員らはヨウムの証言を信じる判断を下し、裁判で妻は終身刑の判決を受けることとなった。

ヨウムの知能は3歳から5歳児に相当するとも言われている。

オーナーのヨウムも賢かった。

預かった初日、環境が変わったことで「家に帰せ」「ここいやだ」と駄々をこね始めた。餌を食べさせようとしても抗議する意味で“ハンガーストライキ”に入った。そういう場合に備えて餌は水に溶かして注射器で口から食べさせることになっていた。

1カ月預かって分かったことは、オーナーの自宅での生活ぶりだった。

オーナーは電話口で仕事の指示をやっていたのだろう。

「アラリ!」「アラリ!」を連呼したかと思うと、「売り上げを上げろ!」と部下に檄を飛ばしていた。

親族に預けられない理由は、子供たちのことを卑猥な言葉で攻撃しているからだった。

四六時中そんなことを喋っているわけだから、ペットホテルにも預けられなかったわけだ。オーナーの下ネタの領域まで踏み込んでヨウムは喋りつづけた。これでは、預かった方もノイローゼになりかけるというものだ。


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パチンコ弁当物語

とあるホールの常連客で毎日手作りの弁当を持参してくるおばあちゃんがいた。常連客の間では「みっちゃん」と呼ばれている。

1個つくるのも2個つくるのも一緒だから、とそのうち仲間の分まで作るようになった。ただでは悪いので、仲間は300円払っていた。

店内にはポットに入ったお茶を常備している。ランチタイムになるとみっちゃんたちは、紙コップにお茶を注いで、休憩室で弁当を広げる。なんともほのぼのとした光景だ。

弁当持参のみっちゃんが突然来店しなくなった。

ホールスタッフは、歳も歳だから病気にでもなったのかと気がかりだった。

病気は病気だった。

コロナに罹ったのだが、後遺症で味覚障害を起こしてしまった。全く味が分からなくなった。大好きなビールは、味のない炭酸水になってしまった。塩味も甘味も感じないものだから、弁当が作れなくなった。

夫に先立たれたみっちゃんは一人暮らしだった。味覚障害になって料理が作れなくなった母を案じて、近所に住む娘さんが料理を作るようになった。ホールへ持参する弁当と共に。

みっちゃんが1個作るのも2個作るのも手間は同じと言っていたように、娘さんも作る手間は同じとばかりに、「お世話になっている人にあげてね」と余分に作った。

この弁当がみっちゃんの弁当以上に美味しい、と評判になった。味もさることながら娘さんの作る弁当は見た目も彩がよく、食欲をそそるものがあった。

写真はイメージです。本文の弁当とは関係ありません



常連客からはすぐに「毎日作って欲しい」というリクエストが入る。この噂を聞きつけたホールスタッフも味見して、忽ち虜になってしまった。

さすがにただでは申し訳ない。常連さんは300円でわけてもらっていたが、スタッフは500円でわけてもらうことにした。今ではスタッフ4人が娘さんの弁当の腹を満たしている。

皆から特に評判がいいのは日替わりの煮物。副菜だが主菜にしてもいいぐらいのレベルらしい。

農家に嫁いでいる娘さんは、農繁期ともなると5人分の弁当を作って農作業に従事していたので、弁当づくりも手慣れたものだった。

スタッフからも美味しくてボリュームがあって大満足しているぐらいだから、これは弁当屋を開いてもいいんじゃないか、という話になった。

娘さんもやる気満々。保健所の許可を取ったらホールで本格的に販売する計画も立てている。


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