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確変モードを撤廃しても依存症解決にはならない

当初は6億8000万円を大谷翔平の口座から盗んでいたとされた水原一平のスポーツベッティングでの勝敗が明らかになった。勝った金額は総額1億4225万6769ドル(約218億円)で、負けた金額は1億8293万5206ドル(約280億)、差し引きで負け額は4067万8436ドル(約62億円)に上った。

勝ち額も半端ないが負け額はそれ以上だ。

ギャンブルもパチンコも、人間は負けたからまたやる、という心理が働く。それは「リベンジ」という言葉に置き換えられる。人間は失ったものを取り戻したいという欲求を持っており、パチンコにおいても同様だ。負けた分を取り戻すために、プレイヤーは再びプレイしたくなる傾向がある。

経済学では「サンクコストバイアス」(埋没費用)とも呼ばれる。このまま投資を進めると損失が出ると分かっていても、これまでに投資した分を惜しみ、ついつい投資を継続してしまう心理的傾向のことだ。

また、一時的な負けを乗り越えた後に大きな勝利を得る可能性もあるため、負けた後の期待感や興奮も再びプレイを促す要因となる。

これらの要因が相互に作用し、負けた後も再びパチンコをプレイしたくなる心理的なメカニズムが形成される。その結果、パチンコに依存してしまうケースも見られる。

パチンコにおける通常モードと確変モードの混在は、中毒性を高めるための一因と言える。

まず、通常モードでは比較的出玉数は低く設定されている。連続して大量出玉を得ることは難しい。これに対して、確変モードでは連チャンで大量出玉を獲得できるように設計されている。このような確変モードの存在は、プレイヤーをパチンコ脳にし、短期的な期待値が高まる。

このように通常モードと確変モードを混在させることで、プレイヤーは常に次の確変モードが来るかもしれないという期待感を持つことになる。この期待感がパチンコを止められない要因になっている。また、確変モードが来るかどうかの不確実性も、プレイヤーの興奮を高め、ギャンブル行動を促進する要因となる。

確変モードに入ると大量出玉によってプレイヤーの脳内でドーパミンが放出され、高揚感や快楽を感じることになる。ドーパミンは快楽や報酬を感じる際に関与する神経伝達物質であり、ギャンブルなどの報酬感覚を伴う活動において重要な役割を果たしている。確変モード中に大量出玉を得ることで、プレイヤーは快楽や興奮を感じ、その結果としてドーパミンが放出されることになる。

このような高揚感や快楽を求める欲求が、プレイヤーをパチンコなどのギャンブル行動に対して依存的にさせる一因となる。そのため、確変モードによって引き起こされる高揚感は、パチンコ依存症が重症化する大きな要因となる。

では確変を撤廃すれば依存症は軽減されるのかというとそんな簡単な問題でもない。確かに確変がなくなれば、射幸性は薄まる。しかし、射幸性を薄めるだけでなく、ギャンブル依存症そのものを解決するためには、単一の要因に依存するのではなく、包括的なアプローチが必要だ。

例えば、依存症の啓発活動、アクセスの制限、治療プログラムの提供など、複数の方策を組み合わせて取り組むことが効果的となる。

確変の撤廃は一つのアプローチとして考えられるが、それだけでは依存症の問題を完全に解決することは難しい。そのため、他の取り組みと併せて検討する必要がある。

大王製紙の井川元会長は、会社のおカネ106億円をバカラで熔かしたが、持ち株を売却して返却した。水原一平はギャンブル依存症から立ち直った自叙伝を書き、その映画化によって借金を返済するしかない。


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