総台数は444台の郊外店舗で、平日は50人ほどしか客はいない。稼働するのは1パチと5スロのみ。機械はオール中古。閉店予備軍らしさが出ている。自社物件でまだ赤字には陥ってはいないので、閉店のタイミングを計っているところだった。
そんな店舗をディスカウントショップから貸して欲しいとの依頼が来た。広い室内と駐車場がたっぷりあるのが魅力だった。
ただし、機械を全部取っ払ってスケルトンにすることが相手方の条件だった。工事代はホール持ち。
「今貸さなかったら、赤字になった時に借り手が現れるか? 契約期間の5年間は短すぎないか」とオーナーは逡巡することになる。
ディスカウントショップが目を付けるぐらいだから、立地条件はよかった。
そんな折、「他人に貸すぐらいなら自分でやれば」とのアドバイスを受けて、オーナーはフランチャイズチェーンを10社あまりリストアップした。その中で、現在はドラッグストアーとの契約に向けて交渉が続いている。
今のホールの売り上げを坪単価で計算するとドラッグストアーの方が勝っていたからだ。
確かにそれは言えている。大阪の道頓堀では家賃契約の更新で、ドラッグストアーに負けて、ホールからドラッグストアーに衣替えしたケースが何例もある。
閉店予備軍はそんな状況だが、1店舗は死守するつもりで、オーナーはインバウンド客を取りたいという思いはある。
「自分のところにはインバウンド客を取り込むノウハウもない。インバウンドで成功しているホールはないか」とあくまでも他力本願だ。
この話に英語が堪能な息子が乗っかって来た。
「今のパチンコ台は難しすぎる。外国人向けに英語でやり方がアナウンスされて、もっとシンプルで単純明快な台をメーカーには作って欲しい」
インバウンド対応のパチンコ台の発想はなかった。
メーカーさん、これってありですか?
インバウンド用ではないが、こんなパチンコ台のアイデアがある。
3つのサイコロを振って、出目の合計数を予想する「大小」という賭博がある。予想した合計が当たると181倍にもなるというスリル満点のサイコロ賭博である。これに嵌っている会社の社長はパチンコもやっていたが、「パチンコには自分が予想して当てる楽しさがない」と斬り捨てる。
大小が好きな社長は昔の一発台が大好物だった。
そこで提案は一発台のような要素で、当たり穴を自分で選べるシステムを搭載したパチンコ台だ。自分が選んだものだから興奮の度合いが全然違う、という。
できる、できないではなく、そういう発想も必要ということ。
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