事件のあらましはこうだ。
ある機種を打っていた客が「レバーがおかしい」とクレームをつけてきた。客はその台におカネを突っ込んで、負けが込んでいたこともあり、レバーの不具合にイライラも頂点に達していた。
「このレバーはおかしいだろうが!」という客の気迫に押されてホール側が取った行動がまずかった。客は突っ込んだ負けはその台で取り戻したいと強く求めたために、隣の台のレバーと交換してしまったのだ。完全に無承認変更事案である。客は交換する模様を動画に収めて警察に通報した。
警察が店に来て監視カメラで確認したところ、確かに営業中にレバーを交換している映像が動かぬ証拠となった。さらに、閉店後に行っていた釘調整まで収録されていた。レバー交換と釘調整という2つの無承認変更である。
その結果、喰らった行政処分が一説には120日という非常に厳しい内容になっている、という。
「悪意のある無承認変更ではない。主基板の交換ではないのだから、120日が本当だとしたら厳しすぎる。30日ぐらいが妥当ではないか」(ホール関係者)と同情する意見もある。
ただ、営業中にレバーを交換するということは、客のために行ったことだとしても、あまりにも風営法を舐めている。
「レバーもメイン基板を電気信号で制御するものなので、軽微な変更ではありません。必ず変更承認届を出して、警察検査を受けたのちの営業再開となります。この場合、直ちに機械を止めるべきでしたね」(スロットメーカー関係者)
「元々常識があまりない会社です。全面改装で商談の話があったのですが、2週間しても返事もなければ、こちらから電話しても出もしない」(関連業者)
では、今回のようなケースではホールはどう対処すべきだったか? ホール営業部長はこう話す。
「4号機時代と違って、メーカーは、レバーは一番気合を入れて作っているので、少々のことでは故障しません。今回の件は反応が悪くなっているということは、分解清掃で直ったはずです。電気の通りをよくするスプレーを吹けばほぼ100%直るはずです。絶対、その場で交換はしません」
最近の客は量定基準という専門用語まで知っているように、無承認変更が営業停止に結び付くことを知っている。特に負けが込んで憎しみを抱いているような時に、目の前でレバー交換などすれば「警察に通報してください」といっているにも等しい行為である。
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