エナジードリンクを好んで飲む客層は、10代~20代が中心で、スロッターの中心客層とが、どんぴしゃでマッチしているからだ。エナジードリンクを扱っているホールで、1000台規模ともなると月間で7000~8000本売るホールもある。
ところで、エナジードリンクとは何か?
リポビタンDやアリナミンV、リゲインなど茶瓶に入ったものは栄養ドリンクと呼ばれ、100ml以下で医薬品や医薬部外品にカテゴライズされている。
一方のエナジードリンクは、200ml以上の缶入りで清涼飲料水に分類されている。
栄養ドリンクは体調がマイナスの時にプラスマイナス0に戻すために飲むのに対して、エナジードリンクは体調がプラスマイナス0の時にもっと元気をつけるために飲む。
ユーザー層は栄養ドリンクが30代~60代の男女に対して、エナジードリンクは10代~40代の男女と年代層がはっきりと分かれている。栄養ドリンクはおじさんのイメージが強いので、エナジードリンクは特に若年層の支持率が高い。
エナジードリンクの中で世界84カ国で発売され、世界第2位のシェアを誇るのがSHARKだ。タイ王国生まれのSHARKは、同国の工場で1969年大正製薬のリポビタンDのライセンスを取得して、製造、販売を開始したのが始まり。栄養ドリンクに炭酸やガラナエキスを加え、1998年に商品化したのが、SHARKエナジードリンクだ。

ガラナエキスはブラジル原産のナチュラルフルーツで、疲労回復や滋養強壮、集中力強化などが期待できる。日本の栄養ドリンクに含まれているタウリンとほぼ互角の効果といわれている。
SHARKにはクエン酸が入っているので、飲むだけで体調チェックができることが特徴の一つ。甘く感じたら元気で、酸っぱく感じたら疲れ気味。お酒で割ると二日酔いもしにくい。
SHARKをパチンコ業界で取り扱っている景品業者のフルタインターナショナリテは「最近の若いお客さんはコーヒーよりもエナジードリンクを好む傾向があります。ビールやお茶は夏場と冬場で需要に格差が出ますが、エナジードリンクは冬場でも落ち込むことがありません。1度飲むと栄養ドリンク感覚で飲まれるようになるので、リピーターが多いのが特徴です。景品が売れない時代にエナジードリンクはお客さんに喜ばれる商品です。総付け景品としても活用できます」と話す。
200円景品なので、大阪のように特殊景品が500円切りの地域では特によく売れる。
SHARKを景品に扱っている大阪・中央区のスロ専「アセント」の長田幸マネージャーはエナジードリンクをこう評価する。
「エナジードリンクはクラブやバーなどでも採用されているので、アメリカ村というエリアにも非常にマッチするドリンクです。総付け景品で配ると特に喜ばれます」

SHARKを10ケース(240本)以上購入すると、シャークガールが来店して、総付け景品として、遊技中のお客さんに配布してくれるサービスを行っている。
イベントガールを呼ぶだけでもコストがかかるが、景品を購入するだけでシャークガールがホールを盛り上げてくれるので、ホールとしてはありがたい。

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