話しをつづけてこう示唆する。
「パチンコ1社、スロット1社が廃業ではないが見切りを付けようとしています。いずれも下位メーカーではないので売却も考えているかも知れません」
スロットメーカーの方はスロット業界では一定の地位を築き上げてきた。それも昔で、現在はヒット機種には恵まれていない。ヒット機種が出ない要因としては、人材不足を挙げる。メーカーは開発力が命なので優秀な技術者がいなければ、どうしようもない。
協力会社からの企画も他メーカーで採用されなかったような、“カス”しか回って来ない、という。この構図はアナウンサー試験と似ている。
アナウンサー試験は東京キー局~関西準キー局~地方局と順番に行われるのが通例だ。つまり、東京キー局の試験に脱落した者が準キー局~地方局へと流れていく。地方局が不人気になるのは自主製作番組が少なく、アナウンサーの出番も限られて来るからだ。
当該スロットメーカーは優秀な人材を確保するために、拠点を移すような動きもなく、このままヒット機が出なければ、じり貧になっていくだけだ。遊技機分以外の柱が絶好調なので身が入らないのかも知れない。
一方のパチンコメーカーは、業績は落ち込んではいるものの、まだ危険水域というところには達していない。むしろ、20~30年先のことを考えると、「売れる時に売る」判断になっているようだ。
ホールのM&Aが活発化しているが、メーカーの立場から売り時を逃したホール企業を数多く見てきている。ホール企業と同じ轍を踏まず、且、西陣の二の舞にならないことを考えれば、「売れる時に売る」という結論に達する。
1億総貧困社会とも言われる日本。パチンコは低所得者層に支えられている中で、低貸し専門店が苦境に立たされることになる。安い中古機が手当てできなくなれば、低貸し専門店はいずれ消えていく運命を辿ることになる。
今でも新台の販売台数も落ち込んでいるが、販売台数減をカバーするために新台の値上げもこれ以上できない時代に差し掛かっている。いずれは機械代の値下げが始まる。そんな将来予測をすれば、今が売り時、ということになる。
ゼンショーグループがロッテリアを買収したのは、売り時と買い時。まさに両社の思惑が一致したから他ならない。
それほどタイミングは重要なもので、将来のことを考えると遊技機事業を売却する話は大いにあり得ることでもある。

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そうそうパチンコ業界の構造を頭に描くとき、サザエさんのエンディングに出てくるような一軒家がよく頭に浮かぶ。
屋根裏部分の少数メーカーを建屋たる多数のホールが支え、さらに大多数のユーザーが両者を縁の下で支えている。
言うなれば逆ピラミッドの構造。近年は建物の基礎がその重さに耐え切れず地盤沈下を起こしまくっている。
こうした最中、建物の頂点を巣食うメーカーの一部が事業売却したとして、業界にどんな変化が訪れるのか。
ユーザーに与える影響という点で考えると、おそらくはなーんにも変わんない。
せいぜい屋根裏に溜め込まれた金塊のオーナーが変わるだけとも言えるし、むしろ追加の金塊をせっせと運ぶスピードがさらに増すだけとも思える。待つのは荷重限界突破。
再び。全メーカーは「売れる時に売る」をとうの昔に見切っている。見切っているからムーアの法則も口あんぐりな加速度で日々ホールに機械を売り付けている。
売れるときにホールに直接売り尽くすのか、売れなくなる前に別メーカーを通じて間接販売する道を探るのか。事業売却はその先にある一つの手法なだけ。
こんな状況下ではまともな店舗運営が続けられるはずもなく、現に三洋はじめ大一商会、京楽らが手掛ける直営店の閉店も加速中。ホントの閉店理由は知らんけど。
「我こそは焼畑商法を捨て去る!」ってプレイヤーが業界内に登場すれば注目に値するだろうが、果たして。
んー、ぐるっと一周そんなやつおらんやろ。
ピンバック: 三味唐辛子
西陣が潰れたときは驚きなんてなかったけどな。
西陣の最後の方の機械内容酷かったし。
最悪の結末を選んだのは当人らだし。
その後どうなったかは知らんけど労組が会社に対して文句言ってたけどこれもお笑い。
この業界は笑い話のネタに困らんな。
ピンバック: 名無し
遊戯ではなく、ギャンブル性に振り切って、お布施化している今のパチンコなどなくて良い。
同じギャンブルやるなら他の公営ギャンブルを選択する人が多いと思います。当たり前のことです。
西陣が消滅したと知ったとき、「パチンコ業界、終わった。。。」という気持ちが湧きました。あの羽モノの西陣が消えたと。。。
もう何をやってもムリだと思いますね。とっても残念だけど。
悲しいですよ。。。
ピンバック: 換金禁止
機歴販売をやってりゃそりゃそうなるわな。
買う所の絶対数が減るんだから。こんな事にも気づかんとかメーカーはやっぱりアホだ。
ピンバック: くだらん
メーカーはリース制にして初期投資の負担をホールから少なくし普及させる方向でいってもらいたい、ホールが辞めてもメーカーの傷口が小さくなるように最低限の原価は初期負担してもらう設定金額にして40個ラッキーナンバー制の台を普及させたらメーカーもチャンスはあると思います。
今と昔を比較したら今の方が高性能な半導体やcpuが安価で手に入るお陰でやれる事が広がってますし昔に今の台が現れたら衝撃ですよ。
業界が廃れた根底は開発力ではなくパチンコの高価等価仕様です。
スロットは等価仕様で初めて楽しめる仕様です。
ラッキーナンバー等の運的な要素も絡まず、利益調整幅の少ない高価等価仕様の台は回転率から損益分岐点がほぼ一定でお客に完全に可視化されてるのがパチンコ。
スロットは長時間打たないと高設定なのかどうなのかは推測不可能だからこそ等価仕様である必要があったと思いますし、そうでなければここまで受けいられてないと思います。
今時は大卒が当たり前の時代に打てば打つほど必ず負けると分かるパチンコ台しか置けないホールに行く若者は少数派だと思います。
もしくは時間を割いてまで勝てるパチンコ台を置いてるホールを探しに行く若者は少数でそんな若者はお客ではなくホールからしたら敵対関係になります。
運的要素が絡まないと勝てる見込みはほぼないパチンコ台をわざわざ時間をさいて打ちにいくなら他の事をやろうとなる若者は普通だと思います。
遊戯とは名ばかりで、今のパチンコ台は完全にギャンブル要素の高いスペックの台で尚且つ還元するような調整の台を常時置いてるホールなんて全国平均にしたら10%もないと思います。仮にあってもそのようなホールは高確率でパチプロや軍団が朝から晩まで回してるしょう。
そんな環境の中で若者一般客が新規でパチンコファンになり将来的にパチンコ業界に延々とお金を落し続けるファンでいる確率は1/1000すら無いんじゃないかと思います。少子化対策しても効果が出るのは30年先。
若者に受けいられる仕様の台を作らない限りは新規ユーザーは年々減るだけで、辞めたユーザーも戻ってこないでしょう。
ピンバック: 業界衰退
ピンバック: パチンコ税を求める市民の会