この間、商圏エリアにも地殻変動が起こった。9年前、ホールから数分の場所に県外から大型店が進出してきた。これに対抗するように地元大手が1000台に増台して県外資本に対抗した。
この2店舗に挟まれて、みるみる客は県外資本の店と地元大手に移動して、再び帰ってくることはなかった。
強豪同士と同じ土俵で戦う選択はしなかった。しかし、テコ入れを図るために店長を入れ替えたが、結果が出せる店長はいなかった。
会社としては閉店も視野に入っていたために、機械代や広告宣伝費の予算もほとんど回ってこない状態で、送り込まれた新店長。普通なら島流し、左遷と思われるような人事異動だが、腐らなかった。
現状はランチェスター理論でいうところの圏外。エリア内の市場占有率は一桁。ここまで来ると座して死を待つしかない。そんな店舗に会社が投資しないというのも頷ける。
で、新任店長が取った行動は、機械を案内するのではなく、スタッフには自分自身を売ることを勧めた。手本を店長自らが示した。新任店長のあいさつ代わりにチラシには店長の顔と名前を載せた。あまり珍しくない手法だが、そのエリアではどこもやっていない手法だった。
コンセプトは「店長と会話できる店」。
これは「毎日会えるアイドル」のキャッチコピーに近い。競合店は会話を重視していなかったのでこの路線で突っ走った。
店内に併設されて飲食店でお客と休憩時間のスタッフが一緒に食事することまでも推奨した。「お客さんが納得するまで話せ」と。傍から見るとすごい光景にも見えるが、客との密接度はナンバー1となった。
1年間、会話作戦を続けてきた結果、月20回以上来店する固定常連客が増え始めた。このホールの客は新台や出玉を求めていなかった。勝ち負けよりもスタッフとの会話を求めてやってきていることが分かった。
固定常連客はたまに事務所に電話を入れてくる。
「今日は用事があって行けない」
「明日は行けないけど心配しないで」
いつも来ているのに、姿を見せないとスタッフが心配することを心配して、わざわざ電話を入れてくる。
お客にすればホールはわが家でもある。
自分の家のトイレを壊さないのと同じで、このホールでは負けた客が腹いせに台やトイレを壊す事例が皆無だ。
新台、出玉で勝負しない、しかも投資もしないホールの生き方を見た。

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店が儲けだけに特化してば、客も敏感に反応しますから。
まったり遊べるんでしょうね、今時珍しい。
ピンバック: ほう
【付加価値である接客】が本業を上回っているのであればそちらを本業にしてはどうか?
客も客である。
勝ち負けにこだわらないとあるがそもそも遊技自体をする気が無く話に来ているだけではないのか?
遊技以外がメインとなるなら早急に店を畳むべきだろう。
ピンバック: 通りすがり弐
地域の状況と客が求めてる事が合致してこういう営業スタンスが成功した数少ない例だろう
無闇矢鱈に何でもいいから客を引っ張ってこいという大型店のスタンスとはまるで違う
固定客の重要性もよく理解しているのではないだろうか
客の要求を理解せず遊べる店から勝負する店に変えて失敗して潰れた店はかなり見てきた。
元々パチンコは遊技であって賭博じゃないからね。こういう店はもっとあってもいいだろう。
ピンバック: スターナンセン
見学に行きたいので、店舗名を出してほしいです。
どうにかならないでしょうか?
ピンバック: ライン
十人十色のユーザーへの対応も、パチンコ店と言う基本が出来ていないと成り立たないですよね?
是非打ちに行ってみたいです。
ピンバック: パチンコは18歳未満禁止なのは、自己判断できる年齢だから!
ピンバック: 通り姿
ピンバック: ありゃまー
ただ、休憩中のスタッフにもお客さんとの会話をさせるという事で、明確に業務の一環として示されています。
ここは労働時間に当たるのでは?
あくまで推奨という事なので法的には問題ないのかも知れませんが、やってもらった以上はこれとは別にきちんとした休憩を取ってもらったり賞与的なものを用意しないと、継続して多くのスタッフを巻き込む事は難しそうに思えます。
ピンバック: カニミソ
どこか人寂しいことがある、こういう人情パチンコがあっていい。
チェーン店の居酒屋で若者グループがバカ騒ぎしてゲロあげるまで飲む店より、小さな店でまったりと飲み、酒を売るのが商売なのだか飲み過ぎると店の女将が「今日は飲み過ぎよ、身体を大事にしなさい!」と言ってくれる店。
いいですね。
チェーン店とはパチンコも居酒屋もコンビニもどこも全てのサービスがマニアル化されていて、ロボットと接してるような感じで人寂しい人間からすると物足りない。
そこに“人が見える”パチンコ店、行ってみたい。
ピンバック: ワイド
客も店長も善意の人ばかりではないでしょうから、注意が必要です。
ピンバック: ザン
生き残ることはできない。この店の場合は、その付加価値が「会話」ということなのだろう。
別に間違ったことをしているわけでもないし、いわば客が求めているものを提供
したに過ぎない。その付加価値をいらない人には当然興味ない店という
ことになるが、まあこれも当たり前。客の住み分けなのだから、特にケチをつけることもないだろう。
店名を出すのは、難しいと思う。このブログ主も店の関係者である以上、店名を出すと
宣伝とみなされる。自身の関係している系列ならヤラセと言われるかもしれないし、
他系列の店なら、まあ言わなくてもわかるかと。
行ってみたい気はわからないでもないが、出玉勝負の店ではないのだから、収支的に
見合うものではないし、地域密着の特化型に地方の客が行っても意味がないかと。
そういう店はネットで探せば案外見つかるので、探してみるといいでしょう。
例えば熊本の面白いHPの店とか。県名ぐらいなら大丈夫かな。
ピンバック: 一般ゆーざー
今日の記事の様なお店は日々大変だと思うけれど頑張ってほしいと思います
応援してます
(*´∇`)ノ
さてと今日は宗ちゃんがもしパチンコ店を経営するならどんな店シリーズ第二弾を書いてみたいと思う
ズバリ言うわよ!
店の規模はパチンコパチスロ併設店で約300台
立地は都内私鉄沿線の駅前店ね
換金率はパチンコ40玉スロット7枚交換
こっからがポイントなんだけど客層は60歳以上限定にしたいの
そうじゃない人間が自店舗に入店でもしようならば伝家の宝刀?のパチンコ店ハウスルールでかたっぱしから出入り禁止処分にするの
これが可能かどうかはワカリマセンけどね
(;´゚Д゚)ゞ困ッタナ…
お年寄りのお客さんが安心してそして満足出来る環境を提供してみたいのよ
どんなやり方ででもこれは絶対に実現したい
次回へと続く・・・
♪(/ω\*)
Miracle Man♬
チャオ!
ピンバック: 宗ちゃんパチ&スロかもねかもねそうかもね歴39年(`・ω・´)
私も不採算店舗で投資もされない店舗にいます。
粗利益率(粗利/売上)が40%を超える営業をしても予算粗利達成が出来ません。
この様な状態で顧客と会話して業績が上がるのでしょうか?
ここまで締め上げている釘について会話されれば答えようが無いので、とても恐ろしいのですが
ピンバック: 不採算
店選びに重要なのは個人で変わりますが、私はまずホールの広さです。台間隔が狭く隣の人と肩が触れるようなホールは除外。次に好きな機種があるホール。そして最後に家からの距離。
店員の態度とか会話ができるなどという理由では決めたことはありません。
でもこういうホールがあってもいいんじゃないかなと思います。
ピンバック: 通りすがり
不思議とそういう未来しか見えんな。
ピンバック: 三番
パチンコ台に魅力がなさ過ぎる
だからこそそれ以外に活路を求めなければならない
製造メーカーの人間で本当に面白いと思って台を販売
している人がいるのだろうか?
ピンバック: ジャンボ
クソ台と分かってても営業マンはノルマを達成しなければなりません。
ピンバック: ヤング
そんな集団が見様見真似や机上の空論で作ってます。
最初から面白い台、魅力ある台が作れるようなスタートラインにいないってことです。
ピンバック: ぱちんこふぁん
ビル内の一万人の社員が顧客である事、オフィスビル故に必然的に売上の落ちる深夜帯に営業しない事で、時間あたりの売上が伸びるのがその理由。
結局は固定客を囲い込んで減らさない事が安定した売上を確保する事になるわけです。なので、客とのコミニュケーションを大事にするのは一つの方法であり、間違ってはいないでしょう。
それでも負け続けたら来られなくなる訳で、そのあたりの匙加減も必要になるとは思います。
最近、地元店を諦めて都心のターミナル駅周辺で打っていますが、客付きの良い店はやはり出しています。
一方で粘ると呑まれる(パチスロ)という頭があるのか、そこそこ出たとこで切り上げる客も多く、勝てそうな台を拾うチャンスが多いのも特徴。うまい感じに好循環を形成しています。
こういう店は出す日と回収する日がはっきりしていて、冷静に立ち回って最低限の負けで回避する客がいる一方で、出るはずと思い込む、もう出ないはずと思い込む客もいて、見ていて面白いです。
駅前立地だから客が多い、というだけではなく、繁華街でもターミナル駅周辺でも固定客は思いの外多い。混雑してるからとりあえず空き台に座って負けていく客がカモという事になるのかも。
でも、どの店もそういう光景がないわけじゃない。イベント日がそうだったはず。朝から満席に近い状態で、回収台もそこしか空いてないから座っては回収され別の客にとって変わる。
客がなぜ集まるのか、空き台にとりあえず座ってしまうのか。それは勝てるかも知れないという期待感。
あそことあそこが出してるから、他の台は打ってもどうせ負けるだけなんて言われてる店は先がないと思う。
客とのコミニュケーションを大切にさて常連客の繋ぎ止めに成功したホール、このままだと常連客は増えずに高齢化でじわじわ客数が減っていく未来しか見えません。
ピンバック: 地元店は壊滅状態
全く思わないけど
たまに駄菓子屋みたいな店ありますね
ピンバック: ●
あり得なーーーいと思います。
ピンバック: tt