パチンコ日報

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カジノのギャンブル依存症対策を徹底して困るのは政府

「カジノが実際にオープンするまでにまだ5年以上もある。ギャンブル依存症対策も今のテンションがずっと続くわけではない。アメリカのカジノ専門家も『日本が生真面目に依存症対策をやったらカジノは成功しない』と警告している。ギャンブル依存症が海外の10倍いるのは日本にはパチンコ店があるから、依存症対策もパチンコ店が基準になっている。国会議員も自分の存在をアピールするためにギャンブル依存症対策を議論しているが、あと1~2年も経つとそんな議論も終息する。ギャンブル依存症対策を徹底して困るのは、最終的にはIRカジノを推進した政府になる」と打ち明けるのは野党関係者。

日本進出を目論むアメリカのオペレーターは、依存症対策をやりすぎることに凄い抵抗感を感じている。安倍内閣としても成長戦略の一つとして掲げているIRカジノを失敗させるわけにはいかない。

「パチンコを締め付けて、カジノを緩やかにする。そうなることは間違いない。今回の出玉規制はほんの始まり。最悪、換金禁止にすればいいが、そうなると一つの業界が立ち行かなくなるので、そこまでは締め付けないが、本当の遊技には戻すと思う」(同)

最初からギャンブル依存症対策をぶち上げたのは、反対派を鎮めるためでもあるが、やはり民間賭博を解禁することに負い目があるのだろう。

「アメリカから圧力がかかれば、カジノは厳しくしない。今はカジノの依存症はゼロ。カジノの規制を考え過ぎている」(同)

日本はシンガポール型のIRカジノを手本にしている。基本コンセプトは同じでもシンガポールと徹底して違うのは、国の規模だ。人口570万人ほどで、内需が期待できない小国のシンガポールは、観光立国で海外旅行者を対象にしているのに対して、日本は成人人口の半分を見積もっても5000~6000万人の国内需要が見込める。規制を厳しく掛けることは内需を無駄にしてしまうことになる。

「アメリカのオペレーターの中には5000億円とも1兆円ともいわれる日本への投資額を発表していますが、それは日本人客を期待してのこと。いかに日本人をカジノに呼び込むかを考えていますからね。海外からの旅行客だけなら、そんな投資額はかけませんよ」(同)

確かに、日本人は小バクチではパチンコに慣れている。様々な公営競技もあるのでギャンブルの抵抗感は薄く、カジノへの敷居も低い。

ギャンブル依存症対策に入場料を取るとか、マイナンバーカードで制限をかけるとかの方策を打ち出しているが、実行に移すかどうかは別問題である。

「日本の遊技機メーカーは日本人向けのスロットマシンを開発していますよ。アメリカ製のスロットマシンはつまらないし、やらない。日本人受けするスロットは日本のメーカーが一番知っていますからね」(同)

ユニバカで参考出品されていた近未来型筐体が日本のカジノでお目見えする日が来るのだろうか。

カジノ解禁後のパチンコ業界は、カジノを成功させるために嫌が上でも売り上げの上がらない機械が席巻している?


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コメント[ コメント記入欄を表示 ]

  1. 依存症問題、政府が困るw ???

     官僚を舐めてはいけませんよw とにかくパチ屋は多過ぎる
    パチ禁止とは言わないが、ボッタ店は淘汰するべき。

    情報弱者が可哀そう、見てられない。特にジジババ・・・家族が
    いないのか? 愛想良い(情熱リーグに出てくるような)店に
    通う、優良店なら許せるが、ボッタ店は許せない。
    透明人間になりたいw  »このコメントに返信
  2. ピンバック: 透明人間になりたいw

  3. 一連の規制を見ていて思うのですが、依存症問題を全く考慮せず、単純に税金収入だけを見た場合、ここまでパチンコを規制してカジノを優遇するメリットがあるのか甚だ疑問なんですよね。

    元々新たな財源確保を目的としてIR法案はスタートしたはずなんですが、規制によって業界規模が仮に半減した場合、影響を受けるホール企業、台メーカー、周辺機器メーカー及びそれらに勤める社員の収める税収を上回ることは到底ムリだと思います。本末転倒としか・・・
    某設備メーカー営業  »このコメントに返信
  4. ピンバック: 某設備メーカー営業

  5. カジノの機械って不正やゴトに対してのセキュリティ面が非常に重要ですよね。海外のスロットマシンを始めとする機器を納入する業者にも、非常に厳しい審査が有ると聞いています。
    対して日本の遊技機メーカーのパチンコ・スロット機の杜撰な造りで大丈夫なんですかね?
    サ◯ー・ユニ◯ーサルなんかが参入してくるとの話ですが、不正機やゴト出来まくりの機械造る代表格の印象があるのですが?
    それとも利権がらみで、上級国民様同士の話し合いで既定路線なんですかね?
    福岡在住  »このコメントに返信
  6. ピンバック: 福岡在住

  7. 毎回、毎回カジノとパチンコを比較対象とする論調がありますが、
    なぜパチンコと賭博(ギャンブル)を同列にした論調になるのか?
    さっぱりわからない。
    パチンコは風営法という規制の範囲で遊ぶものである。
    パチンコはいくら金をぶち込んでも1分間400円以上消費できないことになっている。
    また、今回の規制で1回大当りしても6000円以上出ないということ。
    その規制では13時間フルで遊技しても10万円以上負けることもない。

    カジノなどのギャンブルはワンチャンスで何十億円取れたり天上無しの勝負も可能で、
    一回の勝負で何百万、何千万円負けることもある。
    また、勝負をしに行くのに飛行機や新幹線に乗って行くことになるでしょうし、プライベートジェットで来る人もいるでしょう。

    そんな一部のギャンブラーの掛金制限のない賭博場カジノに風俗営業パチンコが何の関係があるんだ?

    また、国民のギャンブル依存症を政府は懸念してるなら、日本人をカジノに入店できないのが一番いい。
    依存症の心配をこれ以上することもない。

    毎年2000万人以上外国からの観光客が来ている。
    カジノによる経済効果を求めるなら、それこそ外貨獲得ののため日本に来る中国人や産油国のアラブ人など来日外国人にカジノで遊んで頂くのが一番だ。

    依存症の心配をしなくてはならない日本人から収益(税金)を取らなくてもいい。
    外貨獲得にもならない!
    依存症やギャンブル破産しいては二時的犯罪を誘発する危険もあり、日本人は参加禁止が正解だ。

    国民の依存症をもっぱら懸念する政府もカジノに反対する野党も国民でなく来日外国人の皆様からの外貨獲得ということではコンセンサスがとれるでしょう。

    政府は他に意図があって依存症対策とかいう名目でどうしても日本人を賭博に参加させたい理由が他にあるのなら別ですが・・・・
    ジャン  »このコメントに返信
  8. ピンバック: ジャン

  9. 目的はどうあれ、これまで無視されてきた依存症問題を真面目に取り組む与党。

    パチンコの違法性を政府側に弾劾するという、本来野党としてやるべきことを行っている旧維新系の若手議員。

    それらの足を引っ張り、パチンコ業界と癒着している野党議員(そうじゃなきゃここまで情報を得られんし、依存症対策を否定しない)。

    日本の未来を任せられるのは、やはり与党と若手の野党議員だけか?
    三番  »このコメントに返信
  10. ピンバック: 三番

  11. >某設備メーカー営業 さん

    黙認するには大きくなりすぎたから、ですかね?依存症問題も再び注目されましたし(競馬等も多少)。

    矛盾とか既成事実とか、そういうのを是正しなきゃならない時期になったとか?
    三番  »このコメントに返信
  12. ピンバック: 三番

  13. なぜあなたたちは
    パチンコと犯罪の相関関係そして北朝鮮の問題に
    触れようとしないのか
    おにぎらず  »このコメントに返信
  14. ピンバック: おにぎらず

  15. ラスベガスを訪れる日本人向けの情報サイト
    「ラスベガス大全」に、日本のカジノ解禁に関して非常に
    参考になる記事がありました。

    http://www.lvtaizen.com/_backnum/html/17085main.htm
    簡単に言えば「入場規制をするべきではない」という内容なのですが、
    アメリカでの現状を踏まえ、産業としてのあり方を理論的にわかりやすく説明されています。

    日報さんには是非読んでいただきたいです。
    パチンコ屋にかつての活気を取り戻して欲しい1ファン  »このコメントに返信
  16. ピンバック: パチンコ屋にかつての活気を取り戻して欲しい1ファン

  17. 連投になってしまいますが、

    >>。アメリカ製のスロットマシンはつまらないし、やらない。
    >>日本人受けするスロットは日本のメーカーが一番知っています

    この方の発言はかなり疑問です。

    アメリカのスロットがつまらないなら、
    なぜ世界中のカジノで採用されているのでしょう?

    日本人があまりプレイしたことがないだけで、
    やってみれば面白いと思う方が多いと思います。

    ルーレットやブラック・ジャックを含め、
    日本人にあまり馴染みのない西洋のギャンブルがプレイできるところが、
    カジノの魅力なんだと思いますが。

    日本人向けに「麻雀」「花札」「チンチロリン」などの
    テーブルを置くというならまだ納得ですけどね。
    パチンコ屋にかつての活気を取り戻して欲しい1ファン  »このコメントに返信
  18. ピンバック: パチンコ屋にかつての活気を取り戻して欲しい1ファン

  19. 政府も困るんだから規制緩くしてよー、ってか?

    換金廃止は一撃で死んじゃうから今みたいに徐々に苦しめる感じでいいよ。

    そういや今月までの今年の市場に出た新機種はパチスロで115機種だってさ。因みに去年の総機種数が89機種。今年はまだ9月なのにね。メーカーは特需でほくほくか?結局はそのツケが近い将来に回ってくるのにねぇ。
    竜髭菜  »このコメントに返信
  20. ピンバック: 竜髭菜

  21. パチ・スロに対する「カジノ脅威論」的な議論が有ります
    が、土俵(規模)が違い過ぎるのでその議論自体ナンセンス
    ですよね。

    カジノは、将来的に各大都市に導入されても5~10施設程度
    でしょうし、1施設でパチ・スロ各3,000台ずつ導入したと
    してもMAX6万台にしかなりません。
    ギャンブル前提の台であれば検定や入れ替えも厳しく、新台
    導入も宣伝効果として期待しないと予想すると無駄な台入れ
    替えは抑制されることからも、多く見積もって四季毎総入れ
    替えしたとしても期待出来る導入台数は24万台/年です。
    1社が独占したとしても、そちらに注力して主事業として成
    立する規模ではなく、当然メーカーも今後共ホール相手の現
    行事業が主体とならざるを得ず、「主軸をカジノにシフト」
    することは無いと考えます。

    カジノで有名なラスベガスですが、2014年来訪者数は4,000
    万人を超えていますが、内訳はコンベンション産業で520万
    人を超える見本市や会議等の参加者が有り、決してカジノ有
    りきでは無く、カジノのゲーム収入だけで言えば5,000億円
    程度です。

    そして、パチ・スロを支える多くの「高頻度チョイ打ち」遊
    戯者のニーズとも大きく異なります。

    では、何が脅威かと言うと「本来影響の無い」モノをダシに
    して対象業界の本丸を叩き、規制を強められることです。
    カジノに対して必要以上に騒がず、お上に叩く口実を与えな
    いため、業界(特に遊戯性に影響を及ぼすホール)は「自浄
    努力」が必要です。

    出る杭は叩かれますので。。。
    遊漁  »このコメントに返信
  22. ピンバック: 遊漁

  23. 早朝出勤前に飯を食いながらテレビを見ていると
    北朝鮮報道。そしてJアラートが鳴る。ミサイル関連ニュースの合間のパチンコ店のCM。「毎日〜」とか流れている。凄い違和感。こんな日もきっと依存性の人々はパチンコ店に通ってる。緊張感がないと言うより危機感が麻痺しているのか。
    摘む  »このコメントに返信
  24. ピンバック: 摘む

  25. 全体的に貸し玉料金下げて、かわりにカジノの富裕層とかが、別室でその上レートで打てるようになれば生活に及ぼす依存はなくなるとおもうだがね、まぁカジノにならなければ無理な話でしょうけと
    とおりすがった  »このコメントに返信
  26. ピンバック: とおりすがった

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