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パチンコ業界雑感シリーズNo.2・・・パチンコ機発展に必要な経費とは?その①

No.1で書いた機械代高騰の件。少々攻撃的に書いてみたいのでご了承願いたい。



ホール側でもメーカー側でもなく、フラットな雑感を書くと機械の進化には、今の高い機械代も貢献している。



この言い方には多少の語弊があるかも知れないが、利益が開発費に回り、結果売れない機械分まで補えるということ。



それと弱小メーカーにとっても機械代金の高騰は、本当はありがたいのだ。



ある弱小メーカーは、機械代が高騰したおかげで、自社の独自性を見出すキッカケになるだろうと言う。



機械の再利用、再販売や隙間を狙う戦略を立てられる様になるという。



機械代がこのまま高値で推移すれば、機械の再利用、再販売で一度30万円で販売した機械を15万円で販売するビジネスモデルも確立できる。



機械代の高騰には弊害もあるが、経営の苦しかった中小メーカーに活力を与え、機械の進化にも一役たったのである。



今日機械代高騰についての対応は、各方面でされている。

弱小メーカーは、再販などの制度に力を入れ、大手は多彩な機能や演出を取り入れる開発をしている。



つまりメーカーは、メーカーの存在における棲み分け現象が始まっているのだ。



この業界のメーカーは、無名のメーカーが、1機種のヒットによって、大きな利益が得られ、名前(メーカー)が売れる。



またヒット機が出なくても、そこそこ生き延びることが可能な業界でもあるのだ。



日本の自動車産業は、まだ海外に大きく依存出来ないころ、多くのメーカーが乱立していた。



くろがねやプリンス…プリンス自動車は日産に吸収されたので、ご存知の方も多いだろう。



二輪車、三輪車、四輪車など多くのメーカーが乱立したことで、日本の自動車産業は発展した。



パチンコメーカーも同じ。



この業界のメーカーを自動車産業に置き換えてみれば、昭和40年代ではないだろうか。



自動車産業を襲った危機に、オイルショックがある。各メーカーは在庫を抱えて経営が危ぶまれる。



当時は、トヨタ、日産、マツダが業界御三家で、ほかのメーカーは足元にも及ばなかった。



その中でマツダは、ロータリーエンジン(以下RE)を多く生産していたために、大量の在庫を抱え倒産寸前まで追い込まれる。



メインバンクの住友銀行が支援に乗り出し、経営再建に乗り出すのである。



この経営再建、これは昭和56年以降に大きくマツダと言う花を開花させるきっかけとなる。



月間販売台数1万7000台を上げたファミリアの誕生につながるのだ。

この1万7000台と言う数字がどれだけ凄いか。



特別減税の影響がない今年3月の販売台数順位を見ればお分かりになるだろう。



1位/インサイト 1万481台

2位/フィット 9443台

3位/ヴィッツ 6706台

4位/カローラ 6341台

5位/ウィッシュ 5556台



あの当時、トヨタの社長はトヨタにファミリアがあれば、月5万台は売れると発言した程である。



そのときに一番売れたファミリアは、ハッチバック(HB)スタイル。



トヨタもそれを真似してカローラⅡを、日産はサニーHBを投入するが、マツダに及ばず。



この話をあるメーカー幹部にすると、大変興味を示して来た。つまりこの業界のメーカーにつながるからである。



つづく





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