パチンコ日報

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スマパチより玉積み復活

2022年の大卒平均初任給は事務系で21万円だった。25万円は高額初任給の部類に入る中、ユニクロが現行の25万5000円から今年4月から新入社員の初任給を30万円に引き上げた。ユニクロに刺激され、優秀な人材を獲得するために初任給30万円時代に入ってきた。

パチンコ業界ではホール企業の初任給は平均で22万円ぐらい。この中には昔から27万7500円と頭2つ分ぐらい抜け出している法人もある。しかし、30万円時代になると見劣る。ホール企業でも30万円を打ちだしているところもでてきたが、初任給据え置きとなると2024年度の新卒採用に早くも影響が出て苦戦しているホール企業も。社員数が多い大手になればなるほど初任給の引き上げは難しい。

人手不足が一番深刻なのは警備会社だが、公共工事などが入れば、人件費を上げる要素はある。同じく人手不足だったタクシー業界は、都内では運賃の値上げとインバウンド需要で月収70~80万円を稼ぎ出せるようになっている。若者のタクシードライバー志向が始まっている。

その中で、業績が下がり続けるホール企業においては、給料を上げる要素がそもそもない。これではますます人材確保が難しくなる。

こうした状況下で、人材不足を補うのがスマート遊技機の予定だった。全台スマート遊技機になれば、表周りのスタッフ数を大幅に削減できる。従業員数が減れば、少々初任給を上げてもさほど人件費には影響は出ない、と踏んでいたのだが、ここにきて思惑が大きく外れることになってきた。

スマパチの大ゴケだ。一番の失敗要因は、スマパチ用に大当たり確率を1/349に引き上げたことだった。爆裂させるためのスペックだったが、これが大誤算となる。キツ過ぎてお客さんが追っかけてくれないのである。明らかに日工組はスマパチの戦略を見誤った。こんなキツイ機械を初心者が打てるはずもなく、スマパチの目的を見失っている。

業績回復のために、スマパチに期待を寄せていたホールもテコ入れ策の見直しを迫られている。

「スマパチの射幸性の高さで、離れていたお客さんが戻って来ると思っていたが、それもない。それどころか、平常営業に戻るとお客さんが追っかけてくれない。ということはお客さんもスマパチには期待値がない、ということ。年末に出るスマパチにはまだ期待していますが、当分、スマパチは様子見です。むしろエヴァコーナーを増台したいぐらいです」(ホール店長)

パチンコ業界では稼働が下がれば割を上げるのが、常套手段だったが、今やそれもあまり効果がなくなってきている。

「玉積みをしているホールは強いように、やはり出玉が可視化できるのが、出していることを一番アピールできる。それと逆行するのがスマパチで、その強豪店ですらスマパチコーナーは飛んでいる。人件費がかかってもいいから玉積みにした方がいいのか、と思っています」(同)


世の中何でも便利になればいいというものではない。そもそも趣味とは、生産性のない無駄なことをするものだ。そういう趣味の世界で、パチンコ客は玉箱を積むことで優越感に浸りながら、自己顕示欲も満足させた。それを完全に奪ってしまうのがスマパチでもある。



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