パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

パチンコメーカーになりませんか?

パチンコメーカーになるための提案書というのを見た。



さすがに、この時期スロットメーカーになりませんか、という話はないがパチンコなら食指を動かす金主でもいる、ということなのか?



提案書には元メーカーの開発の人間が何人かいるようで、その作品の画像がぼんやりと貼られている。



まったく業界外の人が見れば、その機械がどの程度売れて、どの程度の評価だったのかは、知る由もないが、業界内の評価は、評価の対象にもならない。



で、提案の趣旨は開発から保通協を通すまでのコストが1/3程度で済むということ。



まさか、この提案書が業界内向けとは思えない。



メーカーになれるのと日工組に加盟して、機械が販売できるようになるのは別の話。



詐欺とはいわないまでも、それに近い。



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人を育てない

数珠さんの寄稿で考えさせられた。



それはホールオーナーのワンマンぶりだ。それは2世経営者になってもひどい話を聞く。



目と目が合ったのに、あいさつをしなかった、という理由で降格になったりするのは日常茶飯事。業績不振の責任を取って常務から平社員なんてケースも。



業界全体が業績が落ち込む中で、業績もいいのにボーナスを出さない、とはどういうことか。これでは働く側のモチベーションも下がるというもの。



やはり、一番大事なのは社員ではなく、利益を生む機械に主体を置いているからそういう発想になるのだろう。



人を大切にしないという意味ではそれがホール企業の退職金に表れている。



実際あった話だが、20年勤めて退職金は20万円。つまり1年1万円である。そもそも退職金を出す発想がない。



それほど、人を使い捨ててきたからだろう。



これだけ、市場が縮小すると最後は人間力、現場力が差になって現れる。



人を育ててこなかったしっぺ返しでもあろう。



オーナーの頭を切り替え、普通の企業になることが再生の早道だろう。



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業界で働いていてよかった思える最期にするために

産業が発展していく上で必ず競争は起こります。



人材に関して言えば、正しい意識、環境さえ伴えば、競争から生まれるモチベーションの高さは誰しもが経験されていることだと思います。



その一方で、競争から敗れて去っていく人もいます。



私がチェーン店での駆け出し時代のこと。



店長クラスの人が辞める場合、その地位まで勝ち残ったのに、なぜ、そのポストを放り投げるのか。



「もったいない」「責任は?」という二つの視点からも大いに疑問でした。



実際に店長になって分かることですが、駆け出しの時では理解できなかった理由は沢山あります。



多くは人間関係や会社、自身の在り方だと思いますが、体調や年齢などの理由もありました。



理由はそれぞれでも、往々にして会社への不満が含まれていることが、あるように感じます。



あるチェーン店では、新卒で入社して10年以上経っても、店長ポストに届いていない状に、精神的にも耐えられず去っていくケースがありました。



自己責任の結果という面も多分にあるのですが、辞めた人がその後会社に対する恨みつらみを話すのを耳にする機会もあります。



自己責任だけで片づけられないケースがあります。



それはポジションがないために、昇進の機会に恵まれず辞めて行くことです。



予算ありきの給与と同様に、限られた器の中での昇進で、可能性ある人材が去っていく場合も多いのです。



逆説的ですが、能力や必要性がないから去っていくということが、正しいと言えるかもしれません。



ただ、これを正しいとするには、残った人が将来(大袈裟に言えば終生に渡って)幸せだと言える環境があったかに尽きると思います。



残った人もいつかは去って行く人という繰り返しでは、あまりに寂しいのではと感じます。



マズローの第2段階の安全欲求に相当するもの。



それは「長くこの企業で働いていけるか?」



独立開業のハードルが高いホール経営。50を過ぎても現役の人は、経営者の身内か役員まで上り詰めた一握りの人間です。



新卒採用する場合、「当社は50歳を過ぎても現役でやっている人は多くいます」

「新卒から定年まで働いた人が20%以上います」など謳うことは、大きな武器になると思います。



こうした前提には拡大が必要ですが、拡大がなくても活用は可能です。



例えば、店舗管理者から経理や警備、別部門への転籍などが考えられます。



この業界はつぶしが効かない。若いうちに金を貯めて、独立すべきだという意見もある意味真実でしょう。



厳しい状況に追い込まれているメーカーや販社の業界歴の長い人に「転職できるならどこが良いか?」と訊くと決まって挙がるのが「西陣さん」。



組合の存在や仕事のペース等の理由もありますが、一番の理由は「長く働けそうだから」。



キャリアというのは、段階を経ると年数では無く、実力、実績の要素が増えます。



パチンコ業界を志す多くの方々は、どんな企業なのかを見る上で、社風・人柄・規模・福利厚生・キャリアプラン等を自身のフィルターでチェックします。



彼らが新卒の場合は、40代からのプランにあまり説得力はなく、逆にそこを創っていけるのが貴方です、とする方が受けも良いのかもしれません。



それでも40代後半からのキャリアプランを明確に掲げる企業があれば、大いに得るものがあるのではないでしょうか。



質の高い競争を維持しながら、長く働き、分かち合える企業。



そんな企業が多く存在すれば、ホールの運営も少し変わってくるのではないでしょうか。



駆け出しの頃に、上司に怒られ諭された言葉を今も思い出します。



「うちがパチンコ屋と舐めるな。認めてもらう企業として一人一人が頑張らなければいかん」



「これだけ待遇が良くて、働く環境が良いのは、先輩方が頑張ってくれたからだ」



「お前らはいつまでもパチンコ屋の表まわりじゃ駄目だ。早く上に上がって来い」



「皆で頑張って良い店を作るだけじゃなく、業界の地位を上げるために頑張るんだ!」



あれから随分時は過ぎた。



上司が言った言葉や描いたであろう未来は、今の姿であったのだろうか。



歯を食いしばり頑張った人間は、どれくらい会社に残ったのか…。



先に挙げた多くの去って行った方々の恨み節は実は、ずっとあの会社に勤めたかったよ…の裏返しでもあるのです。



創業50年、60年を掲げた次の半世紀、退職の間際に、或いは死に行く前に、ここに勤めて良かったと、思える方が沢山いることを願って止みません。



拙文にこれまでのお付き合い有難うございました。



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パチンコ業界で働く意義

今回も前回に引き続き、ホール視点からの内容となります。



多くのご意見がコメントいただけることを期待して寄稿させていただきます。



さて、本題です。



少し前、ある企業の新卒採用要綱を見ておりましたら、数年前より初任給が約10%近く下がっていたことに気づきました。



また、ある企業では評価主義を導入して数年が経ち、昨今の不況のせいか評価給制度を活用しながら人件費総額は、数年前より下がっているとの話も聞きます(この制度では有能幹部の報酬が減るというより、対極にある人材のカット・報酬ダウンや効率化という名のリストラ等の動きがあるものと思います)。



この2つのケースは、いずれも業績の推移は決して悪くない企業での話です。



将来的な消費税増の問題もあり販売管理費、特に人件費の圧縮は業績アップを目指す中では手を付けやすい領域ということなのでしょうか。



前者は法人の改組。最近ではホールディング制への移行時などに見られるケースです。



後者は多くの企業で採り入れられている成果主義という制度のなかでの最適化・効率化の結果です。



端的に申し上げると生き残るための苦肉の策なのかもしれません。



人件費を下げることが目的ではない(と思いたいのですが目的の企業も多いですね)のですが、結果的に人件費を下げることで由とする経営者が多いことも事実です。



そこで、気になるのは働く人間のモチベーションです。単純に迎合する人は、おそらく皆無でしょう。



該当する企業に在籍する経営者視点のある幹部は、理解し受け入れている様でした。



それは内外の要因を踏まえ、空気を読んで言っている訳ではないようです。



人件費削減のコツ、それは不況だからこそ、手を付けられる領域でもあります。



・運営の仕組み、計画の在り方、モチベーションアップ、スキルアップ等をテーマに自店、自己の在り方の見直し。



・他店のベンチマークや他業種での事例研究等の外部へ視野を拡げたぶ機会を増やすこと。



自他共に見直す過程で聖域を設けないこともキーポイントだと言えるでしょう。



先に挙げた幹部の企業では、人件費カットに付きまとう閉塞感や失望感に対する答えを用意し、働くための付加価値を増やすことで、モチベーションを維持しているように思います。



人は生きていくカテとしてお金を稼ぐのですから、これ自体は絶対に必要なもの。



これに対する答え(これらは対顧客に対する答えに通ずる)お金以外の働く意味について、どういったビジョンを掲げ個々が何をやれる企業なのかを明確にすることが重要だと思います。



いくらでもお金を稼ぐ場所があるのに、才能溢れる頭脳が集まり彼ら自身お金以上のものがここにあるからとはばからない企業があります。



それは皆様ご存知のGoogleです。



人材募集ホーム『10の働く理由』についてご存じない方もおられます。



Googleの場合、10の働く理由がお題目に終わらず、実際にその答えが形としてなされていることが素晴らしいと思います。



パチンコ店の運営とあらゆるモノに恵まれたIT企業の事例とは、相容れないと思われる方もいらっしゃると思います。



ただ、俯瞰すれば国も業種も環境も違いますが、ヒントは沢山散りばめられていると思います。



働く価値の追求、そしてその提供は企業として大きなテーマでもあります。



昨今の価値観の変化、お金や時間の使い方の変化を鑑みると、企業発展のヒントには、順番やカテゴリのセオリーが崩れているように思えます。



マズローの欲求階層説で言えば、第5段階にある自己実現という内容は、多種多様であり、どのようなものが出来得る企業なのかが自己実現に相当すると思います。



これを一方通行ではなく、労使相互の思いやステークホルダーを巻き込んで、具現化できるかが重要なのではないでしょうか。



以前、こういった内容をお話をさせていただいた、ある経営陣に言われた言葉があります。



「自己実現は現実的ではない。我々はマズロー説で言えば第2~第4段階で苦労しているのが現実だ」



現実問題としてこの指摘に、私自身これまでの経験を踏まえ頷くところがありました。



働く側にとっての答えは、経営者の答えとイコールに成りづらい多くの企業のなかで、パチンコ店に見られる弱い部分があります。



産声を上げてから、約半世紀が過ぎたパチンコ業の歴史の中で、そろそろこの領域に対する答えが欲しいと個人的に思っております。



将来的な企業の発展に寄与すると言えること…それは、業界の未来の在り方にもつながることなのです。



つづく



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1円等価 最終回

PKCグループは釘調整だけではなく、業界全体の誤った方向性、間違いを指摘して行くことを活動理念としています。



パチンコ業界の思考は、行政指導を受けながら今日があるように、上からの押し付けという傾向が特に顕著です。



本来、思考の原点は下から上へと押し上げていくものです。そういう意味でパチンコ業界の思考の原点は、パチンコファンの目線に立つことが必要です。



パチンコ関係者の皆さまにおかれましては、もっと自分でパチンコをすることが重要です。自らがお客さまの立場に立つことで、色々なアイデアが浮かんでくるものです。



PKCグループは、われわれが知り得た情報、アイデア、技術などを惜しみなく公開していきます。