パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

昭和レトロの大阪・新世界は射的とスマートボールが大盛況

9月最終の日曜日。大阪・新世界は日本人観光客に加え、インバウンド客でごった返している。通天閣をバックに記念撮影した後は、串カツを食べて、射的に興じるのかと思うほど、新世界の風景が様変わりしている。

元々、串カツの街として、串カツ屋が増殖する中、今度は新たな新世界名物として、射的場が急速に拡大していることに驚かされる。

1年前取材した時は3店舗だったものが、しばらく来ないうちに8店舗に増えていた。設備投資が安いことに加え、間口一軒の狭小スペースでも開業できるメリットがあるからだろう。


この射的場ブームは道頓堀でもさらに店舗が増えているが、京都・新京極商店街にもオープンしていた。こちらはインバウンド客も射的に興じていた。


道頓堀で最初に射的場をオープンさせた店長は射的ブームを次のように話す。

「7発で500円です。観光客はもちろんのこと地元のリピーターさんも結構いらっしゃいます。朝帰りのホストグループ、昼間は観光客、夜はキャバ嬢やサラリーマンが飲みに出た勢いでやられます。欧米人から東南アジアと国籍も年代も幅広く利用していただいています。昼間から撃ち始め夜9時まで撃ったのは30代の男性でした。北海道から毎月来てくれる20代の女性客もいます。大阪名物と言えばタコ焼きでしたが、今後は大阪名物、射的といわれるように大阪を盛り上げたいですね」と話す。ブームは1年で去るどころか、射的場はどんどん増殖しており、その言葉通りの展開になっている。

レトロな射的がなぜ、これだけ人気なのか? その理由の一つがSNSだった。射的する姿をSNSに上げたり、有名ユーチューバーが動画で紹介することで、どんどん拡散されていく。

新世界という街は元々昭和レトロな場所なので、射的場も違和感なく、溶け込んでいる。昭和レトロと言えば、新世界名物とも言えるスマートボールだろう。この日の店内はフル稼働の満台状態で、こんなに賑わっているのは観たことがない。


細々とスマートボールの灯を絶やすことなく、営業を続けてきたご褒美であろう。

スマートボール店の対面には「ニュー三共」が2014年まで営業していた。ここはまさにザ・昭和のパチンコ店で電役機を中心にみなし機のオンパレードだった。カウンターに鎮座した手動の玉貸し機は、昭和40年代の代物だった。


認定・検定切れの機械が今でもあの時の状態で打てたら、これはパチンコが見直されたきっかけになったかも知れないだけに残念だ。


観光客に支えられている側面もあるが、射的にしてもスマートボールにしても大衆娯楽の原点。敷居の低さ、子供でも分かる単純明快さ。これらをすべて忘れ去ってしまったのが今のパチンコともいえよう。


人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える


※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。
記事一覧

コメント[ コメント記入欄を表示 ]

  1. お祭りみたいで楽しそうですね
    射的はインチキしてるイメージしかないけど
    それでも見かけたらやりたくなるw
    業界人  »このコメントに返信
  2. ピンバック: 業界人

  3. 既存のパチンコパチスロ遊技機メーカー、パチンコホール企業には完全に縁が無くなった世界ですね。
    メーカー、ホールが貧乏になってしまったのでユーザーから過剰に搾取しないと生き残ることができません。
    まあ、それでも近い将来潰れるでしょうけど。
    この業界は的屋と違ってSNSで拡散されるような良い世界ではありません。
    元の地が黒いので。
    寧ろ悪いことが拡散されるような世界です。
    記事のような娯楽にはもう2度と戻れないでしょう。
    通行人  »このコメントに返信
  4. ピンバック: 通行人

  5. ニュー三共懐かしいなぁ・・・あの頃は新世界周辺にもパチンコ店が覚えている限りで5件ほどありましたねぇ
    それぞれのお店で特色があってホント面白かったです。

    個人的に超印象的なのは、通天閣下付近にあった「パーラー日劇」だったかな?
    2006年くらいでデジパチが既に全盛期になっていていろんなパチンコがある中、一番稼働が良かったのがなんとデジパチでもハネモノでもなく、なんと平台コーナー。
    他が空き台が結構ある中なんとほぼ満席でした。他の店舗じゃまず見られない光景でホントに衝撃を覚えたので今でも忘れられない思い出です。
    現在はスギドラッグになっちゃってますが・・・。前を通るたびにすこし悲しい気持ちになります。

    その後もCR機が無くなるまで営業されていた「大栄」さんは旧要件機が無くなっても頑張ってましたね。
    2010年以降もAビッグシューターVが3シマも並んでいて、休業される最後の方までよく遊びに行かせてもらいました。

    それぞれのお店さん全体で共通していたのが、交換率がとても低い、そして店によっては定量制等の遊技制限もあったということ。
    そのおかげなのか、大阪の他店舗に比べてとにかく遊びやすい調整になってました。
    他店と同じ台だったとしてもよく回りよく鳴いてくれたので、勝てた記憶こそほとんどありませんでしたが他店舗より打っててホントに楽しかった。

    現在はフェスティバルゲート跡にできたマルハンのみになってしまいホントに楽しくなくなってしまいました・・・
    バカ高い新台を高スパンで入れ替えないといけない今の状況はホントに狂っている、と
    従来からあったパチンコ店が全滅し、新台入替をすることがないスマートボールが生き残り、体力のある大手だけが残るこの惨状を見て思います。
    通りすがりの家スロユーザー  »このコメントに返信
  6. ピンバック: 通りすがりの家スロユーザー

  7. やっぱ、人気が出るのはSNSなんかの流行りもあるけど、一番は費用に対する対価だよ。
    対価に魅力があるから客は来る。
    面白さ楽しさだったり、幸福感充実感優越感いろいろあるね。
    単純だよね。誰でもわかる。
    おカネを払って頂くモノ。
    パチンコに限らず客が急速に減ってるなら足りないのはそういうところ。
    娯楽なんて可処分所得があればこそ。
    パチンコなんてほかの娯楽と違いギャンブルなんだからいくらでも魅力はあるし、時代が変わろうとさほど変わらないはず。
    お金が増える可能性があるんだから。
    他の業界では絶対に出来ない。国営除いてね。
    でもね、有名なインフルエンサーがパチンコを流行らそうとSNSで発信しても間違いなく流行らないよ。
    寧ろ登録者なりが減るだろうね。

    やっぱりね、扱うモノの価格だと思うよ。
    パチンコが廃れる原因は。
    こういう射的やスマートボールの設備っていくらくらいかはわかりかねるが、間違いなくひとつ50万も60万もしないよね。
    いやぁ、そろそろ本気でホール業界も重い腰をあげてメーカーと戦わなきゃならないのでは?
    そんなやる気はもう無いか?
    ヴォケマジ  »このコメントに返信
  8. ピンバック: ヴォケマジ

  9. これ系のは大昔に熱海の小さなスマートボールを経験した事が1回。勝つとか負けるとか、そういうんじゃなかったです。日常の付き合いなら見方変わると思います。ボッタクリとかね。言うでしょうね。

    温泉街+スマートボール+初見。なんて感じだったのでやってみたけど、お台場ジョイポリスにもそんな感じのフロアありますよね。あそこで金使おうとか微塵も思わない。昭和を知らない若い子や、海外の観光客からしたらテンション上がるのかな?

    パチンコも「文化」的な扱いで残れば良いんじゃない?としか。最近結構本気でスロゲーセン行こうかな?とか思ってますもん。
    横並  »このコメントに返信
  10. ピンバック: 横並

  11. 何年前かに地元の大型のゲーセンに射的の巨大筐
    体の機械が設置され妻と遊びましたね(*^^*)
    風情は残念ながら全く無かったけど”無理ゲー感”
    は共通する物が有りました( ´ー`)y-~~
    あっという間に撤去されましたねw
    見守る者  »このコメントに返信
  12. ピンバック: 見守る者

コメントする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です