パチンコの利益は玉1個を弾いてもらうことから始まるので、料理でいえば、与えられた素材に対しておいしい味付けをしなければならない。
にもかかわらず、パチンコ業界は与えられた素材をそのまま提供しているようなもので、釘に対する探究心がまるで足りない。
まずい料理を提供し続ければ、レストランであれば客はやがてはいなくなる。まさに今のパチンコ業界全体の現状がこれで、客離れが加速しているのは世界的不況や5号機問題だけではない、ということ。
玉が小刻みに弾み、お客さまが心地よく感じ、安心して打てる味付けのある釘の提供ができていないから。
業界全体でまずい料理を出せば、お客さまがいなくなるのは当たり前。
各店が与えられた素材をどう調理して、おいしく食べていただくか。
この競争が釘調整だ。
パチンコ台を打って心地よく感じることは、食べておいしいと感じるのと同じこと。
ひねりゲージの話に戻るが、東京にこれを実践しているホールがある。
以前は9000発稼働のホールで、地域では閉店のうわさが絶えないホールだった。3~4年かかったが、今は3万8000発稼働で地域一番店になっている。
そのホールはひねりゲージを実践して1年以上が経過する。洞爺湖サミットで業界全体が機械の入れ替え自粛した時、ライバル店との明確な差が出た。
機械入れ替えをしない同じ土俵で戦うと、稼働で1万発の差が出た。
ひねりゲージは打って心地いいから、お客さんがもう1000円、もう1000円と粘ってくる。
つづく
