同日掲載されたトミナガさんのエントリーのコメントで、釘調整についての議論が活発だ。
同時に、釘調整やジャグラーの綿棒の件で、メールが何本も来ている。
綿棒の件は答えが出たが、これについて、懇切丁寧な解説を書き上げているので、それを参考にして欲しい。この綿棒の話は、機械の調整方法の話だが、釘調整についても触れている。
釘調整では、ギンパラ2についての意見も頂戴した。大半は好意的な意見だ。
しかし、一部、批判的な意見もある。大半は読解力不足による批判だと思う。
私はギンパラ2のワープを「殺せ」とは書いていない。「黄金比」を追求せよ!と書いている。
ギンパラ2については、稼働が従来から良いホールは、導入半月以上経っても常に満席のホールもある。
その一方で、営業力の弱いホールなどは、本当に苦戦している。
交換率も加味する必要がある。
ひと括りにギンパラ2の調整方法はないということ。
自店の状況に合った調整方法を探すのが店長や釘師の役目だ。
その参考になればと思い、パチンコ日報に書いている。
ジャグラーVの綿棒の話も、その答えを聞いて納得するのではなく、それを実施するまでの過程を考えることが重要。
その経緯は後日掲載するが、一番大切なのは術ではなく、その理由に辿りつくまでの「過程」ということ。
その意味を簡単に書くと「稼働が上がった店舗の視察は、高稼働の状況しか見えないことに気がつくこと」。
この意味を分かる人は分かるだろう。
「どうして稼働が上がったのか!」
これを見抜くことは難しいが、その理由に仮説を立てることが重要。しかし、それはあくまでも仮説でしかない。
そこでポイントになるのが、成功者から稼働を上げた方法を教えてもらうことだ。
ただ、そんなことを教えてくれる成功者は、そうそういない。
理由は簡単。
独自で苦労して築き上げたノウハウだからだ。
私がトミナガさんと2回に分けて、延べ10時間のパチンコ談議では、私の知らないノウハウが数々出てきた。
私がトミナガさんから聞いたノウハウを口外することはないが、私自身のノウハウは、パチンコ日報で少しだが公開している。
直近では、ジャグラーVの綿棒の話がそれ。
何度も書いているが、答えを真似するだけでは、全店舗に効果が出るわけではない。重要なことは、その答えにたどり着いた「過程を知る!」こと。
こんなコメントがあった。
口番長
2010-09-02 12:29:12
某大手経営者に聞けば釘師や設定師は経営上もっとも必要としない人員であると。
現に相当数削減されていますよね。
若い店長さんや主任クラスで叩けちゃうし営業も出来てしまうのが今のパチンコなんですよね。
だからゲージにこだわり過ぎたり今の若いやつは羽根物がほにゃららとかは禁句だと思うんです。
釘や設定の話を真剣にしている企業は笑われる時代が来ますよ。
最後の1行。
これは、将来そうなる可能性は高い。そんなことは誰もが分かっている。
しかし、今の今は違う。
大手経営者さんのご意見のようだが、大手だから許される話だと思う。
その会社の方針なのだから、それは否定しない。
しかし、中小ホールでは、厳しい釘テストに合格しなければ、釘を叩かせてもらえない会社も多数あることを知っている。
超大手の店長経験者が、茨城県のホールに引き抜かれたが、稼働を上げられなくて居場所を失った人もいる。
超大手出身の店長を過信してしまった悲劇だ。
釘は叩いた分だけ上達する。
しかし釘が上手でも、調整ノウハウがなければ、宝の持ち腐れ。
腕とノウハウがあって、初めてハンマー1本で食べていける。
この調整方法は、時代と共に変わる。
時代の変化に対応できない店長や釘師は、これから苦労する。
私は何度もパチンコ日報に書いていますが、「調整方法は店の数だけある」ということ。
全国どんなホールへ行っても稼働が上げられる人は、たくさんの人の成功体験を聞いて、盗んで、自分自身のものにしている人だ。
一つの方法論を講演や読み物から得て、参考にはなってもそれだけで、優秀な店舗運営者にはなれない。
だから私の寄稿だけが全てではない。皆さんが如何に重要な情報を集め、如何に自分の勉強のために興味を持つのかが大切だ。
最後にもう一度。
時代に対応する釘技術と機械調整の2つを兼ね備えていなければ、並のホール管理者で終わってしまう。
※このエントリーに関してコメントは不要です。
