前回はパチンコに関して、『短時間でも楽しめる』など、お客様の体験価値を表現するコーナー作りについてでしたが、今回はスロットに関してのコーナー作りです。
ライトユーザーの方々もAタイプのジャグラーはどんな機種か分かると思いますが、そもそもAタイプは打てても興味が無ければ打つことはありません。
打てる機種が見つけられないので、消去法で打って下さる可能性はありますが、お客様の好みに合わなければ楽しくないのでいずれは離反してしまいます。
機種を分析して評価する視点は大切ですが、どんな機種でも『お客様が好みに合う機種』を探せなければ機種は活かされません。
この『お客様が好みに合う機種』を探せない状況が続けば、更にファンは減少していきます。
残るお客様は、自ら機種を調べて好みに合うものを探す方々だけになります。
お客様のヘビーユーザー化という話がありますが、お客様がヘビーユーザー化しているのではなく、ライトユーザーのお客様が離反した結果、ヘビーユーザーと言われる方々の比率が上がっただけのことです。
ファンを減少させないという維持の発想から、ファンを増やしていくという積極的な発想での取組みが大切だと思います。
さて、パチンコの機種の複雑化だけでなく、スロットは更に機種の複雑化が進んできました。
スロットにおけるライトユーザー向けのコーナー作りのポイントは、パチンコ同様に『分ける』ことから、『分かる』、そして『詳しくなくても打てる』という流れをイメージし、お客様が「この機種を打ってみようかな」と思えるところまでのサポートです。
細かく説明して理解してもらうことではなく、「分からない」から「なんとなく分かる」状態をサポートし、「自分の好みに合いそう」という欲求喚起の流れです。
ポイントは、コーナー訴求を『コト視点(お客様の体験価値視点)』で工夫し、『台上POPで大当りの流れ(大当りフロー)』をイメージしてもらうというステップです。
スロットの『コト視点のコーナー作り』は、射幸性を煽る表現にならないように注意が必要ですが、まずは分けられる特徴から始めることをおすすめします。
例えば、『目押し不要コーナー』『これさえ知っていれば安心遊技コーナー』など、Aタイプでも興味関心につながる表現は可能です。
また、6号機の中でも、旧規則機が無くなったとき、相対的に一発逆転のチャンスが高い機種は既に存在しており、『ワンチャンスコーナー』という表現や、高純増で平均獲得枚数が高めの『サクッとワンチャンス』など、興味関心を高める機種を訴求することはできます。
まず、興味関心が高まるというステップが重要で、そこから機種の「どうなれば勝てるの?」というお客様の疑問をなんとなくで良いので解消するところまでを、『台上POPの大当りフロー』で実施することになります。
大当りフローというのは、下記で案内しているフダポスで入手できますが、私が6年前からクライアント様と実施しているもので、パチンコやスロットを打たないスタッフも、どんな当たり方をするのかお客様と会話が出来るようになる優れものです。
これを書くと、フダポスの営業しているように思われますが、どんなツールでもお客様が「打ってみよう」と思う目的を果たせればよいので、皆様もいろいろ工夫して実施してみることをおすすめします。
ライトユーザーのお客様が好みの機種を見つけられるようにサポートする活動は、今後は更に重要な施策になってきます。

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