ある店舗ではテーブルの上に消毒液と共に、ビニール手袋が「ご自由にお使いください」と置かれていた。遊技台はその都度消毒しているが、それでも直接玉やコイン、ハンドル、レバーを触るのを嫌がるお客さんのための配慮だが、店内を見渡してみるとビニール手袋を嵌めて遊技している人はゼロだった。
飲食店のバイキングコーナーではビニール手袋を強要されるが、嵌めにくく、面倒くさいことこのうえない。遊技するぐらいでは、そこまで神経を尖らせるユーザーはいないのだろうが、こうしたパフォーマンスは上手だと感じた。
別の店舗ではスタッフの人気コンテストが絶賛開催中で、壁には30人ほどの写真が貼られていた。その顔ぶれを見るとアホ面したようなスタッフは皆無だった。写真から年齢を推察すると30~35歳という雰囲気だった。20代がいない、と感じた。
写真を眺めていると男性スタッフから「お気に入りの従業員はいらっしゃいますか?」と声を掛けてきた。
「ピチピチしている子が一人もいないね」と皮肉を込めて返した。
「見かけじゃなくて、中身で勝負なんですよ」と動じない。
「見かけじゃない。出玉だよ。競合店の方が回るよ」とのツッコミには、
「ああそうですか」と返す言葉もなかった。
最後の一撃を加えた。
「おたくの社員とはどうも話しにくいよ。作り笑顔ばかりなんで、話していてもちっとも楽しくない」
また別の店ではハッとさせられる体験をした。
店を出るときに出入口近くに立っていたスタッフが「いってらっしゃいませ」と声を掛けてきた。業界歴30年以上になるが、こんなあいさつをするスタッフに出くわしたことがなかっただけに、衝撃の一言だった。この店のチェーン店にも何度も行っているが、「いってらっしゃいませ」は初めて聞いた。
従って店のマニュアルというよりも、個人的にそのスタッフが考えて発しているのかとも思った。
大半のお客さんが負けることで成り立つパチンコ営業において、負けて帰るお客さんに対して「ありがとうございました」と声を掛けるのは憚れる。それだけに「いってらっしゃいませ」は新鮮な驚きとなった。
過去のエントリーでは「退店する時は感謝の黙礼」という記事を取り上げている。黙礼よりも来店の感謝の気持ちを伝えるのなら、「いってらっしゃいませ」はありかも知れない。
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