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人時生産性が高いホール企業

1月13日、大阪市の富国生命ビルで開催された「アミューズメントサミット2016」(主催:パックエックス)で、2016年卒の新卒者を対象に、ブラック企業の見分け方セミナーが開催された。



講師の兵頭秀一氏(ちかなり代表取締役)は、大手スーパーからホール企業に転職した後に独立した経歴を持つ。



以下セミナーより抜粋



ブラック企業の見分け方は次の3点。



①人時生産性の確認



②社長が尊敬できるかの確認



③先輩社員のプライベートの充実度



まず、①から。



年収はいくらあれば幸せか? この場合、初任給よりも30代の子育て世代になった時の年収がポイントになる。



上場企業の平均年収は38歳で580万円となっているが、35歳で子供2人いた場合の年収はいくら必要になるか?



年収が600万円なら奥さんが専業主婦でもやっていける。600万円あれば、3LDKのマンションに住んで、車が持て、外食にも行ける。



これが年収500万円となると、奥さんはパートに出て100万円あまりを稼がなければいけない。



年収400万円では車を諦め、年収300万円では子供を幼稚園に入れることも苦しくない。



サラリーマンの小遣いは3~4万円だが、これでは後輩にめしを奢ることもできない。後輩に奢るためには700万円以上は必要になってくる。



では、週休2日で年収600万円の幸せな家族でいられるための時給をはじき出してみよう。



年間100日の休日があるとすれば、実労は250日=2000時間の労働時間になる。年収600万円を2000時間で割ると時給は3000円になる。



1本100円のボールペンを70円で仕入れて売れば、粗利は30円になる。粗利の中から40%の12円が人件費となる。人件費は半分以下に抑えなければならないので、理想は40%。



人時生産性とは1時間働いていくらの利益が出せるか、ということ。



ブラックではない企業は全社員に時給3000円を支払える会社。そのためには1時間で6000円以上の儲けがないといけない。



人時生産性の低いビジネスモデルを作ったのが居酒屋チェーンで、ブラックになりがちになる。



私が前職のスーパーからダイナムへ転職した理由は、人時生産性がスーパーの3倍あったから。残業もない会社で社員食堂も300円で食べられた。年収も250万円も上がった。



パチンコホールが人時生産性が高い理由は、人手ではなく機械だから。美容院のようにマンツーマンサービスは人時生産性が上がらない。



パチンコホールは人時生産性は1万円で、サービス業の中で一番人時生産性が高い。



②その会社の社長を尊敬できるか?



社長の評価は次の3点。



1.信頼性



2.利他主義



3.戦略的頭脳



従業員を幸せにしたい、社会を良くした、と利他主義で、かつ、勝ち戦ができる頭を持っている社長か、ということになる。



社長を尊敬できる会社なら人時生産性が低くても、その会社で働くことで幸せになれる。



③先輩社員のプライベートが充実しているか?



リクナビやマイナビの企業研究で先輩社員のインタビューがある。この名前を元にFacebookでプライベートタイムを見れば、本当の姿が見えてくる。



Facebookは新たな企業研究のツールとなる。



この3つを調べるだけでもブラック企業を見分けることができる。



ちなみに、兵頭氏がホール企業を退社した理由は、独立すればもっと人時生産性が上がるためで、それでなければ一生いてもいい会社だった、という。









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コメント[ コメント記入欄を表示 ]

  1. Unknown

    ものごとを善悪に分ける雰囲気が形成されている世の中で、ブラックという言葉が生まれてきたのだと思いますが、実際には企業というのは多種多様で、簡単にブラックと決めつけるのは難しいところだと思ってます。



    年収を例に挙げられましたが、例えば人気ラーメン屋ではアルバイトでも月収100万あるそうです。但し夜明け前からの仕込みや営業後の清掃などもあって体が持たないので長く続かなく、辞めたという人が知り合いにいます。



    社長や上司が尊敬できない人間でも、人間とは不思議なもので、何かしら良い部分を持っているものです。なのでそういう部分を盗んで、或いは利用して、社会人としての自己を確立していくのが大切だと思います。



    私の考える中でどうかな?と思うのは、社員をいつでも入れ替え可能な仕組みを作り上げている企業ですね。現在ある資源の回収に必死で将来への投資が無いので、会社自体の将来性が危ういです。過去の記録を異常なまでに厳しく管理し、週間予定や会議・報告の多すぎるところはダメと判断します。ある程度社員の裁量に任せてくれるところであれば、例え給料が安くても様々なチャンスがやってくると思いますよ^^
     »このコメントに返信
  2. ピンバック: 獣

  3. Unknown

    会社と従業員の信頼関係が大事な部分だと思う。



    終身雇用を無くした現在の日本企業に信頼は無く

    明日への不安をかかえての労働は愛社精神をそぐ

    結果となり、個人主義の社員を増やしてしまった。



    自分のスキルを上げてより好条件の職場への移動

    を考え、会社の機密情報も個人利益の為には平気で

    売り渡す世の中に、したのはすべて企業サイドの

    利益中心主義の為である。

    働く人を第一に考えない企業に、先は無いと思うのだが・・・・・・・・・・

    ユニクロ  »このコメントに返信
  4. ピンバック: ユニクロ

  5. グレー企業・・・

    長文失礼します。 m(_ _;)m



    本エントリーはあくまで兵頭秀一氏(ちかなり代表取締役)の見識に基づくものだと捉えています。

    ところで、ブラック企業とはいったいどんな企業なのでしょうか?



    【ネットより抜粋】

    ブラック企業は、長時間労働や残業、休日出勤をさせたり、パワハラや法令違反などを行うなど、働く人にとって悪い環境で仕事をさせる企業。



    善悪は別にして、長引くデフレ、厳しい競争環境、多くの業種の多数企業は生き残るためにブラック化せざるを得ない状況とも言えます。



    >パチンコホールは人時生産性は1万円で、サービス業の中で一番人時生産性が高い。

    ・・・ん~ん、この時代に、本質的にこの状況がいいのか悪いのか・・、疑問?



    エントリーの概要に関して理屈は分かりますし、言説を否定しません。

    しかし、現実問題、今の時代に多くの労働者がホワイト企業で就業できるわけないですからねー。



    ちなみに、東洋経済が示したホワイト企業BEST5は、

    1位東芝

    2位日産自動車

    3位JT

    4位ブリジストン

    5位旭硝子



    多くの就労者は、ブラック企業とホワイト企業の間にある『グレー企業』で働いているってわけですかね?



    ちなみに、人時生産性の活用事例としては、

    ①人の効率をチェックする時に使う

    ②どれだけの要員が適正かを求める時に使う

    ③オペレーションシステムの改善時、効果確認の時に使う

    ・・・らしいです、機械的な冷たさを感じてしまいます。
    蜻蛉の親爺  »このコメントに返信
  6. ピンバック: 蜻蛉の親爺

  7. Unknown

    社員は家族と言ってる会社は大概ブラックですわ。

    仕事もそうだけど、何よりプライベートな時間をガンガン削られる。

    決起集会やお疲れ会等、会社の適当な名目で頻繁に行われる実質強制参加の飲み会(しかも二日前に告知したり)

    休みの日は良かれと思ってゴルフやツーリング等の趣味に付き合わされる。だって家族だから・・・



    途中から愚痴になってすいません
    俺ルール  »このコメントに返信
  8. ピンバック: 俺ルール

  9. 高額時給だけでホワイト?

    ブラック企業の認定はそれこそグレーゾーンで

    確定要素は決まっていないが高額の時給が払えるからホワイトともいえない。



    物凄い内部保留があっても株主にも従業員にも還元しない企業もザラにあるしね。

    このセミナーの講師の方はスーパー小売からの転職とあるが

    利益率で考慮するとホール経営に劣るのは当然。



    食品は絶えず競争であり顧客に安く提供する為に裏方の電気を消す位に経費を削減して固定費と変動費を削る。



    ホールは廃棄ロスもほとんど無く陳列作業もないから人件費も機械化で抑制出来る

    粗利は多く従業員に還元しやすい。

    講師様が転職で年収増えるのは頷ける。



    しかし一般的に見ればホール=ブラックだろう。

    打ち手や従業員に還元はなくオーナー達が利益を全て吸収して豪遊

    遊技人口が減っても利益は変わらないのにホールスタッフの年収は減る。

    この様に高給だからホワイトとか薄給だからブラックとは言えず

    結果イメージによる所が大きいかと思います。

    実際薄給でも福利厚生がしっかりしていれば良いと思う人もいるだろうし

    ブラックと言われても望んで仕事する人もいる。

    働く本人が働けるだけありがたいと思える環境が

    良い労働環境で他者がブラック認定するのは大きなお世話かな。



    ワ○ミやユニ○ロがブラック扱いされるのは

    主にホールオーナーみたいに利益を一部の人がごっそり持っていき

    従業員に還元されないからブラック企業と言われる所以だと思う。

    でも洗脳教育された従業員は幸せかも。連帯感もあるだろう。



    優秀な人は時代にマッチした企業にどんどん転職すれば良いし

    能力無い者は留まり泥舟で沈むのを待つ。

    人生は1度きり、パチンコの玉1発がスタートに入る死に玉になるか

    未来は誰にも分からない。

    大手だってマッ○みたいにイメージが底辺まで悪くなる時代。

    生き残るのは大変だ。
    元スロッター  »このコメントに返信
  10. ピンバック: 元スロッター

  11. Unknown

    >多くの就労者は、ブラック企業とホワイト企業の間にある『グレー企業』で働いているってわけですかね?

    別にホワイトの割合もしてしておらず、その上位とされた5社を挙げただけでなぜそれに至るのでしょうか?
    馬鹿な  »このコメントに返信
  12. ピンバック: 馬鹿な

  13. 働いたら負け

    どこかで聞いた言葉ですが、あながち冗談に聞こえなくなってきたところが怖いですね。



    自分はもう少しパチプロでいたいと思います。
    軍団員  »このコメントに返信
  14. ピンバック: 軍団員

  15. 長文コメント多すぎ(笑)

    熱の入ったコメントは、業界人じゃなくて打ち手だな(^_^;)



    普段、社会から排斥されたうっぷんがコメ欄で爆発



    大卒就活生向けイベントの内容ですよ?



    講師は名もない人材系セミナー企業の代表



    前職のキャリアを使って、新卒~第二新卒の若手を



    P業界へぶっこむ紹介業やってるかも



    プロモーション活動半分、実弾補給の仕掛け半分



    もっと冷静になろう\(^o^)/







    もちぷよ  »このコメントに返信
  16. ピンバック: もちぷよ

  17. Unknown

    ?????

    そんな会社探すのもいいが

    まず、自分にその価値があるのかい?

    40歳までに自分を磨く事が出来るのかい?



    この記事の内容を満たしている企業が一体

    どれほどあるのか?



    ホント楽していい銭貰おうとしてる人には

    いい給料が出るわけが無い。



    ③のプライベートが充実しているかなんで

    本人次第だと思いますが・・・



    共感できるのは②の社長が尊敬出来るか?

    ですね。たしかにそこは大事だと思います。
    うん  »このコメントに返信
  18. ピンバック: うん

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