パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

7つの『新』営業スタイル-(その4)

前回は≪3.接客スタッフ⇒営業スタッフ≫について書きました。

台とお客様のつながりをサポートすることで、売上に繋げていくスタッフとなります。
ファン減少の原因は外部環境というコントロールできない部分もありますが、私たちがファンを増やすための内部環境というのはいくらでも進化させることは可能です。

機種が複雑化していることは誰もが知っていますが、お客様が台とつながるための取組みは以前と変わりません。

『新』営業スタイルとして、他店が出来ないコトを自店で出来るようになり、それがお客様にとって「有難い」ことになれば差別化価値のある取組みになります。

これまでの1~3(下記しています)を実施することで目指せるのが、今回お伝えする≪4.ストック系機種作り≫になります。

現在でも残っている旧規則機は、ほとんどがストック系機種になります。
ストック系機種とは、簡単に言えば『ファンがついていて長期的に稼働貢献と粗利貢献をしてくれる機種』です。
よく、「機種を育成する」ということが言われますが、これを実現するのは「機種にファンをつけて増やす」ことになります。

『新』営業スタイルの1~3は、同時にストック系機種作りの取組みも実施できますが、意図的に【お客様が長期的にレパートリーとなるストック系機種作り】の視点が重要になります。

旧規則機のストック系機種が撤去されていくので、新規則機移行と同時にストック系機種作りを意識してお客様と台をつなげていくことが必須となります。

導入機種でストック系機種になる可能性が高いものは『海やジャグラー』になりますが、同じ性能の機種では無いので導入するだけでは離反が起こります。

逆に、現在ストック系機種がレパートリーのお客様だけでなく、上記の2機種に関しては“常にファンの絶対数を増やす”取組みが重要で、店舗営業の土台となるストック系機種のファンを増やすことを実現できなければ、今後も市場からファンは減少し続けます。

では、どのようにストック系機種作りにチャレンジしていくか?ですが、『新』営業スタイルの1~3を土台にして、ランチェスター戦略の市場参入戦略(市場浸透戦略)にある、『プロダクトライフサイクル』『イノベーター理論』をイメージして、各顧客の段階を意識した『グー・パー・チョキ理論』『AIDMA(アイドマ)・AISAS(アイサス)』の施策を丁寧に繰り返し行っていくものになります。

上記の内容に関しては、このコラムでは膨大な量になるので書ききれませんが、【ストック系機種のファンは、アーリーマジョリティとレイトマジョリティが多い】ということをポイントに、基本的にはリスクを負いたくないが情報収集は受け身のお客様にどう浸透させていくかを考えて実施するものです。

イノベーターやアーリーアダプターの方は、自ら情報収集を行い、自らの判断で行動しますが、それ以降の受け身のタイプは『世間の評判や先に利用した人の声で動く』という心理があるので、販促物は性能をアピールするだけでなく、他の人の声も入れることがポイントになります。

ストック系機種作りは、機種のファンを増やしていく取組みなので時間がかかりますが、自店の機種にファンがつくと他店に動きにくいお客様としてリピート率も上がります。

この取組みと土台があるからこそ、新台で新たなファンや市場開拓をしていく取組みが上乗せされます。
まずは、ファンを減らさないことから、ファンを増やすことへの流れを作っていきましょう。



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7つの『新』営業スタイル-(その3)

前々回は≪1.コト視点のコーナー作り≫について、前回は≪2.台が分かるを実現する≫について書きました。
興味関心を高め、そこから台の特徴を知ることで「打ってみよう!」という購買心理の流れをサポートするものになります。

パチンコやスロットという商売は、ヘビーユーザーのお客様だけを相手にするだけでは商売のボリュームとして足りないので、ライトユーザーの方々を離反させないことと、新規ユーザーを常に獲得していく土台は必須になります。

参加人口減が長らく続いていますが、「仕方ないね」と諦めるのか、ファン増を目指して挑戦するかは、皆様の取組みが自店稼働に関係するものになります。

常連様、ライトユーザー、ビギナー・・・という、全てのお客様をケアしてファンを増やしていくには、プロモーションでの訴求も欠かせませんが、今後は過去は出来たが現在はあまり出来ていない『スタッフ力』の中でも、≪3.接客スタッフ⇒営業スタッフ≫としての活動がとても重要になります。

≪3.接客スタッフ⇒営業スタッフ≫としての目的は、「スタッフが自分の好みを探すサポートをしてくれる」というもので、“台とお客様のつながり”を作る役割の強化になります。

お客様は好みの機種が探せず、好きな機種が無くなることで離反します。
新規顧客に関しては、繰り返し遊びたくなる機種と出会えなければファンになりません。

とにかくお店で取組めることはフル活用する必要があり、その中でも効率は悪いが成果は販促物よりも圧倒的に高い、スタッフがお客様の好みの機種探しをサポートする力の育成になります。

台とお客様をつなげるからこそ、売上を上げていく力のあるスタッフなので営業スタッフと言っています。

お店での遊技環境を整える接客スタッフから、これまで「スタッフはパチンコやスロットを打たないから機種の説明はできない」と、営業スタッフ化をしなくても営業が成り立っていたかもしれませんが、自店のファンを減らさない、自店のファンを増やすことに挑戦するならば、新しい営業スタイルとしての育成が欠かせなくなります。

そこで、営業スタッフ化の教育ですが、もう何年も前からホール様と実施してきているのが、前回≪2.台が分かるを実現する≫でお伝えした大当りフローを活用したスタッフ教育になります。

毎日、朝終礼時に新台や人気の機種など、大当りフローを活用して繰り返し教育していくことで、確率帯、STや確変などの用語と意味、突入率や継続率の用語と意味が徐々に分かるようになります。

スロットに関しては、ライトユーザーの方など機種に詳しくない場合は、大当りフローの中でもシンプルな機種などをおすすめするなど、機種タイプごとに説明ポイントを準備してお客様と会話をするよう進めています。

撤去離反は他店でも起こりますが、自店で離反を起こさない為にも営業スタッフ化の活動強化をおすすめします。


【7つの『新』営業スタイル】は下記の内容です。

1.コト視点のコーナー作り
⇒自分の好みに合いそうなタイプをせる 

2.台が分かるを実現する
⇒タイプが分かった後に、どうなれば勝てるのかイメージできる

3.接客スタッフ⇒営業スタッフ
⇒スタッフが自分の好みを探すサポートをしてくれる

4.ストック系機種作り
⇒新台以外にも、自分の好みの機種レパートリーが増える

5.ビギナー視点の活動強化
⇒ビギナーの友人を連れてきたときに、おすすめできるコーナーがある(ビギナーの人が楽しめる体験価値がある)

6.ライトユーザー視点の活動強化
⇒たまにしか遊ばない人でも自分に合いそうな機種がいつでも探せる

7.効率と非効率の融合
⇒多種多様なニーズや顧客層をサポートする



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7つの『新』営業スタイル-(その2)

前回は≪1.コト視点のコーナー作り≫について書きました。

基本的なレートによるコーナー分け、ミドル・ライトミドル・甘という分類のコーナー分けに加えて、「どんな特徴の機種で、どんな体験価値があるのか?」を伝えるコーナー作りです。

興味関心を高めるためのコーナー作りになります。

料理に関しても、忙しいお母さん方に対して「短時間でおいしく出来るレシピ」というコト視点の提案は興味関心が高まります。

そのような提案方法を工夫してファンを増やす第一段階となります。

今回は≪2.台が分かるを実現する≫というもので、お客様がコーナーに対して興味関心を持ってくれたあとに、どんな台か分かる(どうなれば勝てるのか)をイメージできる訴求になります。(7つの『新』営業スタイルは下記にまとめてあります)

簡単に説明すれば、台上POPの工夫です。
このコラムをお読みの皆様には繰り返しお伝えしていますが、基本的には台上POPを『大当りフロー』にするというものです。

JAPaN×CFYコラボセミナーでもお伝えしましたが、約6年ほど前にホール様と作成を始めたものです。
(現在は、(株)CFY様の『フダポス』という販促物のダウンロードサイトで入手できる仕組みを構築しています。)

パチンコ大当りフローPOPの特徴は、通常時からどのようにしてRUSH(継続時)になり、どのように継続していくかをシンプルにフローで説明しています。

重要なポイントは、「どんな当たり方で継続するのか?」というお客様にとっての勝ちにつながる情報です。
スロット大当りフローPOPの特徴は、通常時からCZを経由してATやBBに向かう流れをフローにしています。
スロットに関しては、大当りフローPOPよりも「通常時の打ち方」「特賞時の打ち方」のみを伝えるPOPもAタイプなどでは有効です。

先日、某県の店舗視察に行きました。

地域によって販促物の傾向はありますが、パチンコの台上POPがほとんど『機種名・初当りの突入率』しか書かれていないものばかりでビックリしました。

もちろん、法人様毎に力を入れている装飾やコーナー作りの差はありますが、あまり台上POPの重要性を感じていないので、非常に勿体ないと感じました。

そもそも、大当りフローPOPにして効果があるのか?という疑問があるかもしれませんが、実際には『お客様もフローPOPの見方が分かれば、他の機種も分かる』という結果が生み出せています。

やらなければこのような結果は0ですが、やることによって自分で機種を探せるお客様が生み出せます。
参加人口が減少し続けているのは、外部環境の影響だけでなく、内部環境として『好きな機種が無くなった=好きな機種が見つけられなかった』ということが通常から起こっています。

当然ですが、ハマっているものがあれば熱くなれますが、ハマっていなければお店に行く動機は薄れていきます。

パチンコもスロットも、お客様からしたら簡単な遊びではなく、既に何年も前から「複雑で難しい機種が増えた」という、好ましくない体験価値(マイナスの価値)の機種だらけです。

規制の中で機種開発の工夫をしているのは理解できますが、エンドユーザーを楽しませられなければ参加人口は更に減少し、必要のない業界になってしまいます。

お店も複雑な機種という認識でお客様に訴求することと、業界に関わる企業もエンドユーザーに心を寄せた取組みとして、新営業スタイルを見直す必要性を感じています。

次回は≪3.接客スタッフ⇒営業スタッフ≫についてとなります。



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7つの『新』営業スタイル-(その1)

直近で、パチンコをやったことが無い若者(3人)に2つの質問する機会がありました。

①「パチンコ店はどんな遊びが出来るか知っているか?」
②「行ってみたいと思うか?」
という内容の質問です。

一つ目の質問に対して、3人とも表現は異なりますが「玉やコインが増えれば稼げる」ということを知っていました。
また、二つ目の質問に対して、「機会があれば行ってみたい」と言っていました。

お店の中がどんな感じなのかという興味関心もありますが、特に①が行ってみたい強い動機になっていたのですが、②の「機会があれば」に対して更に質問をしたところ、3人とも「さすがに1人では行けないので、友達と行く機会があれば」とのことでした。

この質問とたった3人の話が全てではありませんが、どんな場所か知っていて、興味があるのにファン化できていない現状の業界全体の取組みは、ホール様だけでなく機械の複雑化も含めて見直していく必要があると危機感を感じています。

7つの『新』営業スタイルは下記の内容です。

【7つの『新』営業スタイル】

1.コト視点のコーナー作り
⇒自分の好みに合いそうなタイプをせる 

2.台が分かるを実現する
⇒タイプが分かった後に、どうなれば勝てるのかイメージできる

3.接客スタッフ⇒営業スタッフ
⇒スタッフが自分の好みを探すサポートをしてくれる

4.ストック系機種作り
⇒新台以外にも、自分の好みの機種レパートリーが増える

5.ビギナー視点の活動強化
⇒ビギナーの友人を連れてきたときに、おすすめできるコーナーがある(ビギナーの人が楽しめる体験価値がある)

6.ライトユーザー視点の活動強化
⇒たまにしか遊ばない人でも自分に合いそうな機種がいつでも探せる

7.効率と非効率の融合
⇒多種多様なニーズや顧客層をサポートする


そこで、前回は【7つの『新』営業スタイル】について、『①“台とお客様のつながり”というものが失われれば自然と離反してしまう』『②好きな機種が見つけられなければファン増加につながらない』という目的をお伝えしました。
今回から7つを一つずつ簡単に説明していきます。

(その1)『コト視点のコーナー作り』です。

この目的は、「自分の好みに合いそうなタイプを探せる」というものです。
ここでは好きな機種までは探せませんが、その前の段階の「いろんな嗜好がある中で、お客様の興味が湧く」ということを実現させるものです。

興味関心は、コト視点のコーナー作りだけではなく、“新台・人気の台・話題になっている第・・・・”など、それ以外でも実現できますが、上記も含めた≪コト視点(お客様が得られる体験と価値)≫の価値提案をコーナーで訴求するものです。
『お客様が好みの機種タイプを探せるコーナー作り』を、どんな表現で訴求するかが課題です。

射幸性を煽る言葉や訴求にならないよう工夫が必要ですが、これまで実施してきて興味関心を持ってもらうには必須の内容です。

もちろん、いろんなコト視点のコーナー提案をしてきて、不発に終わったものもありますが、効果が高かった訴求も多々あります。

直近だと、コラムでも紹介した『短時間でも楽しめるコーナー』という、短時間で勝負が出来るという体験と価値(コト視点の価値)提案です。

これはパチンコでもスロットでも有効です。

過去の16Rで2400発の出玉がある機種は、『しっかりラウンドコーナー』という訴求の効果があったりと、さまざまなスペックがお客様にとってどんな体験と価値が得られそうかという提案方法になります。

これらは、最近の話ではなく、約6年前からの取組みなので、その時々でコーナー作りの提案内容は異なります。

まずは、興味関心が湧くということへの取組みですが、この取組みだけでは実際に稼働が上がる成果は出しにくく、次回お伝えする『台が分かるを実現する』というものがセットで取組むことが大切です。




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7つの『新』営業スタイル

新年度になり早くも1週間が過ぎました。

昨年はコロナによる緊急事態宣言でクライアント様の店舗休業や、多くの企業様の資金繰りなど、とてもバタバタしていました。

もちろん現在も引き続き厳しい状況が続いている中での店舗営業ですが、ここからは「ファンをこれ以上減らさず、ファンを増やす努力」が本当に必要な時代だと思います。

コロナが無くてもファンの減少に歯止めがかからなかった状況で、これは旧規則機から新規則機への移行や射幸性の低下だけが理由ではありません。

それ以前から続いていることなので、今現在のお客様を大切にしながらも、コロナ終息後にはより多くのお客様に来店していただけるようなお店作りを目指すことが、これからの顧客創造には欠かないというか、今まで出来ていなかったことへ挑戦する必要があると思います。

そこで、【7つの『新』営業スタイル】として、ファンを減らさずにファンを増やすためのお店作りとして、クライアント様と取組んできた内容をご紹介します。

成果が出ているものもあれば、工夫しながら挑戦して成果に繋げるものもあります。
ですが、今現在『業界(お店)に不足している取組み』を、『新』営業スタイルとして皆様のお店でもぜひ取組んで頂ければと思います。

【7つの『新』営業スタイル】
1.コト視点のコーナー作り
2.台が分かるを実現する
3.接客スタッフ⇒営業スタッフ
4.ストック系機種作り
5.ビギナー視点の活動強化
6.ライトユーザー視点の活動強化
7.効率と非効率の融合

これは、3月25日26日に開催された、『JAPan×CFYコラボセミナー』でお伝えしましたが、当日は1~3の内容のみ話しました。

4のストック系機種作りに関しては、過去コラムで何度か書いており、5のビギナー視点の活動強化は、前々回とその前の2回で簡単に説明しています。
(併せてお読みいただければ幸いです)

今回は、一つずつの説明は省きますが、何故この7つが必要かというと、『①“台とお客様のつながり”というものが失われれば自然と離反してしまうのは当たり前』というのと、『②好きな機種が見つけられなければファン増加につながらない』という理由からです。

7つそれぞれの目当ては、お客様にとって何を実現するかです。

1.自分の好みに合いそうなタイプを探す 
2.タイプが分かった後に、どうなれば勝てるのかイメージできる
3.スタッフが自分の好みを探すサポートをしてくれる
4.新台以外にも、自分の好みの機種レパートリーが増える
5.ビギナーの友人を連れてきたときに、おすすめできるコーナーがある
  (ビギナーの人が楽しめる体験価値がある)
6.たまにしか遊ばない人でも自分に合いそうな機種がいつでも探せる
7.多種多様なニーズや顧客層をサポートする

基本的には、上記の取組みがお店で実現できているかをチェックして、【自店の“ファンを増やすための”自店オリジナルの『新』営業スタイルを構築】するものになります。

特に、1~3の取組みが4~7の土台になると考えています。

次回のコラムから1~7の内容を書いていきますが、直近のGWには来店したお客様と台がつながるような施策は準備することをおすすめ致します。



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