メーカーはそんな依頼を受けても、「ここがいいですよ」と紹介するような先もない。
かつて、業界には釘学校も存在したが、釘調整が違法と言われるようになり、数少ない釘学校も姿を消してしまった。大手になれば、それは社内研修で行っているが、中小ホールともなるとその手立てがない。
メーカーはメーカーで優秀な店長がいなくなった理由をちゃんと分析していて、複合要因は16にも及ぶ。
釘調整が違法と言われるようになり、メーカーも極力釘の本数を減らしていった結果、釘で業績を上げられる店長がいなくなった。釘調整も本社の指示で行うようになり、店長から釘の権限が奪われた。等価営業の浸透で赤字が打てなくなった。個性的な店長が育ちにくい土壌になっていることも事実だろう。
相談を受けるメーカー側にすれば「もう、手遅れの所まで来ている」と本音はおくびにも出せない。
ホール現場を自分の足で見て回るコンサルが最近の渋谷界隈についてこんな感想を漏らす。
「泣いても笑っても渋谷駅周辺には4軒しかパチンコ店がありません。日曜日はスロットには多く集まっていますが、パチンコは各店とも、相当ヒマです。エヴァンゲリオンにしかお客は集まっていません まさに一択の様相。スロットも北斗の拳、カバネリ、マイジャグⅤの3択。実に選り好みの激しい渋谷駅前です チョッとショックでした。こりゃ何とかせねばいけませんね」
さらにゴールデンウィーク前にグランドオープンした1000台オーバーの大型店の2カ月後の7の付く日に視察した時の状況はこんな具合だ。
「たしかにスロットは450人ほど埋まっていて9割稼働でした。でも4円のパチンコ海コーナーには殆どお客様がおられません 改めて〈海客〉が地上から消えてしまったのか と、ショックでした」
全国チェーンで801台に増台したホールの2カ月後の状況についても悲惨な状況が伝わる。
「残念ながら昨日はあまりお客さんが入っていませんでした。海物語のお客が全然戻ってきていません。このお店に関しては、まだコロナが明けていないようです」
全部が全部ではないが、都内でも地方でもパチンコの稼働状況が芳しくない。6号機でスロットが壊滅状態になった時、スロッターはパチンコへ移動したが、スロットがよくなると再びスロットへ戻って来た、ということもあるだろう。
新店の場合、パチンコの海コーナーを支える高齢者は元々いないわけだから、パチンコは苦戦する。
パチンコがダメになる理由は明確だ。ユーザーはこう指摘する。
「スロットは千円で30~33回回りますよ、パチンコは超優良店でも20回、平均すれば15回でしょ。パチンコ復活は千円Sです。回らないから打てない、楽しくない、負けの責任は店にある」
1000円での抽選回数を比較すれば、一目瞭然。賢い若者はそりゃ、パチンコは打たなくなる。
優秀な店長はこの状況をどう判断して、どんな店づくりにするか、手腕を発揮する。
※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。