業界人は潮目の変化に鈍感であったが、最近はようやく敏感になってきたようだ。パチンコ日報では、約10年前から、営業1号さんや私が業界の問題点を書いていたが、業界ではまだまだイケると思っていた業界人に黙殺された。
ある一報が入った。
昔、書いた私の寄稿の通りに業界が進んでいると。いくつかの例を上げられたが、手前味噌になるが我ながら感心した。
私らは、業界寄りで定点観測をしてみたり、お客様目線で定点観測をしているので、中の人よりは業界を客観的に見ることが出来るポジションでもある。
加えて、私らも、培った人脈から様々な情報が入る。
営業1号さんは、業界関係者に広く深く人脈が拡がっている。
私は業界関係者の人脈は狭く浅くだが、行政関係者には深く関わりを持っている。だから行政関係についての予測は的確だと自負する。
お尻に火がつかないでいる時は、潮目が読めないのだろう。
潮目がハッキリしてきた今こそがお尻に火がついた時だ。
その潮目は、時として計算外の出来事から起きる。
カジノ法案前には、パチンコ業界の大半が、カジノはパチンコ業界に及ぼす影響はほとんどない、とのスタンスであった。
しかしどうだろうか、影響と言うよりモロに向かい風を受けている。これから先も向かい風は強くなるに違いない。
簡単に書くと、向かい風には前兆があるタイプと突然襲ってくるタイプがある。
ちょっと話はそれるが、今、話題のAKBグループのNGT騒動について書いてみる。
私の友人の子供がAKBグループに所属している。
友人は子供の夢のために、それを認めているが、前からこのような心配を漏らしていた。
それは、AKBの手法はキャバクラと同じ。
太客に貢がせて、売り上げを伸ばし、キャバ嬢がナンバー1になる。
AKBのタレントは、熱心なファンに投票券や握手券付きCDを買わせて、タレントの順位を上げる。
構図はキャバクラ商法と全く同じである。友人は娘にそのことは強く指摘している。娘もそれが分かっている。
大切な金を貢がせて、自分がのし上がる事を仕事と考えて割り切れるか。親から見ると、そんなグループに娘をおくのは嫌なのだ。
NGT騒動でAKB商法の潮目が変わったとも言えるが、潮目が変わる前兆はあった。
CD売り上げ重視の順位付けから、ネットなどからのダウンロードを含めた数値、つまりビルボード方式の集計を見ると、AKBの楽曲順位は落ちる。
一時期はアゲアゲだったが、今は潮目が変わったのだ。
最新のパチンコAKBを見るだけでも、その一端を覗ける。
脱退メンバーが画面に何人も出ている。つまり、在籍メンバーだけでは知名度が低いから保険で脱退メンバーを入れているのだろう。
潮目とは、絶好調の時は分からないもので、絶好調だと構造的な問題点は無視されるか見落とされる。
パチンコ業界の場合、潮目を読める点が多い。
1パチが出現した時、1パチに否定的な業界人は多かった。
1パチから4パチに引き上げるのは難しいと考えてられていた。しかし1パチの人気と共に、否定的な意見は鳴りを潜めた。
でも現実はどうだろうか?
あの時、4パチでお客様を下支えする方法を業界全体で考えて実行していたら?
爆裂機で大儲けしている時に、将来の規制を想像していたら?
この業界は、今しか見ないようにして、将来を予測しない傾向にある。
それが問題点だ。
この先、業界の潮目は、100%不利に流れていく。
①あの時に、三店方式を合法化しなかった事を後悔するだろう。
②爆裂機を出しすぎて、お客様をそれに慣らし、それで出玉規制を受けた後悔はあるのか?または、将来後悔する日がくるであろう。
③4パチが好調な時に将来のための苗を植えなかった事に後悔をするであろう。
④ホール専業、遊技機専業、から脱却出来なかった事に後悔をするであろう。
ペーパーレス社会になって、コピー機を主体としていた企業が窮地に立っている。
昨年こんな見出しが躍った。
リコーの危機、
8千人リストラでも巨額赤字、
複合機メーカービジネスモデル崩壊、
脱却策見えず!
リコーだけではない。
富士ゼロックスは2万人もリストラ。
ペーパーレス社会で世界的な有名企業だって窮地に立たされている。
潮目が変わったからだ。
潮目が変わってもそう簡単に立ち直れない。
新規事業だって簡単に軌道に乗らない。
世界的な企業でさえ、潮目の変化に苦しめられているのだから、パチンコ業界はもっと大変なことになるぞ!
富士ゼロックスの凋落は、世間的な潮目の変化以外に、内部的な問題もあった。ニュージーランドの子会社での不正。他にもあるが詳細は控える。
富士ゼロックスは、今年中に大規模な組織改革があるようだ。
果たしてそれだけで改善されるのか?
答えはノーであろう。
優秀な社員の退職が増えている。
それは富士ゼロックスの将来に不安を抱えている社員が多いからだ。
つまり内部の弱体化が起きている。
優秀な人材でバリバリやれる年齢の社員が少なくなったらどうなるかは明らかだ。
パチンコ業界も富士ゼロックスのように優秀な人材が逃げている。
アゲアゲだった会社や業界は、必ず潮目を読めないと躓く。
潮目がどんどん変化する時に何が必要なのか?
パチンコ業界は過去の失敗かを精査する必要がある。
過去の失敗とは。
①4号機
②パチンコ爆裂機
③等価交換
④店舗内ATM
⑤組合内規制緩和
⑥3点方式合法化のタイミングを逃す
⑦抱き合わせ販売
⑧喫煙客重視で新規客を逃す
⑨他
了

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白物家電は儲け薄だからと手放し、
シャープも買われてしまい、
スマホはソニーが頑張っている?、
コピー機メーカーはペパレス社会ではダメです。
P業界の復活はあるのかな?
ピンバック: ブツクサ
風適法で定めたホールの景品提供についての禁止事項の趣旨は客に対して実質的な換金行為を規制するためであって、三店方式にしたところでその保護法益を守ることにはならない。
業界が目指すとするなら三店方式の合法化ではなく換金の合法化でしょ?
ピンバック: 1パチ
何か共産党みたいなコラムですね・・・
過去を否定してどうなるんですか?
ピンバック: 副店長
過去に「予測した未来を否定した業界」を否定しているのでは?
ピンバック: GLA
子供だね
ピンバック: ブツクサ
就職活動頑張れ!
ピンバック: サザエさん
ピンバック: 山下
① タイアップに頼り過ぎて客が飽き飽きした
② キチガイレベルの爆音、閃光をメインにした
③ 過剰なボタン連打を煽りパチンコ屋を、猿の集まりのような場にした
④ 毎日設定1の放置。毎日変わらぬ全く回らない釘の放置。 アタッカーやスルーを締めている
⑤ 現状①〜④の状態にも関わらず、新規のお客様や若者を獲得できると余裕をこいて危機感が全く無いパチンコ屋の経営者達。
過去にしがみつくのも結構ですが、現状の失敗例もお忘れなく。 耳が痛いから無視されるかもww
⑤
ピンバック: ウォッカ
③は本来あるべき姿でしょ。
④はあった方が便利だけど
良い事だとは思えないね。
⑤は今の話か?6号機にしない代わりに
って話だったから本来なら全撤廃だが。
⑥はそもそも合法だろうが。
印象操作するなよ。
⑦は私も嫌いですね。やめてほしい。
⑧は実感出来ないから
取ってつけた話に聞こえる。
⑨他って何だよ。保険かけるな。
ピンバック: 業界人
ほかにも噛みつきたいが、話が噛み合わない人だと思うからこのへんでやめておくな。
ピンバック: もりもり
自由参入と競争させろから。
テレビ50インチが
10万切る時代に
49万て。
ただ潮目で言うなら
今変わった感もあるね
ピンバック: ●
今後向かい風が強くなるというのも同感です。
①~➈はもちろん、一つの企業が店舗数を際限なく増やし拡大した事も大きな要因だと。
それに①~➈なんて表向きの失敗ですよね。
ここでは書けないんでしょうけど裏側の、所謂法に触れる失敗もたくさんあるでしょう。
ただ、
>パチンコ日報では、約10年前から、営業1号さんや私が業界の問題点を書いていたが、
とあるが、読者がコメントで裏を指摘すると禁止用語等がなくとも承認しませんよね。
友人も過去ここを見ていましたがやめたようです。
なぜか?それはやはり大垣で囲われ守られたサイトだから。
なんでもかんでも、とはいかないでしょうがとにかくここは都合の悪いであろうコメントは承認されない。
友人と同じ意見で、私も承認されないことが多いです。
言葉遣いを丁寧にしようが肝心な所を〇で伏せようが。
それでいて見苦しい罵詈雑言含む荒らしコメントはあっさり承認される。
黙殺された。なんて言葉は私もこのサイトに対して言いたい言葉です。
ピンバック: 名無し
無ければもっと早くに廃れていた
とは考えない理由は何でしょうか?
ピンバック: tojumei
誰かがやりきれば英雄だろう。
ピンバック: 笑いの巣
今日は取り上げられていませんが、ここ数年、大手チェーンを中心に広まってきた止め打ち禁止は、パチンコの衰退にとどめを刺す潮目になるかもしれません。パチンコから賞球口を狙うことをなくしたら何も残りませんよ。
プロ排除、軍団排除は理解できますが、止め打ち=プロは全く理解できない。より多くの玉を取るゲームなのだから、プロでなくてもより多くの玉を出す努力はするし、そこがゲームの肝だろうに。
「黙って負けてくれる人以外は客ではない」という考え方なのでしょうが、これは等価にして全台負ける調整にしているのと同じですね。「平等に負けるようにしてやったから、黙って負けろ」っていうイメージ。こうなると、わかっている人は打ちに行かないし、負けた客は戻ってこない。そして遊技人口が減少のスパイラル。過去にあった「等価糞釘」の潮目で間違えたのに、また繰り返すのか…。
今はまだ踏みとどまっていますが、準大手が揃って技術介入一切禁止にしたらパチンコが終わる潮目になるでしょうね。
逆の潮目も特集してほしいですね。後悔だけしていても始まらないし、過去の成功の潮目、右肩上がりのきっかけを振り返って、次の成功に生かしましょう。業界人が何を挙げるのか興味があります。でも、そう考えると、記事最後のの①②③は成功の潮目でもあったわけだし、難しいですね。爆裂機ばかりにしたのは失敗だったけど、爆裂機自体は成功か。
個人的には四号機の小役目押し、ジャックはずしとか、スロエヴァの頃の小役カウント、京楽捻り打ちあたりが、身の回りのパチ人口を急激に押し上げた潮目になっています。
これに倣うなら、やはり止め打ち禁止はやめた方がいい。ディスクアップも流行っていることだし、パチンコも技術介入要素強めのほうがいいのでは?
ピンバック: とんかつ
誘導されたような典型な反論なのがすごい。
内側の人間はこう感じるんでしょうね。
その当時の「今」しか考えていないからこうなっているのに…。将来を予測しないからこうなっているのに…。
私は単なるファンですからこの9つの失敗の大体は理解できます。
あと、潮目の使い方を間違って連打している人がいるような…?
ピンバック: 通りすがり
⑩イベント規制(ガセイベントを規制する筈が出すイベントもなくなってしまう)
からの来店バブル、そして当然のように来店規制とか
イベント規制のときにきっちり出す日、出す機種を作っておけば問題なかったのにそれをしなかったからですよねえ
抜けるだけ抜いたらさっさと店閉めるオーナーの一人勝ちで雇われ業界人と客は大損ということで
ピンバック: 一般人
よく「この業界は」という言葉を聞きますが、メーカーやホール企業にとっては我が身、自分のことで精いっぱいでしょう
なぜ業界全体のことを考えないといけないんですか?
リコーがコピー機を扱う会社ぜんぶを心配して動きます?
他社の売上や雇用の問題も解決しようとしますか?
しないでしょう、自分で精いっぱいですよ
業界を良くするには~とかもよく聞きますが、ただの理想論にしか聞こえない
業界の将来のために手を取り合ってみんなでガマンしましょうなんてどの世界にあるんですか
他の業種に置き換えて考えてみてください
コピー業界を守るために組合を作って高性能なコピー機は販売しないように自粛しよう、なんて言いますか
メーカーもホールも「自分のお客様のために精いっぱいがんばるだけ」ですよ
潮目が変わって在り様が変化するのは受け入れるしかない
業界のことを考えて「実際にカネを出して行動する人」なんていない
ピンバック: しょうゆ
慣れたのは客だけかね?店員、特に設定や釘の云々に関われる店員も「とりあえず通常時は閉めれば良い、設定を落とせば良い」「それでも爆発するときは爆発するから適当適当」と上手い設定配分や調節を出来ない人間ばかりになっていないか?
というか店員や幹部ですら打たなくなったものを、遊びとして打つ人が増えると思うのかね?だからこそ、遊びとしてとパチンコが楽しくなくなってきたのでは?
遊びと言っている割には、上に行けば行くほど数字だけを見ていないか?その人が全てを決めてないか?あるバラエティ台の稼働や売上が好調だとして、その好調の理由を数字以外から考えはしないのか?
少しは自問自答して貰いたいもんだ。遊びに真面目になってくれや。
ピンバック: 三番
ピンバック: 和令