「お客さまはどうして継続してパチンコにお金をかけられるのか?」
軍資金があるからというレベルの話ではない。また社会問題化するいわゆるパチンコ中毒の話でもない。
何故、パチンコファンは負けてもパチンコをするのか?
プロクラスの話ではなく、普通のパチンコファンは負ける可能性が高いゲームを何故するのか?
この質問を会社の上司や、セミナーの講師、お客さまなど聞きまくったことがある。
そこで返ってきた回答は「パチンコ中毒」「パチンコ癖」[ストレス解消」「趣味」。
その回答を聞いても腑に落ちない点がある。
つまり、「何故パチンコ中毒になる?」「何故パチンコ癖が付くのか?」
これから書く自己流の結論は、誰からも聞くことができなかった。だからこれが正解かどうかは皆さんの判断にお任せする。
■結論
「パチンコファンは負けた事を忘れられるからまたパチンコをする」
正確には「負けた記憶を薄くして、考えることを避けて、最終的には負けたことを自動消去する」。
だからパチンコ中毒になり、パチンコ癖が付くのだ、と思う。
これは順序だてていくと理解していただけると思う。
負けをいちいち記憶していたら、パチンコに大切なお金を注ぎ込めないと思う。
競馬も競輪も同様。ある競馬評論家は、家一軒分投資したと自慢する。投資だからリターンの分を考えたら、いくら損をしているのか?
月2万円の負け×12カ月=1年で24万円の負け。10年で240万円。20年で480万円。
実際はこれ以上負ける人が多いのは現実だろう。こんなことをいちいち憶えていたらストレスが溜まるだけである。
タバコを吸う人。
1日300円のタバコ代。一年で煙になる金額は11万円。
考えれば1年間の投資(消費)は誰でも計算できるが、それをいちいち投資金額(消費金額)を計算していないだろう。
タバコ代や赤提灯で一杯の投資とパチンコ代の消費と比べてみよう。
例えば、酒好きの人に話を聞くとこんな傾向が見て取れる。
「あ~、パチンコで5000円負けた。これだけあれば、旨い酒が鱈腹飲めたのに」
「あ~、パチンコで負けた5000円があれば、清酒久保田の万寿が飲めたな~」
パチンコの負けが続くと、酒を取るかパチンコを取るか二者択一を迫られた場合、パチンコを止めて酒を取るという。
つまりパチンコを続けるには、パチンコで負けたことを和らげる効果が必要で、その効果をホール側は最大限の努力をして研究することが重要になる。
そうだ、パチンコで負けたことをお客さまに忘れてもらう! このことが重要キーワードになると思わないか。
一月で6万円負けたお客さまがいたとしよう。
これぐらい負ける気持ちは後悔一色で「あ~パチンコ止めようかな~」と考えているはずだ。
しかし、ある日冬ソナが15連チャン! それまでの負けた記憶は薄らいで15連チャンの記憶のみが深く刻まれる。
この繰り返しと同じようなことが、パチンコが生まれてきてから今日まで、お客さまの脳裏に刻まれているからこそ、お客さまは長年パチンコをして下さるのだ、と思う。
これこそ不規則な快感である。
3回連続負けても、2回連続勝てればお客さまの脳裏から負けた記憶が薄れ、やがて消え去る。
3回連続勝つことがあるから5回連続で負けてもパチンコする。これも不規則な快感である。
機械調整をする時は、お客さまのこの気持ちを理解しながら調整することが重要である。
高稼動店の場合、一律調整以外にこの理論を無意識に採用している店長がいた。お客さまとの駆け引きを楽しんでいるのである。
この不規則な快感がお客さまの負けた記憶を薄れさし、消えさせるのに大きな役割を発揮しているのだ。
だからお客さまはナットクして負けているのではなくて、負けた記憶を消し去り、思い出すことをあえて避けていると思われる。
それと自分をナットクさせるための疑似体験をしているだけだ。
負けてナットクしている人は皆無。
それを言い訳にしているだけと考えた方が、遊技業のプロとしてお客さまの立場になれると思う。
それにも関わらず社内会議やセミナーで「お客さまに負けてもナットクしてもらえるホールを目指そう」ということに私は違和感を覚える。
私の持論は「お客さまの負けた記憶を和らげたり、忘れてもらう努力をしてその気持ちを共有しよう」。
この場合、重要なポイントになる場所がある。その場所を活用しきれていないホールが多い。
その場所はどこか。
「景品交換場」と「出入り口」である。
この2カ所は負けたお客さまが必ず通るところである。
だから重要な場所といえる。
特に景品交換場は重要拠点だ。
教育担当者はこの重要性を特に強調することが大切である。
つづく
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