攻略方法などはない。
それでも、負けを攻略法にすがって取り戻したい客は五万といる。
攻略情報の最大手でもある梁山泊が証券取引法違反で、大阪市西区の本社など全国40カ所の営業所などが一斉摘発されたのは14日のこと。
攻略情報の実態にTBSの報道特集が迫っていた。
直近の年商は63億円あまり。一番儲かっていたときは月に10億円の売り上げがあった、というから驚く。
15万円で攻略法を買った女性客は、実機を買って家で特訓したが、難しくて最後までできなかった、とさじを投げた。
梁山泊の元社員は攻略法そのものが「詐欺、捏造でした」と回顧する。
文句を言ってくる客に対しては、教室に招いて特訓させる。教室に置かれた機械は強制モードを仕込んだ機械だから、さも攻略できたかのように思い込ませる。
梁山泊側はあえて難しく、難しく、できもしない攻略法を売りまくった。
それは特定の打ち方で全国のホールを震え上がらせた攻略法が実際にあったからだ。
当時はあえて、梁山泊の名前を名乗り台を占領した。いやなら、金を出せ。ホールは電源を切ったりして抵抗した。
その機械がなくなるとともに梁山泊は解散したようだが、梁山泊の名前だけが残った。
梁山泊が売る攻略法なら間違いない、という客の心理を狙った。
やがては、攻略法詐欺も破綻することが目に見えていたようで、違うビジネスを模索していた。それが、株の不正な売買で、株価を不当に吊り上げたところで、高値で売りぬくことだった。
攻略法に替わるニュービジネスが株の世界だった。
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